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(シュツルム・ウント・イシウス!S-TOOOOOOOOOOOOOOOOOOORM!おお!ナムアミダブツ!ナムアミダブツ!19世紀の科学技術では最大瞬間風速計測不能!局所的マッポーカリプス・ナウ!ニンジャスレイヤー少女!かようなニンジャ災害に勝てるのか!?)
【コール・ミー・マイ・ネーム】#3
……0110……カラテで空が墜ちてくる、その1秒前!懺悔ボックスめいた間仕切りのある拡張ローカルコトダマ空間内で、ナラク・ニンジャとゼクスマイレンのプラズマめいたヒトダマイメージが顔を会わせず対面していた。ゼンモンドーせぬ、というタテマエのリモート中立地帯。
ゼクスマイレンから滝めいた汗イメージが流れ、著しいヘイキンテキに乱れが見られる。カコン!ローカルコトダマシシオドシの音が響く。『最低60秒は必要だ』『クウーッ!足元を見よってからに!』ニューロン速度で交わされる会話。
限定解除時間を巡る二者の思惑が激突していた。『15秒で十分では?』『タワケ。だからオヌシはバカなのだ。アヤツのカラテはミーム合成法で練りに練られておる。そのうえスタンドアローン。儂と言えどもスッと行ってスレイとは行くまい。マージン重点!』『クウーッ!』交渉はナラクに優勢だ。
前提として、どちらも少女の死を望まぬ。だがそれぞれの思惑は異なる。『儂は27人ものニンジャを前にしながら1人も殺せずフラストレーションが溜まっておる。一刻も早くニンジャをスレイしたい』『だからといって60秒はヨクバリだ!30秒!』『60秒!』ナラクは譲らぬ!
『クウーッ!』激しい葛藤!ゼクスマイレンの心境をチェス用語で例えるならば、青黒は赤黒からのメイトスレットに対処しなければならないが、チェックメイトを避けるためにはオンリームーブメントするしかない!だがその代償にメジャーピースを失う!
『ゴーアヘッド!なにを長考しておる!時間は無限ではないのだぞ!』ナラクはゼンモンドーでゼクスマイレンを殺しきれぬとみるや、そのニューロン損傷に狙いを定めている。必要なことだからだ。必要がカラテを求める。要求する。
『オヌシが悩めば悩むほどニンジャ災害拡大!オヌシが悩むからだ!』『ヌウーッ!』ビシィ!ニューロン損傷!『ほんとうに60秒でニンジャ災害をスレイできるのですね?』『クドい!』(これも必要なコラテラル・ダメージ!)ゼクスマイレンは自己犠牲精神!
少女はカラテ成長し、その心境に余裕が出てきた。カラテ成長もした……ジッカイサポートもあり、ナラクを御する手法も独自に編み出しつつある。簡単に暴走することは無いはず。その自己犠牲の背景には、それなりの二次災害回避計算もある。
ゼクスマイレンはナラクを殺したいのではなく、封殺したいのだ。死ねば次なる犠牲者へ……だが少女への憑依状態に留め置けねば……『回答は如何に?忌まわしいが、決定権はあくまでもオヌシにある』プレッシャー!『クウーッ!』歯噛みイメージ!
『エエイ!ナムサンーッ!』ゼクスマイレンは【限定解除・60秒な】と記されたコトダマイメージ羊皮紙にコトダマイメージハンコを押した!バン!【認可】!BREAK!「ンアーッ!」ゼクスマイレンの信念が更に折れたことを示すニューロンに不可逆のダメージ!
ウワーオ!ウワーオ!ウワーオ!懺悔ボックスに非常事態アラート発報!【非常事態な】【非常事態な】【非常事態な】警告のコトダマが懺悔ボックス四方に満ち、外向きに倒壊!少女とナラク間でローカルコトダマネットワーク正常接続!
プロキシめいたイチバンからジュウバンのジッカイ・ジツ拘束限定解除!破損エラー箇所は赤表記!拘束箇所は機能停止を意味する黒表記に変化!【実質総じ緑な】オーバーレイを通してナラクのカラテがミリ秒単位で少女を蹂躙!
