エレジアの事件から3日経った。世間は私が死んだ事が各地に報じられてる筈。シャンクスがそのようにしてくれた事になっている。ただ、私はこれでいいのかな?と思っている。
ウタ「これでいいのかな?私」
ルフィ「いいのかなってなんだ?」
食事中に私が漏らした呟きに皆が私の方を向く。
ウタ「あんなことしたのに何の償いもせずに良いのかな?って疑問に思って」
ナミ「償い?」
ウタ「だって私、ファンの皆を騙してたし、怖い思いもさせちゃったし・・・」
ウソップ「後ろめたいんだな、今こうして生きてることも」
私は頷いた。
ウタ「私、謝りたい。ファンの皆に謝らないといけないと思っている」
ジンベエ「じゃがそれはシャンクスがしたことを無駄にするもんじゃ。お主、シャンクスの心づかいを無駄に出来る覚悟があるのか」
ジンベエさんの厳しい言い分に私は思わず黙り込む。
ロビン「それだけに留まらないわ。政府があなたに懸賞金をかけるわね。あれだけのことをしたのだもの。間違いなく高額賞金首になる。そして世間から後ろ指差されることになる。正直謝って許されるようなものじゃないわ。それでもやるの?」
ジンベエとロビンに厳しい事を言われ不安になる。そして思わずルフィに縋る。
ウタ「ルフィ・・・・」
ルフィ「ウタの好きにやりゃあいいじゃねえか。ウタは新時代の歌姫になるんだろ?じゃあ遅かれ早かれじゃねえか。大丈夫だ。おれたちがついてる。
だろ?お前ら」
サンジ「まあとっくのとうに俺たちはお尋ね者な上に過去に世界を相手に大喧嘩仕掛けたわけだしなあ」
ゾロ「覚悟があるなら問題ねえだろ」
チョッパー「仲間が居れば何も怖くないもんな」
フランキー「スーパー背中は任せろ」
ブルック「心のままに行動すればいいと思いますよ。それが良い歌を歌うコツです。骨だけに、ヨホホホホホ」
ウタ「皆、ありがとう」
私の謝罪配信が始まった。
ウタ日記#リボーン
ウタ「みんな、元気?ウタだよ!!………そう…だよね。あんな事件起こして、死んだなんて報道もされてて、実は生きてたなんてふざけんなって話だよね。その……ごめんなさい。こんなことでは到底許されない事なのかもしれないけれど、それでもごめんなさい。
皆を騙して、ウタウタの世界に閉じ込めようとしてごめんなさい。ファンの為なのは嘘じゃない、でも真実でもないんだ。私はずっと現実から逃げたかった。だから気づけた。あの新時代は100%ファンの為にはならないものだって。
ずっと怖かった事を、隠してた事を白状します。私がエレジアを滅ぼしました。子供の頃以前にも歌ったの、トットムジカを。そのせいでエレジアを滅ぼしてしまった。その事をつい最近思い出したの。
私は自分の罪から逃げる為に、そして1人だけで逃げる勇気も無かったからファンの皆も巻き込んでしまいました。
本当にごめんなさい。
でも、烏滸がましいのかもしれないけど、以前の配信で誓った新時代を作る夢は諦めたくないの。だから皆、私は必ず皆が幸せになる新時代を作るよ。それが私の贖罪だから。
それじゃあ皆、またね」
彼女の復活配信は世界に衝撃と共に駆け巡った。ある者は悪魔の歌姫の復活に恐怖を抱き、ある者は救世主の復活として祝福していた。この配信は正義の象徴たる海軍の長である彼にも行き渡る。
サカズキ「・・・・・どこに行くつもりじゃ。イッショウ、ボルサリーノ」
そっと部屋から出ようとした大将二人を呼び止める。
藤虎「あっしは海軍の大将ですから、海の治安を守ろうと」
黄猿「ちょっとトイレにねェ、行こうかと」
二人の言い訳を無視してサカズキは話を進めた。
サカズキ「ボルサリーノ、貴様の報告にはウタは死んだとなっているがこれはどういう事じゃ」
黄猿「いや〜、赤髪に一杯食わされたねェ〜。すっかり騙されてしまったよ〜」
藤虎「全くとんだペテン師でしたね、赤髪は。あっはっはっは」
サカズキ「つまり貴様らちゃんと死亡確認してないんじゃな。そして虚偽の報告をしたと。ふざけるにも大概にせんか貴様らーー!!!」
その日海軍本部が噴火したという事件が起きたという。
五老星「死んだと聞いたから安心したものを。それで、トットムジカが消えたというのは本当なんだな」
ルッチ「現地のCP0の報告によればトットムジカの魔王消失後楽譜はエレジアの何処にも無かったと報告にはあります。ウタが未だに所持してるという可能性もないでしょう」
五老星「だが問題はトットムジカだけではない。彼女が未だSSG電伝虫を所有してる限りまた同様の事件を起こせる可能性があるぞ。SSG電伝虫とネズキノコだけでも彼女の手にかかれば恐ろしい災厄になる」
その話に割り込むようにCPが入ってきた。
CP「すいません報告します。世界経済がNEWSを生配信しております」
五老星「何!?」
そして彼女の復活配信はこの男にも届いていた。
ベックマン「親の心子知らずとはまさにこのことだな、シャンクス」
ホンゴウ「あの娘はそんな娘だ。あんな事をしてそのまま死んだ振りして生きていける訳も無かった」
ルウ「ルフィの悪影響も有るかもな」
ヤソップ「あの娘も結局の所海賊の子ってことだろうぜ、シャンクス」
シャンクスの手には一枚の手配書があった。
これにておしまい