ニンジャスレイヤーIF少女   作:BANZAINAMUSAN

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アイロニー・オブ・チェイス

 

 

(あらすじ:比較的善良なユンカーのわがままな娘はある日、館の傍の森で冒険していると、泉から顔を出したカエル頭ニンジャ存在に「食客として自宅に招き、スシ・ランチを奢り、あなたをベッドでファックさせてくれるなら、どんな願いでも叶えてやろう」と言われる)

 

 

(娘は願いを叶えてもらった途端、ニンジャを置き去りにして館へ帰ってしまう。翌日、彼女が何食わぬ顔で家族と夕食を取っていると、カエルライダースーツニンジャ装束のニンジャが現れ、娘に約束を守るように要求する。領主はNRSに襲われながらも娘から事情を訊き、約束を守るように命じた)

 

 

ヘルマケロルはスチーム風呂の中で激しく葛藤した。あのおそろしいそんざいと同衾するか否か。当然、したくない。将来を誓い合った婚約者に申し訳が立たず、事の次第が明らかとなれば婚約破棄されうる重大インシデントである。

 

 

だが、彼女はファックされなければ殺される。ナムアミダブツ。「オダマリ」「フザケルナ」とシャウトしかけた母親と兄は実際殺された。無言のカウンター殺傷行為に働こうとした執事長も。しかしその理不尽の種を撒いたのは、まさにヘルマケロルであるのだ。インガオホー。

 

 

わるい行いは巡りめぐって森のクマチャンやウサギチャン、そして人生の将来とかに良くないのだ。「アイエエエエ……お身体を洗いますよ」幼年期のころからヘルマケロルと長年連れ添った傍付きメイド、パティエッタが震えながらヘチマでヘルマケロルの全身をウォッシュ。

 

 

「アーン、駄目よ。ちゃんと洗いなさい」小刻みな振動がヘチマを通してヘルマケロルの豊満を刺激していた。【見せられないが】スチーム蒸気は濃密であり、局部とかはしっかり隠されているため健全だ。

 

 

パティエッタは裸体ではなく、オイランメイド装束であった。元を正せば、ヴィクトリアンメイド服のままではスチーム風呂で世話し辛いからと知識発明されたオイランメイド装束は、メイド衣装の特徴を捉えつつもスイムスーツじみている。

 

 

彼女は恐るべきニンジャへのスシ・ディナー配膳に関わり、この家がまさにニンジャに蹂躙されつつあることを知っているのだ。「ねえアナタ、私と代わってよ」ナムサン。ヘルマケロルはこの期に及んで契約不履行を繰り返すつもりか。「アイエエ……無理です。顔を覚えられました」

 

 

パティエッタは何度も首を振った。両手にもったヘチマはヘルマケロルの豊満なバストやくびれたウエストを這い回っている。二人の身体が近い。オイランメイド装束はスチーム湿気によりパティエッタの肢体にしっとりと張り付き、しかし布面積が小さい。ヘルマケロルは全裸だ。

 

 

丹念にこの玉体を磨きあげねば、自身もまたファック&サヨナラと相成るかもしれぬ。パティエッタもまた必死なのだ。「こんなとき、誰か私の代わりになってくれるイケニエがいれば……」ヘルマケロルのニューロンに館仕えのメイドたちがポップアップしては消えていく。

 

 

そしてひとつ、引っかかるものがあった。「そういえばアナタ、誰かをかくまってはいなかった?」精神的に圧迫されたヘルマケロルは、今朝目撃したものを鋭く思い出し、危険な発想を捻り出した。「アイエエエエ……行き倒れの子どもですよ?」パティエッタの顔色が悪い。

 

 

それは本来、許されぬことだ。貴族の家が、行き倒れを見かけるたびに保護する?そんなことをすれば、館の出入り口に無数の浮浪者が寄り添い、横になって救われる時を待つだろう。こっそりと世話し、悟られぬように帰らせるつもりであろうと、ほとんど違法行為。

 

 

「ワンナイト・アンド・ミール! ひとまずその娘をオードブルにして、なんとか明日までに次の作戦を考えるのよ!」「そんな……」善良なるパティエッタは思わず、ヘルマケロルのだいじなところをちょっとつよく擦った。【見せられないが】

 

 

スチーム蒸気はかんじんなところをみせてくれない。「アーン、駄目よ。とにかく、時間がほしいの、時間があれば、思いつくから!」ヘルマケロルは小賢しく、愚かであった。その湿度高き貴族風呂付きスチーム風呂ルーム上部に張り付くニンジャ存在に気付いてない。

 

 

(クックック。せいぜい頭を捻るがいい、ヘルマケロル=サン。その卑しい小賢しさがオレっちの心の傷を癒す!)カエルライダースーツ吸盤で壁に張り付くフロッシュタンゼンは半ば己の意のままに操られる彼女を見て屈辱の溜飲を下げる。

 

 

言うまでも無く、一介のニンジャソウル憑依者であるフロッシュタンゼンにどんな願いでも叶える力などもたない。だが『願いを叶えてもらった』とインプリンティングすることはできる。催眠洗脳マキモノによって。何たる認識と現実の不一致を誤魔化すヘンタイニンジャご用達アイテムか!

