ニンジャスレイヤーIF少女   作:BANZAINAMUSAN

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ミステリー・オブ・ザ・ナイチンゲール

 

――我々はそろそろ、真剣にナイチンゲールについて考えるべきではないか。あなたは、本当にナイチンゲールをご存知だろうか。ナイチンゲール、もはやこれは、地球規模のタームなのだ――

 

 

あなたも無関心ではいられない、無関心であることがナイチンゲール殺害につながっているのだ。世界ではかなりナイチンゲールが死んでいるというほうこくがある。

 

 

我々は長期にわたり、さまざまなナイチンゲール・ムーブメントの潮流を取材し続けてきた。人々はナイチンゲール無しでは生きられない。共依存関係にちかい。今回公開する取材成果を通し、その真実を今一度、思い出していただきたい。

 

 

あなた方の知りたくない真実:ナイチンゲールはサヨナキドリとは別のものであり、生態とか育て方とかが違う

 

 

我々は南米ナイチンゲール保護ゲリラのリーダー、カミナンデス・ピーコとの接触を成功させる事ができた。以下がその時の貴重な書き起こしである。

 

 

「もう限界だと思ったんだ。気づけば銃とクワを手に持っていた。今は五人単位でナイチンゲールの生息地を毎日パトロールしている。政府、ヘンタイ、敵はどこにでもいる。我々はある日悟ったのだ。ナイチンゲールの蹂躙を放置してきたのは我々にも責任があるとね。いいかね、そして君にもだ。備えよう」

 

 

【知っていますか?】あなたはコーヒー一杯で、保護されるあてのないナイチンゲール12体を救う事ができます。

 

 

ナイチンゲールは神秘的な側面を持ちます。彼女らはとても清潔が好き。かつてハバロフスクではナイチンゲールに清掃活動を任せてだいせいこうした。

 

 

ナイチンゲールの軍事利用には注意を光らせる必要がある。極秘裏に毎年六億ドルが投じられているとナショナル・アクアペリエンス誌のレポートが。

 

 

「ナイチンゲール兵器は既に実用段階にあると結論づけざるを得ない。彼女らは特殊ステロイドと280時間に及ぶ教育……洗脳と言ってもいい……プログラムをほどこされ、マスメディアの近づけない地域に選択的に投入される。これは生命の冒涜であり、ジュネーブ条約をすらおびやかす……」

 

 

【気づきづらい真実】あなたはナイチンゲールせいぶんを頻繁に摂取している可能性がある。

 

 

アラスカオオナイチンゲールを知っていますか?彼女らはメキシコのナイチンゲールよりも色が濃く、知能が高い。1910年のナイチンゲール戦争でほぼ駆逐され、現在はなんか危機に瀕している。いち早い保護プログラムの策定が待たれます。

 

 

【ナイチンゲール工場、驚愕の実態】イエメンのナイチンゲール工場では、劣悪な環境下でナイチンゲールの養殖が行われているとのリークを受け、国際ナイチンゲール機構が調査に乗り出しています。

 

 

国際ナイチンゲール機構は「人類にナイチンゲールという概念は早すぎるのではないかという悲観を抱かざるを得ない」と談話。

 

 

【ナイチンゲールを道徳に】ナイチンゲールをもちいたセラピーに期待が高まっています。ナイチンゲールにふれると、子供はなんかアルファ波みたいなのが出ると思う。

 

 

【ナイチンゲール細胞、みつかる】ナイチンゲール第一人者であるカーネギーメロン大学のほうのジョンウィル博士はナイチンゲール細胞をみつけました。

 

 

「ナイチンゲール細胞は、あります。これは不思議な性質を持っていて、伸びるし、食べる事もできます。かなり万能細胞に近い。人々の寿命は確実に伸びる。来週にはこの細胞の正式名称が決定するでしょう。メルヘン神話にちなむ予定」

 

 

とりわけ小さなヒマラヤナイチンゲールは密漁の被害にあっています。現地人密猟者にインタビューを行った我々が聞いたのはショッキングな言葉。

 

 

「ナイチンゲールを買う人がいるかぎり、ナイチンゲールを密漁し続けるだろう。ナイチンゲール密輸はワシントン条約をたくみに回避している。ナイチンゲールはドル束にしか見えない」という。

 

 

【数字で見るナイチンゲール保護の現状と理解】30年前に比べて、幼いナイチンゲールの市場取引価格は2倍ほどにも。一方で、総個体数は減少しているかのう性がある。

 

 

ちょうさによるとナイチンゲールは貝が大好き。しかし水質汚染によって貝も減っていると思われます。貝が減ることによってナイチンゲールを食べる天敵も餌をなくし、より多くのナイチンゲールを食べてしまいます。我々は見つめなおす時期に来ています。

 

 

国際ナイチンゲールデイにおけるナイチンゲール運動化のストリーキングが議論に。メタファー的な点でも運動の真の意味をぼやかしかねないと、最大NPOの「ナイチンゲールセーブ」は中止を呼びかける方針です。

 

 

【あなた方の知りたくない真実】:年間ナイチンゲール死亡率の1割が天敵による捕食、1割が寿命、残る8割が人類による密漁や汚染など。無関心なあなたはこの8割だ。2割になろう。

 

 

