とりあえずスマホをポケットにしまい込みながら
「で、アグモン?だよな?」と、とりあえず襲われない事を確かめつつ話し合う姿勢をとる。
「元ガイオウモンのな!!」と、胸を張るアグモンに
「原因不明の退化した現アグモンさん」と、詰める言葉を投げかけると、わかりやすく凹んで拗ねるアグモンを無視しつつ
「ここはデジタルワールドのダークエリア、であってるよな?」と、問いかければ
「そうだぞ、ガイオウモンになって、もっと強くなりたくて、それで来たんだ」と、アグモンが答える
「なのに成長期まで退化してるなんてぇ!!」じったんばったん、七転八倒しながら悶えるアグモンにため息を吐きつつ
「なぁ、とりあえずなんだが、まずダークエリアを脱しないか?」と、提案する
このアグモンを放っておいても、危険極まりないダークエリアで無事で済むとは思えないし、
何より、意思疎通可能で積極的に敵意を向けてこないデジモンだ、武器も何もない人間一人よりかはマシだろう。そう思っての提案だったのだが
「ヤダ」取り付く島もない答えが返ってきた
「ヤダって・・・さすがに成長期のまま一人で行くのは危ないだろう?少しの間手を組m「ヤダ」
言葉を食いながら言ってきた。
ぴきっ、と青筋が立つ音がしたが、まぁ待て。と自分を静止する。まずは安全の確保をしなければ、と考え直し、
「お前ひとりじゃ危険だろう?俺もそうだ。だかr「イーヤーダー!」
駄々っ子の如く首を振る様子に、ため息を吐く。
「なんでそこまで」と、ため息と一緒に言葉が漏れると、
「ガイオウモンにもう一度進化するためだ」と、子供の様だった声に、芯が乗る
「唯、一匹で極める強さが要る。誰かと一緒には至れない」と、信念の乗ったアグモン声色に、一瞬呑まれる。
逡巡、しかして、この決意、信念に対して自分が変えられることはないだろう。そう思って立ち上がる
「仕方ない。俺は俺で、ダークエリアの脱出を目指す」と、踵を返す
キョトン、と呆けた顔をするアグモンに、またな、と手を振ると
「い、良いのか?!」と、戸惑った声で言う
「に、人間は、グループを作って生きるんだろ?独りでいいのか?!」と、言葉が投げかけられる
「独りは慣れてる」と、そう言葉を返しながら、前を見る。
ダークエリアに来るときは、ほかのエリアとの境界を無理やり切り開いていたよな
そう思い出して、どうやって出ようか思考を巡らせる
「行っちゃった・・・」歩いていく背中を見ながら、アグモンは呟いた
人間一人で大丈夫かな?安全なところまで一緒に連れて行ってやろうかな?
そんな思考が巡るけれども、ブンブンと頭を振って考え直す
『強くなる』その為に、生き抜いてきたんだ。退化していようが、死に直面しようが、ソレだけは、変えられない。
ただ、このエリアからは出ないと、鍛え直そうにもどうにもならない。
ここに来るときは、・・・どうしてたっけ?と、思考を巡らせながら
アヌビモンを探すのが良いかな。と、自分の道を模索する