 

 

彼はパラニンであり邪魔な貴族や村落排除クエストを請け負っていた。時代の流れに逆らう小規模ユンカーなど、ウィリアムの理想達成のためには必要ないのだ。その過程での、ちょっとした息抜き。最終的には暗黒非合法行為で取り潰す腹積もりであった。

 

 

途中までは計画通りであった。しかし恐るべきニンジャにインターラプトされた。催眠洗脳マキモノを見せながら「やめろ」と指示することに遅れていれば、彼は確実に爆発四散していたであろう。しかし敵もさるもの。フロッシュタンゼンのジツ中に完全にハマる前に、素早く退いたのだ。

 

 

もっと具体的に指示を出さねば催眠は解けてしまう。何故自身が狙われたか?どこからか情報が漏れたと考えるのが自然。目的は必然、自身の命であろう。(ニンジャスレイヤー=サン!1ラウンド目では遅れを取ったが、次ラウンドでは完全に分からせてくれよう!)

 

 

フロッシュタンゼンはボー・オブ・ザ・コラシメルを激しくエクレチオンさせ、イマジナリー分からせを繰り返す。そのイマジナリー内容は当然【見せられないが】忍殺少女の禁断の果実が、ヘンタイニンジャに……アーダメダメ!エッチすぎます!【凄まじいエロシーン!】

 

 

一度目のイクサ接触結果は、相互にワザアリ。だがまだイクサは終わっていない。必ずやどこからか再度仕掛けてくるはずだ。そこで完全に催眠洗脳マキモノを見せながら『ニンジャスレイヤーはフロッシュタンゼンに攻撃できない』指示を出す。これだ。

 

 

そしてつづけざまに様々なインプリンティングを施し、最後には……「フィヒ……豊満と平坦でサンドイッチするのも悪くない」このニンジャは、危険すぎるぞニンジャスレイヤー少女。この邪悪なヘンタイに再度アンブッシュするときはカラダニキヲツケテネ!

 

 

◆負けると◆

 

 

◆エッチイベント◆

 

 

トライデントめいたガス灯がヘルマケロルの寝室の闇を薄く払っている。だがその光は弱く、儚い。これより行われるエッチ前謝罪の興奮を彩るインモラルムーディを高めるかのよう。ふかふかベッドにはすでに、フロッシュタンゼンが両腕を組んで腰掛けている。

 

 

小規模クローゼット、ロマン調のタペストリー、「我が道を行く」とショドーされた掛け軸。全身を写す姿見。傍仕えメイドが夜晩待機する部屋に繋がるフスマの向こうには、数人が待機している。カチャ。ヘルマケロルは豊満な肢体を隠しきれぬベビードール装束で寝室に戻ってきた。

 

 

そしてフロッシュタンゼンに気付いて息を呑み……「このたびはフロッシュタンゼン=サンへの数々のご無礼、大変シツレイ致しました」その足元まで歩み寄って跪き、ドゲザした。ヘルマケロルの目つきがおかしい。ナムサン。フロッシュタンゼンの手には広げた催眠洗脳マキモノ。

 

 

ドゲザとは、父親とのファックを強いられる様をスケッチブックに描かれたのち絵画化されるのと同程度の、凄まじい屈辱である。「フム。そなたがこのボー・オブ・ザ・コラシメルにしっかり謝罪するのであれば、怒りは収まるかも知れぬな」

 

 

【見せられないが】彼女が跪くフロッシュタンゼンの股間には鋭角露出ボー・オブ・ザ・コラシメル。【見せられないが】その【見せられないが】あたかも【見せられないが】【見せられないが】【見せられないが】【見せられないが】!