「ヌウーッ!」いままで50%くらいだったニンジャソウル供給カラテが一息に100%となり少女の全身に過負荷!「ヌウーッ!」少女の身体がナラクのカラテではち切れそうだ!『ヌウワーッ!』アッ少女が憎悪の炉に放り込まれた!
「ンアーッ!おばあさまンアーッ!」トラウマ・フラッシュバック!ゴウッ!ローカルコトダマ少女イメージの全身がマッチめいて燃えた!赤黒に!ナラクはニンジャスレイヤーの肉体主導権獲得!(グハハハハ!どおれコムスメ!手本を見せてやる!これが真のニンジャのイクサだ!)
「イヤーッ!」少女の声色がジゴクめいたものに変わり、カラテシャウトとなって吐き出された!直後!S-TOOOOOOOOOOOOOOOOOOORM!シュツルム・ウント・イシウス!シュツルム・ニンジャを中心とした半径200メートル圏内にダウンバーストじみた磨り潰し!
「「「「アバーッ!」」」」「「「「サヨナラ!」」」」全速前進ニンジャ二個中隊に甚大な被害!「イヤーッ!」だが生存者存在も!?マーダーランツェだ!一切減速せずに黒鉄ニンジャフルアーマーテイクオフ螺旋ランス瞬発力で磨り潰しにピンポイント相殺突破していたのだ!
だがパワフルホースは死亡!黒鉄ニンジャフルアーマーメイルも粉微塵!カラテの差で「ヘ ヴ ィ ラ ン ス」にも無視できぬ損傷!だがヤリ機能は保持!単身ランスチャージ!その鎧の内には黒ラバースーツニンジャ装束の豊満な女ニンジャ!女ニンジャだったのか!?
「我が名はマーダーランツェ!パラニンの穂先ナリ!」簡略アイサツ!コンマ1秒後!「イヤーッ!」シュツルム・ニンジャは螺旋回転に制動をかけ、虚空に向けて異形のイポン背負い!「ンアーッ!?」あ、あれは!伝説のジュドー技!エアスロー!KRASH!「ンアーッ!」
マーダーランツェは謎めいた空気圧力変化により6フィート浮かされ、脳天から叩きつけられた!今のはネンリキではない!カラテだ!「粉挽き職人の癖に生意気だぞ!」「平坦フィーヒヒーッ!」「気の強い女はキライじゃネェ!」生き残りニンジャが続々エントリー!
それぞれ何らかの対抗手段を保持していたに違いない!油断ならぬ強敵!「無礼者!」シュツルム・ニンジャはザンシンを終え、異形のカラテを構えている。「そもそもウチは平坦じゃない!ちょっと標準より小さいだけだ!」個人的憎悪を内包しエアスロー!「フィヒー!?」
KRASH!「グワーッ!」ヘンタイなニンジャは6フィート浮かされ脳天叩きつけ!「イヤーッ!」トサカヘッド青ニンジャ装束ニンジャがスリケン連投!「お留守をイタダキィー!」モヒカンヘア紅ニンジャ装束のニンジャがマバタキ・ジツ!前衛後衛コンビネーション!「イヤーッ!」
シュツルム・ニンジャは立ち上がりながら螺旋回転の時計回りアッパー!「グワーッ!?」マバタキ・ジツにより1フィート頭上からカブトクラッシャー・カカトを繰り出そうとしたモヒカンヘア紅ニンジャ装束のニンジャが空高く!ソニックカラテアッパーだ!「バカなーッ!」
ハリケーンめいたバリケードが飛来するスリケンを明後日の方向に弾き飛ばす!対空迎撃とスリケン防御を同時に!?タツジン!「イヤーッ!」ソニックカラテ対空ポムポムパンチ!「アバーッ!サヨナラ!」モヒカンヘア紅ニンジャ装束のニンジャ爆発四散!カラテが違いすぎる!
「そんな!?近接カラテが弱点のハズじゃ!?生意気だぞ!」「それはオマエらの勝手な妄想だ!イヤヤヤッ!」ソニックカラテジャブ連打!「グワッグワッグワーッ!」「イヤーッ!」ソニックカラテコークスクリューブロー!「アバーッ!サヨナラ!」トサカヘッド青ニンジャ装束ニンジャ爆発四散!
