ウタ(………どういうつもり?こんな
そのウタの疑問はおもちゃにされた観客から答えを聞かされた。
観客「か、かかかか、海賊がウタにキスした〜〜〜!!!???」
観客達はどよめきを起こした。
ルフィのらしくない行為に一味の皆も思い思いに驚いている。コビーは変顔かまして驚いていた。
ウタ(キス?そっか・・・・私キスされたんだ、ルフィに////・・!?ルフィが私にキス!?ちょ、ちょ、ちょっとタンマ!!!)
ようやく現状を理解したウタは意識を思わず現実世界の方に移した。心臓はかつてない速度で動き顔は真っ赤に染まり滝のように汗が出てくる。
ウタの様子がおかしい。具体的には胸に手を置き苦しそうなウタを見てシャンクスは一刻の猶予もないことに焦る。
シャンクス「ホンゴウ、薬」
ホンゴウに投げ渡された薬をキャッチするとウタに「飲め」と一言言って渡す。ウタも胸の鼓動を落ち着かせる為に思わず飲んだ。
パン!パン!
銃声が鳴り響きシャンクスを殴っていた男の背中から血が噴き出した。男はビクビクと身体を震わせながら倒れていく。
発砲したのは、海兵だった。海軍は、操られているだけの市民にも銃を向けることを選択したのだ。
ウタは倒れた男のもとに駆け寄り、服の袖を引きちぎって傷口に当てた。
ウタ「しっかりして!もうすぐ新時代なんだよ!!」
ルフィにキスされて気が動転してた。こんなことしてる場合じゃない。ルフィを引き離して今度こそ私が新時代を。
意識を再びウタワールドに移してルフィの両肩に強く手を掛けた。
第2撃が来た。
回想
ロー「ところで麦わら屋、お前正しいキスのやり方って知ってるか?」
ルフィ「キスなんて唇と唇をくっつければキスになるんじゃないのか?」
ロー「違う。唇をくっつけた後に舌を相手の口の中にねじ込んで相手の舌を舌で舐め回す。それが正しいキスのやり方だ。すぐに舌を入れるなよ、10秒くらいしたら舌をねじ込め。正しい作法でキスをするんだ」
ルフィ「へー、わかった。教えてくれてありがとなトラ男」
回想終了
ルフィ(こんな感じでいいのか?なんかウタを味わってるみたいだ)
ルフィはローに言われた通り自身の舌をウタの口内に侵入させていた。初めての感覚故に戸惑いを隠せずぎこちなさすらある。
だがされてる方はもっと戸惑いと困惑と未知の感覚に襲われていた。
ウタ(な、な、なんでベロを私の口の中にねじ込んでいるのルフィは!?それになにこれ!?なんかすごく感じちゃう!?胸がすごくドキドキする!?駄目!!?ルフィの呼吸が息遣いが私のと混じっちゃう!!溶ける!!?私が溶ける!!?身体から力が抜けちゃう)
ルフィがようやく口を離すとウタはその場で糸が切れたようにへたり込んで座った。
ルフィ「おわっ!?ウタ、大丈夫か?」
ウタは何も返事をせず目を回したまま倒れた。
現実世界では海軍本部元帥から、エレジアの海軍たちに向けて電伝虫で激を飛ばされた。
サカズキ「そうだ!海軍の全戦力を投入しウタを亡き者にする!観客が巻き込まれても構わん!これ以上の犠牲を出さんよう、世界を守る為じゃ。抹殺しろ!」
サカズキの指令を受けた海兵達の前に赤髪海賊団が立ちはだかった。
ベックマン「正義を名乗る海軍が、市民達を殺すつもりか、答えろ、黄猿」
黄猿「犠牲を伴わない正義など、あり得ない。辛いね〜、子供一人を止めるために、何万人も犠牲にするのは〜。八尺瓊勾玉〜〜〜」
黄猿の光弾が観客達を襲う。
シャンクスは剣を抜き、黄猿の光弾を弾き返した。光弾は海に落ち、巨大な水しぶきが上がる。シャンクスは一気に黄猿との距離を詰めた。抜いた刃の切っ先が黄猿の喉元にぴたりと突きつける。
シャンクス「悪いな。親子喧嘩の最中なんだ。首を突っ込まないでもらえるか」
藤虎「そうはいきやせん。こっちは世界を背負っているんで」
シャンクス「それでも、引いちゃくれねえか?」
藤虎「それができりゃあ、この目はまだ見えていまさァ」