黒髪カーレンの人生は順風満帆とは言い難かった。寒村の生まれ。若くして違法オイランビズの無理が祟って死んだ母。だがサイオウ・ホースはどこを走っているか分からないものだ。彼女は母のソウシキの場で通りすがりの上流階級カチグミ奥方に拾われた。
まともな教育。暖かい食事。生活レベルの明らかな向上。しかし「ソウル記録は100まで」という古のコトワザが示す通り、そのタマ・ノ・コシめいた成り上がり幸運の中、彼女は乙女の憧れ、バレリーナの道を歩みたがる。幼い頃からの夢だったからだ。だがカチグミ奥方は女性の役割理論を求める。
第二の実家との対立、アンタイな態度はどこまでも妥協点を見せず、最終的には堅信の場にまでバレエシューズを履いていったことで不信心者として追放されたカーレンは、一人孤独に懐の深いネオプロイセンに渡り、バレエの道を歩む。金髪に染め、縦ロールにし、赤いバレエシューズを持って。
フシギなバレエシューズであった。見ていると履きたくなり、履いていると踊りたくなる。そして踊り始めれば、いつまでも踊り続けられる。まるで伝説のニンジャアイテムめいて、カーレンの成長に合わせるかのように、赤いバレエシューズはいつもカーレンの足にジャストフィットした。
プリマドンナへ至る道を邪魔する者は自身のワザマエで排除した。もっとも優れた者がプリマドンナであるのなら、イチバンであることを見せつければ良いだけだからだ。優越的な者が生き残り、劣悪的な者は死ぬ。ネオプロイセンの真理だ。
彼女の才能を見出だしたコレオグラフィー(訳注・振付師)は界隈に影響力のある人物であり、その指導の下で必死に鍛えたカーレンの踊りの中には他のバレリーナにはないカラテめいたパワフルさがあった。実際、カラテであった。いわばバレエカラテ!
その源流がカポエイラであるのか、サバットであるのか、カーレンには興味がない。ただ自己表現できる場で踊り、良い、と評価されればよかった。良い、と評価されれば良かったのに!それだけがささやかな望みであるのに!どこにでもカーレンの人生を邪魔をする者が現れるのだ!
「ドーモ、カーレン=サン。エヌエスです」鳴り物入りで現れた若きバレリーナが今、カーレンの地位を脅かそうとしている。到底許せる事ではなかった。どの程度のものかと初回の練習を見ていれば、そのムーブメントは実際未熟。焦るようなことではない。
だがカーレンにして認めざるを得ないほどカワイイな容姿と、練習の場において見せつける溢れんばかりに輝くスマイルと、確かな将来性を感じさせるダンス成長性が、カーレンをとにかく不安にさせた。専属となったはずのコレオグラフィーも一言、二言とアドバイスしているではないか。
将来のライバル?否。敵だ。敵は排除しなくては。カーレンは二週間と経たずに追い詰められ、非人道兵器マキビシをエヌエスのバレエシューズに仕込んだ。なんたる陰湿なイジメ行為か!イジメとはカジュアルなムラハチであり、個人で行う敷居が低い。
バレリーナの命ともいえる爪先をズタボロにし、追ってバレエカラテで暗殺すべし!「エヌエス=サン!あなたの死因はバレエシューズ着用時の不幸な転倒死よーッ!オーッホッホッホッホ!」「ナンデ?」「ホエーッ!?」カーレンが驚愕とともに振り向いた。
練習開始時間よりかなりハヤイな時間であるというのに、エヌエスは女子更衣室に入りこんでいたのだ。その目つきは鋭い!「エ、エヌエス=サン!?どうしてここに!?」「やっぱりオマエだったのか!今までもそうやってアワレなバレリーナを殺したな!許さない!」カーレンは瞬時に一回転した。
そして蒼いチュチュめいたニンジャ装束をカラテ生成!カーレンはニンジャだったのだ!「ドーモ、エヌエス=サン。ナハトバレッテです」「ドーモ、ナハトバレッテ=サン。ニンジャスレイヤーです」コンマ5秒後!両者トリプルアクセルし、カマめいたフィッチ(訳注・爪先蹴り)を繰り出した!