「フィ、フィヒ?」ヘンタイなニンジャが身を起こせば、丘の上に立っている者はシュツルム・ニンジャのみ。「ア、アバッ……」マーダーランツェは頭部損傷ダメージで起き上がれぬ!「ハイクを読め。カイシャクしてやろう」「アッハイ。ドーモ、ペーベアスです」
ペーベアスは立ち上がり、両手を合わせてオジギした。「平坦を/気にしている娘/これが好き」時の重みに逆らえぬ!「ダマラッシェー!」ソニックカラテボトルネックカットチョップ!「アバーッ!サヨナラ!」イアイドめいて首切断されペーベアスは爆発四散!「イヤーッ!」
ヘイキンテキの乱れたザンシン姿勢を抉るように飛来するはツヨイ・スリケン!「シャラッシェー!」シュツルム・ニンジャはザンシンキャンセルダブルソニックカラテアッパー!真のザンシン姿勢とはカラテ技後の隙ではなく、いつでもキャンセル可能なカラテ警戒なのだ!
時計回り回転と反時計回り回転のダブルハリケーンめいたバリケード間の真空バキューム破壊空間がツヨイ・スリケン粉砕!タツジン!「……ヘェ。硬そうなオニグルミだ。磨り潰しがいがある」タタミ10枚距離先に赤黒の影あり。両目を見開き、片目をセンコめいて収縮させるニンジャである。
強者は強者を感じる。シュツルム・ニンジャは無知ゆえの増上慢で、ニンジャアトモスフィアだけを評価した。職人は逃げない。誰の挑戦でも受ける。時の重みが下降気流めいて螺旋を描き、確かな圧力をもって拡散していく……オオイチバンが始まるのだ。
赤黒のニンジャは両手を合わせてオジギした。この距離からのツヨイ・スリケンによるアンブッシュを粉砕するとは油断ならぬ。だがメンタルに不安要素あり!スレイ可能!「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」そのコンマ1秒後!「イヤーッ!」「イヤーッ!」
◆カラテの高まりを感じる◆
◆とてつもないカラテが!◆
ニンジャスレイヤーはスリケン四枚同時投擲と同時に時計回りに渦を描くように走り始めた。ソニックカラテコークスクリューブロー回避!4枚のスリケンはソニックカラテコークスクリューブローに飲まれ明後日方向!「シューッ!ハーッ!」シュツルム・ニンジャはヨーガ呼吸し異形の構え!
ニンジャスレイヤーは呼吸感知直後にコンマ数秒進路変更しシュツルム・ニンジャに迫る!「イヤヤヤヤッ!」シュツルム・ニンジャはソニックカラテジャブ連打!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは時計回りに側転回避し渦を描くようにシュツルム・ニンジャに接近!
何故時計回りに回避するのか?ニンジャスレイヤーはシュツルム・ニンジャの左右非対称の構えに、反時計回り回転重点していることに気付いたのだ!よって、その逆!時計回りに回避することで僅かな位置アドバンテージを得ている!「イヤーッ!」連打キャンセルエアスロー!「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは空気圧力の変化を察知した瞬間には側転回避キャンセル!直線にシュツルム・ニンジャに真直ぐ迫る!空間を投げるエアスロー失敗!タタミ2枚距離!「イヤーッ!」シュツルム・ニンジャはその場で反時計回り回転! ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! カラテが高まりゆく!
「イヤーッ!」そのコンマ1秒前!ニンジャスレイヤーもまた時計回り回転!ギュルルルルルル!両者の全身が巨大化して見えるほどに空間の歪み!カラテ圧力!両者の回転の間に生じる真空バキューム破壊空間はまさにカラテの小宇宙!
「ウチに向かって回転で挑むか!味なマネを!」キュイイイイイイイン!シュツルム・ニンジャは反時計回り回転加速!「コムスメが!誰に向かって口を利いておる!」キィイイイイイイイイン!ニンジャスレイヤーもまた時計回り回転加速!回転力の劣ったほうが即座にネギトロになる速度!
「アバッ……ウーン……な、なにが……」意識混濁状態から目覚めたマーダーランツェは、ほんのタタミ6枚距離先で起こる異常回転に言葉を失う。身体が真空バキュームに引き寄せられている!アブナイ!「イ、イヤーッ!」ワーム・ムーブメント回避!STOORM!STOORM!
