「何処にも、居ないなぁ。」
「そんなに遠くは言ってない筈ですけどね。」
と、高山は南に言った。
「ええ。」
「つまり、犯人は何処かで待ち合わせて車に乗って行ったって事も考えられないか、高山。」
「その可能性がありますね。」
そう言って、南と高山は犯人の行方を追っていた。
「一体、どこへ行ったんですかね。」
「ええ。」
「まさか、どっかへ逃げて誰かに会うって事は。」
「それも、考えられるな。」
そこへ、南と高山が乗った覆面パトカーに無線が入った。
「はい、こちら高山。」
「魚津港において、男性の水死体を発見、現場は魚津市の魚津港付近、直ちに急行せよ。」
「了解。」
と、無線を傍受し、サイレンを鳴らして魚津港へ向かった。
魚津港では、現場にやじ馬がいっぱい集まっていた。
「おい、魚津で水死体だってよ。」
「本当か。」
「おお、警察も来ているぞ。」
南と高山、客をどいて、現場に入った。
「あれ、この人どっかで。」
「知ってるのか、高山。」
「ええ、間違いない、日高と勝田の仲間だ。」
「えっ、本当。」
「ああ、やはり拳銃で撃たれてる。」
「本当だ。」
調べたところ、魚津の水死体は暴力団幹部、根本 篤弘50歳と判明した。
「やはり、ブローニング9ミリオートマチックと見て間違いないでしょう。」
「ええ、犯人は恐らく日高だろう。」
「ええ。」
高山は、すぐに高杉に報告した。
「何、日高は富山へ逃げ込んでいた。」
「ええ、今魚津で水死体で発見されたそうです。」
「それで、身元は。」
「はい、名前は根本 篤弘50歳です。」
と、高山は高杉に言った。
「うん、そうか、わかった早速こっちでも捜査してみる。」
と、電話を切った。
特捜班は、根本 篤弘を調べた結果、彼は元暴力団幹部と判明した。
「そうか、あの銃はやはり。」
「根元が売ったと考えられるな。」
「ええ。」
「そう言えば、特急「北越1号」で毒殺があったみたいらしいぞ。」
「本当ですか、主任。」
「ええ。」
「つまり、犯人は男か女の可能性がある。」
と、南は高山に言った。
「ああ、それは考えられますね。」
そして、富山県警察本部へ戻った南と高山は。
「そうか、やはり暴力団幹部か。」
「はい、わかってるのは根元が日高に拳銃を売ったと言うのか。」
「ええ。」
「今回の事件は、特急「北越」の毒殺と魚津の水死体、うーむ。」
「この事件、何か裏がありそうだぞ。」
と、高山は言った。
「でも、犯人はどうやって富山へ逃げたんですかね。」
「そこなんだよな。」
と、高山は言った。
魚津で殺人が起きた。
そして、日高は何処に?