「「イヤーッ」」ワザとワザがぶつかり合い相殺!だが!「ンアーッ仕込み刃ンアーッ!」ニンジャスレイヤー少女の脇腹に傷が!ナハトバレッテの赤いダンスシューズには爪先部にアサシンブレードが仕込まれていたのだ!一方ニンジャスレイヤーの爪先は届いていない!体格差だ!
「オーッホッホッホッホ!リーチアドバンテージ重点!」カラテ斥力発生でタタミ2枚距離!「バレエ!」ナハトバレッテは飛び上がり、空中連続ストンピング・キック!死の舞踊ダンス・マカブレだ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはブリッジ回避!ストンピング・キックが空を切る!
「無意味!そのカワイイがひしゃげるまでエリアルダンスですわ!オホホー!」そうだぞニンジャスレイヤー少女!上空からの落下攻撃にブリッジ回避は有効ではない!ニンジャスレイヤー少女のアーチ部分頑強さには不安要素があるではないか!繰り返される空中連続ストンピング・キック!
死の舞踊ダンス・マカブレがつづく!「イヤーッ!」「オホーッ!?」あ、あれは伝説のカラテ技!サマーソルト・キック!まさかあの時のナラクとのカラテ一体感で学習していたとでもいうのか!?ストンピング相殺!相殺?いやサマーソルトがツヨイだ!「ンアーッ!」臀部痛烈!
だが爆発四散させるほどの威力はない!やや溜めが足りなかったか!相互に技アリを交換し、バックフリップを挟みタタミ4枚距離。女子更衣室はそれほど広くない。これで部屋一杯だ。じりじりと前後し、ニンジャスレイヤーのフェイントめいたカラテジャブが空を切る。
はじまりかけた繊細なタチマワリを止めたのはノック音だ。「おーい。誰かいるのか?」ドロボウ対策の巡回劇団員の声だ。「エバンテ=サン?わたくしですわ。ちょっと忘れ物を」ナハトバレッテは1オクターブ高いキャットボイスで取り繕った。(((今だ!殺せ!)))
(ダメ!)ニンジャスレイヤー少女は始まったイクサの場において奥ゆかしさを重点した。「なんだカーレン=サンか。朝早いね。じゃ、またあとで」「ノチホドー」1オクターブ高いキャットボイスで欺瞞!劇団員のエバンテが去っていくアトモスフィア。すわイクサの再会か?
否。ナハトバレッテは既にカラテの高まりを抑えていた。飛び出ていたアサシンブレードも引っ込んでいる。ナハトバレッテは一回転ターンして元のセクシーなディンドゥルに早着替えすると左手を振るい、マジックめいてオリガミを取り出す。フェルトペンで何事かを書き込み、丁寧に折りたたんだ。
ウサギチャンのオリガミメールだ。ニンジャスレイヤー少女はジュー・ジツめいた構えのまま一挙手一投足を見逃さぬ。(((バカ!始まったイクサに奥ゆかしさなどあるものか!殺せ!)))(ナラクは黙ってて!)カーレンはニンジャスレイヤー少女に歩み寄った。「これを」オリガミメールを手渡す。
ニンジャスレイヤー少女はオリガミメールを開いた。【わたくしの誕生日。ウシミツアワー。ベルリン歌劇場にて。演目はザントマン】ハタシジョ。タイマン儀礼における正式なイクサの誘い。一読した少女はオリガミメールをビリビリに引き裂いた。「オマエを殺す」なんたる無作法!