両者間に発生している真空バキュームが小規模マイクロバーストと小規模トルネードを誘発!イマジナリーカラテが渦を巻く二人の顔を交互に幻視させる!?なんなのだこれは!?どうすれば良いのだ!?マーダーランツェにつけいる隙無し!
「なんだあの空は!?これがニンジャのイクサなのか!?」おお、見よ!大気の捻れが!酸性雨を内包した雲がぐるぐるしている!カタストロフィめいて!ジツなのか!?否!カラテだ!カラテなのだ!ああ、時計回りと反時計回りが……ぶつかる!「イヤーッ!」「イヤーッ!」
S-MAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH!カラテ衝突!「ンアーッ!」タタミ20枚距離は離れ、安全だと思っていたマーダーランツェはカラテ爆圧に吹き飛ばされる!「ンアーッ!」カラテ爆縮に引き寄せられる!「ンアーッ!」カラテ衝撃波に吹き飛ばされる!
両者は!?相互にタタミ40枚距離はカラテ斥力で離れている!そして!シュツルム・ウント・イシウスにより均された滑らかな丘を回転スライド移動!ハヤイ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」カラテ衝突!S-MAAAAAAAAAAAAAAAAAASH!「ンアーッ!」マーダーランツェにカラテ爆圧!
「イヤーッ!」カラテ爆縮には抗ってワーム・ムーブメント!「イヤーッ!」カラテ衝撃波に乗って緊急脱出!「なんだこの衝突は!?これがニンジャのイクサなのか!?」マーダーランツェは逃げ出した。逃げることしかできなかった。神話のイクサに立ち入れるだけのカラテは無かったのだ。
「イヤーッ!」「イヤーッ!」S-MAAAAAAAAAAAAAAASH!「イヤーッ!」「イヤーッ!」S-MAAAAAAAAAAAAASH!「イヤーッ!」「イヤーッ!」S-MAAAAAAAAAAASH!「イヤーッ!」「イヤーッ!」S-MAAAAAAAAASH!
「リアルニンジャが100人集えばヨーロッパ統一も夢ではない……ウィリアム=サンが目標にするわけだ」彼の言葉はブラフではない。シリアスなのだ。マーダーランツェは納得した。心から。「イヤーッ!」「イヤーッ!」SMAAAAAASH!徐々にカラテ衝突力が弱まっていく。
相互に回転の力を削りあい、カラテ相殺しているからだ。(ぬかったァ!)アクマめいた声は呻いた。60秒間でスレイしきれるか怪しい。カラテは十分だがイクサ経験に不足。確かな時間をかければ、経験値差を突きスレイ可能。だがあと30秒でイクサ展開を組み立てるとなると!?
「イヤーッ!」「イヤーッ!」SMAAASH!カラテ衝突!相互にカラテ斥力タタミ3枚距離!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは回転キャンセルし、タタミ6枚距離を一息に詰めた!「イヤーッ!」ダッシュジャンプカラテパンチ!「イヤーッ!」
シュツルム・ニンジャは逆に減速した回転力を増した!SMASH!更にニンジャスレイヤーのカラテパンチをニンジャコロの原理で直撃ダメージを逸らして軽減し反時計回り加速!あ、あれは伝説のカンフーディフェンスワーク!カケー・コロ!「ヌウーッ!」カラテパンチが受け流され、弾かれる!
ニンジャスレイヤーが改めて回転力で競ったとて、回転力アドバンテージ差で実際不利!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは着地時に滑らかな丘へローキック!一体何を!KRASH!石つぶて!だがシュツルム・ニンジャは回転力で弾いて無効!「効かないよ!」
無論、ニンジャスレイヤーはそこらの石つぶてがニンジャへの有効打になるとは思っておらぬ。だがこのローキックがのちの布石となる。ニンジャスレイヤーはコンマ数秒を使い、のちのフーリンカザンを得たのだ。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはバスターカタナブレードを蹴り上げトリックしキャッチ!
