「日高の奴、何処へ逃げたんですかね。」
「やはり、日高は富山で下車して誰かと待ちあわせたって事は。」
「それも、考えられるな。」
と、高山は言った。
「よし、魚津駅周辺を捜査してみようか。」
「うん。」
南と高山は、覆面パトカーに乗って魚津市内をまわった。
「えっ、女がロータリーで若い男の人と会って車に乗せた。」
「うん、学校へ登校する時にちょっと見かけたんです。」
「何時ぐらいか覚えている?。」
高山は、下校中の滑川高校の女子高生に聞いた。
「7時11分ぐらいかな。」
「なるほど。」
「何か分かったか。」
「主任、今聞いたところね、魚津駅から降りて若い男に会って車に乗せたって。」
「ほう、それで相手の男は何歳ぐらい。」
「わからない。」
「乗ったとしたら、金沢発の特急「北越1号」でしょう。」
「ああ、金沢から魚津へ行くには「北越」を利用する筈だ。」
と、高山は言った。
「ええ。」
我々は、日高の行方を引き続き捜査をすることにした。
一方、特急「北越1号」に乗った女は男と一緒にスポーツカーに乗って何処かへ行っていた。
「君、どっから来たの。」
「えっ、私。」
「ああ。」
「東京から来たの、夜に最終便の「のぞみ」に乗って、京都から「きたぐに」に乗り、金沢から特急「北越」に乗って来たの。」
「昨日の21時頃に出発したのか。」
「ええ、そうよ。」
「よかったよ。」
「よかったら、魚津をまわろうか。」
「ええ。」
その頃、日高は高速バスに乗って魚津へ行っていた。
そこへ、南と高山が乗った覆面パトカーに無線が入った。
「はい、こちら高山。」
「手配中の強盗殺人犯の日高と思われる男が富山市内の観光バスに乗り込んだ模様、そのバスは魚津水族館へ向かった模様、直ちに現場へ急行せよ。」
「了解!。」
と、サイレンを鳴らして魚頭市内を猛スピードで走りだした。
一方、日高が乗った観光バスは富山インターから滑川インターまで走り、そこから早月辺りで水族館へ向かうのだ。
魚津水族館
魚津水族館へ行くと、多くの客がにぎわっていた。
「わいわい」
「がやがや」
2人が乗った車は、駐車場へ止めて水族館へ入った。
「じゃあ、行こうか。」
「ええ。」
そして、日高が乗った高速バスも到着した。
船員が、バスを降りると水族館を見物をすることにした。
そこへ、日高が乗ったハードトップが女が運転し、水族館の駐車場に止めた。
「ふーっ。」
と、ハードトップに乗った女は、車内でたばこを吸っていた。
南と高山が乗った覆面パトカーも、魚津水族館に到着した。
「本当に、水族館に入るのかな。」
「これじゃ、どの人が日高かわからないよ。」
「とにかく、捜索だ。」
「ええ。」
そして、事件は意外な展開になるのだ。