ナイチンゲール・セラピストの専門家、コマネチカットのメアリース女史は「ナイチンゲールは言葉を発している。それを受け取れない人があまりにも多い。私たちの使命はナイチンゲールの心の傷をいやすこと」とコメントを寄せた。あなたも行動を起こさなくてはいけない。

 

 

【共通した見解】多くのナイチンゲールはイルカ並にかしこい。

 

 

ナイチンゲール・カンニバリストを自称するサンフランシスコのアンダー・ゲイル氏。「法律で禁じられていないんだから俺のやることに文句は言わせない。生きたままのナイチンゲールに火をつけ、そのまま焼いて食う。一日がかりさ。寿命が伸びるんだ」彼を止める手立ては、無い……。

 

 

ボソン大学のケリー・スコーン教授は加熱するナイチンゲール運動を批判。「多くの憶測やアジテーションに基づいており、パニックを引き起こしている。必要なのはデータに基づいた科学的理解と予測。関係者の善悪や状況証拠ではなく観測値に基づいて判断すべき。ナイチンゲールもそう望んでいるはず」

 

 

【狭まる生息域】:現在、アリューシャン海域においてナイチンゲールを見かけることは少ない。これは少なからず大きな問題を引き起こすでしょう。ナイチンゲールセーブの隊員は「人類の品位が試される時期に入ったと思う」と語った。

 

 

【あなたが知りたくない真実】:ナースもナイチンゲールの一側面である

 

 

全く別の視点からナイチンゲールに警鐘を鳴らすひともいる。マサチューセッツの心理学者イカルガ女史は「そもそもナイチンゲールは人類にとって有害なので、摂取しないほうが良いと確信しています。特に、幼い子供に対する刺激が強い。少なくとも私の子供には見せたくない」と語った。

 

 

たしかにトリックオアトリートメントナイチンゲールの体毛色はたいへん性的興奮を催すものであり、女性の中にはナイチンゲールという存在そのものに嫌悪感を示す者も少なくない。

 

 

事態はしんこくさを増している。「すでに多くのナイチンゲールは死に絶え、我々が見ているナイチンゲールの8割はイミテーションである可能性が高い」と極右派のペネテロ氏は語る。

 

 

「実際、日本においてもナイチンゲールの8割近くがイミテーションになってきている。歯止めをかけるには、まず知ることだ」と沈痛なおももちでつづけた。

 

 

【あなただけが知らない真実】:バイオ・ナイチンゲールは鋼(スティール)の4倍の強度を誇り、酸性雨耐性も持つ。

 

 

【目を覆いたくなる実態】:ネオサイタマ西部のイミテーション・ナイチンゲール工場で働くタバ・ヒロシは「取り返しがつかない所(ポイント・オブ・ノー・リターン)に来ているという実感があります」とコメント。

 

 

スライサーから出てくる薄い緑色のイミテーション・ナイチンゲールを見ながら語った。「実際、これは……インガオホーな」20世紀初頭、世界各地で発見された人類の隣人、ナイチンゲールへの対応は世界各地によってあまりにも温度差がある。

 

 

――――――――

 

 

我々はフローレンス・ナイチンゲールについて向き合うべき時がきているのではないだろうか?

 

 

フローレンス・ナイチンゲールは19世紀の偉人である。

 

 

統計学の母としての一側面よりも、一人の看護婦として精力的に動いたことがフィーチャーされている。

 

 

しかしその看護労働に最重点史実であるクリミア戦争は2年前後で決着し、彼女の功績はその際の献身的看護労働よりも統計算出、目に見えるグラフ化、衛生面の徹底化、または組織体系の刷新にあることは比較するまでも無く明白。

 

 

だがそれでも、彼女は一人の看護婦としての側面がフィーチャーされつづけている。英雄偶像化の被害者であるともいえよう。

 

 

仮に語り継がれる数々の伝説がプロパガンダ誇張なき事実だとして、果たして一介のモータルがこれほど精力的に働きつづけることが可能なのだろうか?ニンジャでもなければ、カロウシするのでは?

 

 

我々はナイチンゲール真実を知るべく歴史を遡り……直視しかねる邪悪計画を見つけてしまうこととなった。

 

 

【ナイチンゲールマン計画】医学史上初となる女性医院長フローレンス氏の復活の謎……「かねて血の病を畏れたまえ……」謎めいた警句……見え隠れするヨロシサン製薬の影……読者諸君には不用意に歴史の闇に踏み込むのは得策ではないと申しあげておこう……

 

 

ナイチンゲールはいつか人類に牙を剥くのか?それはまだ、分からない……だが私は、この驚くべきナイチンゲール真実から目を逸らすことはできなかった……口を噤み、タイプする手を止めることはできなかった……

 

 

ニンジャはいない。だが、バイオスモトリやバイオナイチンゲールは【実際いる】のだ……今はただ、備えよう。

 

 

続報を待て!

 

 

――21世紀オカルト系季刊紙「マボロシ」一面記事より抜粋な。

 

 

【ミステリー・オブ・ザ・ナイチンゲール】おわり

 




◆忍殺◆ニンジャ名鑑#053【フローレンス・ナイチンゲール】◆少女◆
19世紀の偉人。クリミア戦争後、心臓発作で倒れ、治療のためにヨロシサン製薬が動いたとされる。【ナイチンゲールマン計画】のひみつファイル情報の大半は黒塗りに潰され、当時を参照する資料としては役に立たない。
 
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