ニンジャスレイヤーは一瞬の油断が命取りとなる連続回転衝突の最中、抜け目無くイクサバに残る数少ないドロップアイテム位置を把握し、誘導していたのだ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは鋭角に飛び上がりカブトクラッシャー!「イヤーッ!」回転力!キュイイイイイイイイン!
シュツルム・ニンジャは凄まじい回転力で逆にバスターカタナブレードを研磨掘削!なんたる回転だ!もはやウカツに手を出せばネギトロになる速度!「イヤーッ!」瞬間、刀身に赤黒の炎!「イヤーッ!」その熱量さえもイシウスの原理で外周に排出!バスターカタナブレードは赤黒の炎で自壊!
「そろそろ行くよ!」十分に回転力を増幅したと判断したシュツルム・ニンジャが動いた!体当たり!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは側転回避!シュツルム・ニンジャは滑らかな丘を滑るように動く!「イヤーッ!」「イヤーッ!」逆時計回り回転体当たりをニンジャスレイヤーは側転回避!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは回避し続ける!
手も足もでないのか!?このまま60秒限定解除の時が過ぎ去れば、ジッカイによるカラテセーフティのかかったニンジャスレイヤー少女のワザマエでは実際磨り潰されて死ぬ!このままではジリー・プアー(徐々に不利)だ!あと20秒!「イヤーッ!」「イヤーッ!」側転回避!
(コムスメ!儂の名を言ってみよ!)アクマめいた存在は回避を継続しつつもローカルコトダマ空間に語りかけた。少女は憎悪の炉の中で燃え、延々とあの日の悪夢をリフレインし、憎悪を燃やしながら自己を維持し、耐えている。(儂は名乗った!儂の名を言え!)
(((ヌウーッ!)))そんな精神的余裕はない!(((やめなさい!)))ゼクスマイレンはアクマめいた存在を非難!限定解除にかこつけて、ジッカイを切り崩そうとしているようにしか思えないのだ。なお、彼女に限定解除時間延長の羊皮紙イメージの用意は無いとあらかじめ断っておこう。
だが内心の諍いはちょっと待ってほしい。シュツルム・ニンジャの逆時計回りが、回転力を更に増してきてはいないか?回転体当たり速度もだ。「イヤーッ!」「イヤーッ!」側転回避!だが!チュン!コンマ01秒かすった!ニンジャスレイヤーは回避しきれない!
ニンジャスレイヤーの肉体がアクマめいた存在のカラテに耐え切れなくなってきている!その皮膚は褐色を超えて赤黒となり、その全身からプスプスとセンコめいた煙が立ち上っているではないか!物理限界近し。「イヤーッ!」「イヤーッ!」チュウン!コンマ02秒被弾!側転回避、しきれぬ!
たとえ全身カラテ装甲を纏ったとて瞬く間に削り取られよう。しかしニンジャスレイヤーには逆転までの流れが読めている。だが一手足りぬ!再逆転可能性!(コムスメ!儂の名を呼べ!)(((ヌウーッ!)))少女は過去体験リフレイン。敬愛する祖母の住まう離れ屋。離れ屋が燃えていた。
『逃げなさい……アバッ……』燃えあがる家屋の中で、灰色の毛皮装束を纏ったニンジャが、祖母の体を、とてつもなく大きな獣の口で無慈悲に噛み砕いたのだ!『イタダキマス!』『アバーッ!サヨナラ!』敬愛する祖母は、それだけ言うのがやっとだった。ハイクを読む時間すら与えられなかった。
「おばあさま!」少女は祖母に駆け寄った。その爆発四散痕に駆け寄った。つまりは、灰色の、茶灰色の毛皮装束を纏ったニンジャに近づいた。『クックククク。未だタマゴも纏っておらぬ無精卵め。オレに近づくのか?今際の時にグランドマザーが『逃げなさい』と言ったのに、あえてオレに近づくのか?』
少女は両腕をグルグル回転させながら体当たりした。「ウワーン!」感情的!だがその頭を抑えられ、腕のリーチ差で届かぬ!『カラテの何たるかも知らぬ無精卵が!オレのテイスティングを乱すな!』「ンアーッ!」KRASH!少女は地に叩きつけられた。その額が石榴めいて砕け……0110011……
【コール・ミー・マイ・ネーム】#3終わり。#4につづく