だがカーレンは咎めなかった。「できるものならやって御覧なさい。オーッホッホッホッホ」そう挑発するばかり。イクサは本日の深夜に持ち越しとなった。リキシリーグに例えるなら仕切り直し、あるいは取り直しめいた、第三者の邪魔が入らぬイクサバで決着をつけるのだ。
その後二人は別れ、練習開始時間になると顔をあわせ、ともに切磋琢磨し、柔軟性やワザマエを称え合った。何故そのようなことができる?二人は今夜、殺しあう約束をしたはずだ。これが女性社会のありかたなのか?あたかもネコを殺して皮を剥ぎ被っているようで……コワイ!
時にカーレンがネンコめいて指導側に立って叱責し、時にエヌエスが若く荒削りな新人バレリーナとしてフレッシュな視点からの意見を発する。音楽性の違い。趣味嗜好、性格、癖、なにかにつけて小言を。まさかもうイクサが始まっているのか?
わからぬ……どういうことなのだ……女性とはなんと面妖な生態かと疑問に思われる読者もおられるであろうが、女性の女性性は現代においてもなお解き明かされぬことを考えれば、さもありなんとしか言いようがない。
◆その気がなくても◆
◆バレエでイクサ◆
草木も眠るウシミツアワー。荘厳なるベルリン歌劇場の舞台は壮絶なバレエの開始点と化す!ネコアシ・ウォーキングより更に繊細な足運びでライト無き暗黒舞台へまず足を踏み出したのはナハトバレッテだ。グランジュデ、カブリオールといったワザマエを挟みつつ声を張る。
「コッペリア!なんと不気味な人形!眠らない子どもの目玉を奪う!」オペラバレエだ!芸術的なポワント!「オマエの目玉も奪ってやろうか!」パ・ドゥ・シャを刻み、跳ねるようにエントリーしたのはニンジャスレイヤーだ!今日のニンジャスレイヤー少女は一味違う!
そのニンジャ装束は普段のベーシックスタイルではなく、赤黒のチュチュめいた装束に変わっているではないか!ニンジャ装束シチヘンゲ!「彼女は自動人形!アワレなジョルリ!謎めいて!」何たる罵倒!ナハトバレッテはオペラバレエにかこつけニンジャスレイヤーのメンタルを攻撃しようというのか!
……いや、オペラセリフだ。どちらも基本的に爪先部以外を地に触れさせることなく、舞台上をくるくるしながら演目を繰り広げている。「おうちに帰ってネジでも巻いていなさい」「目的のために動くだけ」意味深なオペラセリフだ。これがオペラなのか?歌めいた言葉の応酬だ。
突如、くるくるの回転エネルギで突如スリケンをカラテ生成!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」相互に相殺!スリケン対消滅!なんなのだこれは!?どういうイクサなのだ!?わからぬ、わからぬが……両者間になんらかの合意が形成されていることは疑いようも無い!
まず我々は、バレエという謎めいたダンスについて理解を深める必要がある。バレエとは、演目ごとにおおむね挙動が固定されている。その動きの中で、より可憐に、美しく、カワイイで、アクションに意味を見出せる、爪先から頭頂部に至るまで一瞬たりともカラテ尽きること許されぬ。
それはバレエに限らず、ダンス全般に言えることだが、バレエはその中でも一際キビシイ。踵を高く上げて、つま先立ちを維持しつつ、様々なアクションをせねばならぬのだ。膝や肘の角度が1°違うだけで解釈が曲解され、美醜に別れる。オールインマインドの意識が重点だ。
純粋なバレエであれば歌わぬ。純粋なオペラであれば激しく踊らぬ。歌って踊る。それがオペラバレエなのだ。つまり、こうだ。もはやアトモスフィアをかんじるしかないぞどくしゃのみんな!「静かに暮らそうと囁く声がアタシを惑わす」「ザントマンは何処?そして誰?」
両者がニンジャ身体能力を駆使し演目に沿って接近した、次の瞬間!「イヤーッ!」「イヤーッ!」パ・ド・ドゥの合間にジュテ・アントルラセ交差!相殺!カラテ斥力!タタミ2枚距離!そしてまたくるくるしながら離れていく……ナンデ!?ワカラナイ!ワカラナイ!アーッ!
