ロー「お前ら、話はどうなってる?」
ローがルフィと共に戻ってきた。
ロメオ「現実の世界で誰がウタ様を攻撃するのかで話し合っているんだべ。だけれども・・・・」
コビー「一般市民を傷つける恐れがある以上、海軍は手を出せません。残念ながら今こうしてお手上げ状態です」
ロメオ「そんなことよりルフィ先輩と何話してたんだべ。それにルフィ先輩の顔が濡れてるのは何でだべ?」
ロー「さあな、気合の入れ直しじゃねえのか?」
だが現状はローにとっては困る事態となっていた。囮にする作戦とはいえ暗礁に乗り上がるのはこちらの作戦としても困るところにある。誰でもよいから現実のウタに攻撃出来る誰かが・・・・
ゴードン「一人いる」
ゴードンがベポと共にやってきた。
サンジ「ベポ?あれが?」
ウソップ「それに誰だ、あのおっさん」
ロメオ「ウソップ先輩、ウタ様の育ての親、ゴードンさんだべ」
ウソップ「え!?」
ゾロ「おい、一人いるってのは誰のことだ」
ゴードン「………シャンクス。シャンクスが来れば現実世界のウタを止めてくれるはずだ」
ルフィ「おっさん。やっぱシャンクスとウタに、やっぱ何かあったのか?」
ゴードン「それは……」
そう呟いたきり黙ってしまった。
ルフィ「おっさん!!!」
ルフィはゴードンの顔をまっすぐ見つめたが、だが止めた。ルフィはゴードンの横をすり抜けて走り出した。ウタに直接聞くために。そして走りながらローとの会話を振り返る。
ルフィ「でも俺はそんな無理矢理なのは嫌だ。俺は最後まで諦めるつもりはねえぞ。俺がウタを説得してみせるよ。ウタは必ず俺が止める」
ロー「それで止めてくれるなら是非そうしてくれ。俺はここから解放されるならどっちでもいいからな。キスをするもしないもお前の自由だ。」
ルフィ「ああ、わかってる」
ロー「所で聞くがお前ウタのこと好きなのか?恋愛的な意味で」
ルフィ「な、何言い出すんだお前ェ!!!?」
ロー「なんでもいいがせいぜい後悔しない選択をするんだな、麦わらのルフィ」
(あいつのせいで変に意識すんじゃねえか。余計なこと言いやがって)
そしてルフィは両頬を叩いた。
ルフィ「よし、気合十分」
ロメオ「あー!やばいべ!ウタ様の所へ行ってしまったんだべ!まだ勝てねーのに」
ウソップ「止めたって無駄だ、うちの船長は」
サンジ「どっちみち時間がねーんだ。俺達も行ってカタをつけちまおう」
コビー「でもどうやって?」
ゾロ「同時攻撃が必要っていうんなら、こっちはひたすら攻め続ければいい。現実世界で攻撃が始まり、こっちとタイミングが合うまでな」
ロメオ「ビビってた俺ァ、情けねえ!麦わらの一味の皆さんがいれば負ける気がしねえべ!」
ジンベエ「やるしかないのォ」
ナミ「うん!ところでローはうちの船長と内密に何を話してたの?」
チョッパー「そうだ!ルフィと何話してたんだ?」
ローに再び注目が集まる。
ロー「別に、俺は麦わら屋にこの戦いから下りろ、足手まといだと言っただけだが」
ロメオ「な・・・・な、な、な、何を言っているんべトラファルガー!?」
コビー「そうですよ!!ルフィさんが戦力外なんてあり得ないじゃないですか!!」
ローに対して非難が集まる。だが、
ロー「あいつは既に2度も簡単に捕まってる。一般人相手にだ。それになにより」
ローは刀に手を握ると一瞬のうちに抜刀、ゾロの首元へと刃が向かう。が、それはゾロにあっさり防がれてしまう。
ゾロ「なんのつもりだお前」
ローは刀を納刀して答えた。
ロー「麦わら屋はこれに反応出来なかった。見聞色が使えてねえ証拠だ。何よりこの作戦はウタを攻撃することに意味がある。あいつはウタに攻撃出来んのか?」
それは誰も答えられなかった。
ゾロ「お前の言う通りかもしれねえ。だがあいつは降りなかった、そうだろう。現に今あいつはウタのもとに走っていった。ならば俺達はルフィを信じるだけだ」
ゾロの一言に皆の意志が結束した。バルトロメオは再び感極まっている。
ブルック「それじゃあ我々もルフィさんの元へ急ぎましょう」
皆がルフィを追いかけるなか、ロビンがローに近づいた。
ロビン「あなたの作戦、素敵な作戦だと思うわよ」
ロー「・・・・盗み聞いていたのか。全く便利な能力だ」