 

 

「見よ!約束を破られ、オレっちのボー・オブ・ザ・コラシメルはこんなにも怒り、張っておるではないか!どう謝罪するつもりだ!」「ハハーッ!」ヘルマケロルはより深くドゲザした。「見よと言っているのだ!表を上げよ!」フロッシュタンゼンはベッドから立った。【見せられないが】

 

 

ヘルマケロルはその通りにした。夜のカラテが漲っているボー・オブ・ザ・コラシメルが目の前に!なんと卑猥に見せつけるのだ!「謝罪するのは口だけか?はやく謝って!」【見せられないが】「ンアアーン……ボー・オブ・ザ・コラシメル様、ゴメンナサイ」「誠意に不足!」

 

 

ああ、これは、よくない視点だ。視点カメラのいちとかかくどてきに【見せられないが】ボー・オブ・ザ・コラシメルがヘルマケロルのめもとを隠しているではないか。「そ、その点につきましては、仰るとおり、私はまだ未熟でして」ヘルマケロルの態度がおかしい。

 

 

ファックされまいと、ニューロン内で必死に事前想定したイマジナリー展開に持ち込もうとしているのだ。「当家の閨自慢のセンセイらにも、ともに謝罪していただこうと」「ほう?」【見せられないが】フロッシュタンゼンのボー・オブ・ザ・コラシメルが怪しく脈動した。

 

 

スチーム風呂で盗み聞きした話とは違うからだ。期待値が上がり、鋭角が増す。危険だ。「では、閨自慢のセンセイらとやらを呼ぶが良い」「ハハーッ! デマセイ!」「「ハハーッ!」」ターン。奥襖を開いてしめやかにエントリーするオイランメイド装束の者たち。

 

 

その背後に潜んで座礼する、赤黒のビロードの頭巾を被るニンジャあり。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤー少女は座ったままの姿勢で前方跳躍し、しかし一切前方を見ずに空中前回りしてのカカト・カブトクラッシャー・キック!「イヤーッ!」フロッシュタンゼンはブリッジ回避!

 

 

同時にボー・オブ・ザ・コラシメルが下から突きあがる!回避イコールエッチカウンターになっている!アブナイ!「イヤーッ!」次の瞬間!ニンジャスレイヤー少女の踵部が赤黒の炎で燃え上がる!ダブルカカト・カブトクラッシャー・キック!「アバーッ!」【見せられないが】

 

 

ボー・オブ・ザ・コラシメル無残!「アイエエエエー!?」一拍遅れてオイランメイドらの悲鳴!ぐりぐりと、ニンジャスレイヤー少女は着地と同時に催眠洗脳マキモノを踏みにじり、踵部で赤黒の炎を擦り付ける。炎上ニンジャアイテム消滅!

 

 

「ドーモ、フロッシュタンゼン=サン。催眠洗脳マキモノ破れたり。ニンジャスレイヤーです」「アバッ……ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。フロッシュタンゼンです。なんということを……全ヘンタイの夢が」「エッチなのはいけないと思う!イヤーッ!」「アバーッ!サヨナラ!」

 

 

ニンジャスレイヤーはカイシャクし、フロッシュタンゼンはしめやかに爆発四散した。催眠洗脳マキモノさえ無ければサンシタニンジャであった。(((他人をブレインウォッシュし我が物にしようとは、人道の風上にも置けぬほど卑劣なニンジャでしたね)))

 

 

お ま え が 言 う な 。ニンジャスレイヤー少女はゼクスマイレンのテンシめいた声に憤りを感じた。かつてはかなり精神的プレッシャーを強く感じたものだが、度重なるジッカイの破砕により、そのパワはずいぶん弱くなっている。

 

 

「アイエエエエ……ありがとう存じます。ありがとう存じます」ヘルマケロルは何度もペコペコした。「ワンナイト・アンド・ミール。困っている人を助けないのは腰抜けですから、ダイジョブです」ニンジャスレイヤー少女は長居せず、速やかに離脱した。

 

 

……スローターの残した難解な暗号マキモノには、ネオプロイセン広域に渡る『区画整理』を計画するニンジャ暗躍クエスト一覧が記されていた。暗号を解いたのはドブネズミだ。そして彼女は紐解かれた計画を可能な限り妨害することに決断したのである。

 

 

ニンジャスレイヤー少女は聖女ではない。すべてを救うことはできない。だが、ニンジャを殺すことはできる!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤー少女はアサシン・エージェントめいて夜の闇を往く。

 

 

オーカミ・ニンジャはいずれ必ず殺す。だがまだカラテが足りぬ。今はイクサ経験を積み、そのカラテ段位を引き上げる!オーカミ・ニンジャを殺せる高さまで!

 

 

【アイロニー・オブ・チェイス】終わり

 

 




◆忍殺◆ニンジャ名鑑#090【フロッシュタンゼン】◆少女◆
ユビキタスハンスそっくりな白緑ツートンカラーカエルライダースーツニンジャ装束のヘンタイニンジャ。催眠洗脳マキモノにより、これまで多くの女を性的に貪り食ってきた邪悪ニンジャだ。
 
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