……ワカラナイなので二人が合意形成したであろう演目、ザントマンについて、お話します。ザントマンとはE.T.A.ホフマンの短編小説を原作とし、改変されたオペラバレエだ。主人公は幼児期から怖れていたザントマンの影に怯え、しだいに理性を蝕まれていく様をグロテスクに描く。
ここまで言ってしまえばもうお分かりであろう。ニンジャである。主人公であるナタナエルはやがて正気を失い、「まわれ、まわれ」と言いながら失神し、塔から転落死してしまう。色々あったのだ。ともかくそういう次第を表現するものであり、両者の動きは実際、異様。
そのあたりが没個性的オペラからの逸脱で人気の秘訣なのだ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」再接近した両者のヤリめいたアラベスク・キック!踵部相殺!カラテ斥力タタミ2枚距離!そしてまたくるくるしながら離れていく。「オーッホッホッホ!やりますわねニンジャスレイヤー=サン!」
不意にナハトバレッテがオペラセリフには無い言葉を口にした。ニンジャスレイヤーのアドリブ力を試しているのだ!「望遠鏡で覗く男の目がエッチ!」ニンジャスレイヤー少女は無視した。「オーッホッホッホ!アドリブができない者はバレエの高みに至らなくてよ!バレエ!」「ヌウーッ!」
クロワ・キック強烈!ニンジャスレイヤーはクロス腕でガード!バレエカラテはやはり一日の長があるナハトバレッテが有利!こんな読者視点でよく分からないイクサで倒れて良いのかニンジャスレイヤー少女!(フーン、ソッカ。なるほど、ね。実戦ではこうやってやるんだ)何だって?
(それならもっと、ケイデンス上げてッ!)ニンジャスレイヤー少女のくるくるが加速した!?何か分かったのか!?何か掴んだのか!?読者は何もワカラナイだし掴めていないぞ少女!「死ね!ニンジャスレイヤー=サン!死ね!」ああ!ナハトバレッテがアドリブアレンジしたオペラセリフを!
「バレエ!」ストレートなステップからナハトバレッテが繰り出したのはグラン・ジュテだ!レッドシューズ先端部のアサシンブレードで危ない!フィニッシュムーブメント!「回る回る目玉に映るうしろの正面は誰?」いつまで回っているのだニンジャスレイヤー少女!イクサは御遊戯会じゃないんだぞ!
いや、待て、これは!「イヤーッ!」「ンアーッ!」ついに危険な領域にまで突入したケイデンスから繰り出された回転ケリ・キックがナハトバレッテの爪先を横から蹴った!「イヤーッ!」「ンアーッ!」二撃目のケリ・キックがナハトバレッテのバレエ・アティテュードを崩した!
「イヤーッ!」「ンアーッ!」三撃目が空中で逃げ場の無いナハトバレッテの臀部に蹴りこまれたではないか!古代の暗殺術チャドー奥義、アラシノケン、いやタツマキケンめいた……否!何だこれは!?「バレエ!」「ンアーッ!」四撃目のカマめいたフィッチがナハトバレッテの脇腹直撃!
JAMP!少女が跳んだ!「イイイヤアアーッ!」5HIT!「ヤ!」6HIT!「ラ!」7HIT!「レ!」8HIT!「タ!」9HIT!「アーッ!」KRASH!舞台無残!高速回転からの上昇四連続ケリ・キック。フィニッシュは軸足を入れ替えてのカカト・フォール。いつの間にこれほどのカラテを。
いや、バレエだ。我々はあまりに優雅に舞うバレエの動きに隠されたカラテを見誤っていたのかも知れない。そのケリ・キックの深奥を!「ン、アバッ……」ナハトバレッテ。生きている。なんというニンジャ耐久力……いやプライドだ。演目中に爆発四散だけはできぬという意志力だ。
しかしながら、モハヤコレマデ。その命はロウソク・ビフォア・ザ・ウィンド。ニンジャスレイヤーは回転の余波を残しつつしめやかに着地し、一秒静止した。そして滑らかに立ち上がり、重篤なダメージを負ったナハトバレッテの元へ爪先立ちでチョコチョコと歩み寄った。バレエの歩みだ。
「ハイクを読むがいいナハトバレッテ=サン。カイシャクしてやろう」ナハトバレッテの頭部付近で足を180度開脚したポワントを維持し、ニンジャスレイヤー少女はアドリブを口にした。(まだよ、まだ終わってない)ナハトバレッテはキアイを入れた。
「コッペリア、まわれ、まわれ、生き生きと、命短し恋せよ乙女」そして、ザントマンと化したナタナエル最期のオペラセリフを口にした。短歌めいて。「イヤーッ!」「サヨナラ!」ニンジャスレイヤー少女はカイシャクし、ナハトバレッテはしめやかに爆発四散した。
その1秒前!ナハトバレッテは幻視した。ベルリン歌劇場での観客総立ちを。そして幻聴を耳にした。万雷のハンドクラップを。スタンディングオペレーション。「カワイイ!」「カワイイ!」「カワイイ!」惜しみない賞賛と拍手!承認欲求達成多幸感!ナハトバレッテはニューロンの速度で達した。
(完璧だわ!イッツパーフェクト!みなさまわたくしの最期を見まして!?)カーレンはトランス忘我状態にあった。(完璧に、完璧な表現でしたわ。エヌエス=サン。すばらしいアドリブ。あの一瞬で、塔を登り、そして転落死するザントマンを表現するなんて)なんだって?
ナハトバレッテはイクサよりも……バレエ重点だったとでも……言うのか?ナンデ?分からぬ。イクサの場でイクサを忘れたわけではあるまい。だがあまりにも不可解だ……カーレンは己の生死よりも、イクサの優勢劣勢よりも、自己表現のほうが重点であった?
ザントマンのラストシーンは現状、劇団によって2パターンに別れる。ザントマンと化したナタナエルがコッペリアを破壊するものと、直前に正気を取り戻すものだ。どちらも最期には塔に登り「まわれ、まわれ」と言いながら転落死することには変わりないが……このイクサの分水嶺は事前に決まっていた?
(ああ、エヌエス=サン。どうしてあなたはニンジャスレイヤーなの?別の形で出会っていれば、あなたとはユウジョウを超えた親密さを)今際の時に、ナハトバレッテは夢想した。だがそのIFはありえない。なぜなら少女はニンジャスレイヤーであり、カーレンは自己中心的な邪悪ニンジャなのだから。
……爆発四散痕には爪先先端部にアサシンブレードの仕込まれた赤い靴が残されていた。ニンジャドロップ品。爆発四散し、屍を残せぬニンジャが残す、ラストミーム。強い遺志を感じる。少女はその靴を拾い、数秒見つめ、そしておもむろに自らの靴から履き変えた。フシギなことに、ジャストフィットする。
「……カーレン=サン。あなたはまさしく強敵だった。スタンディングオペレーションに包まれてあれ」結局、どういうイクサだったのか、分からぬ。オペラバレエのイクサとは?何故二人は演目に沿ってイクサしたのか?何故イクサの最中、くるくるまわって近づいたり離れたりしたのか?
そういう問いを、無粋という。ラブ、リスペクト、そしてラブ。あるいはロマン主義。二人の間には、余人には言語化できぬ確かな合意があった。タイマンとは、タチアイニンすら呼ばぬ、一対一の神聖なイクサなのだ。その心中を、シンピテキを暴くことは、誰にも出来ないのだ。
【レッド・シューズ・バレエ・イヴォルーション】終わり
◆忍殺◆ニンジャ名鑑#021【ナハトバレッテ】◆少女◆
赤い靴に宿ったなんらかのニンジャソウルに適応したニンジャ。しかしそのソウルはバレエへの情熱の燃料となり、あってなきが如し。赤い靴にはアサシンブレードが伸び縮みするだけのニンジャギア機能だけが残った。