彼女の存在は意外にも大きい。
霊、悪魔、果ては天使ですらも彼女にとっては狩猟の対象である。
今宵もまた彼女は聖歌の元に舞う。
シスターダレル「……こんなもんか。」
タバコを一本吸い終わり、今日も悪魔狩りを終えた。
今回の悪魔はなかなかに厄介だった。
今まで相手してきた中ではそれなりにだが。
ワンダレル「おー、いつもおつかれさん。シスターなワシ。」
シスターダレル「……装備とかは立派なクセにトップがアンタなだけでよく崩壊してないなといつも思います。」
ワンダレル「え?何?泣くよ?ワシ泣いちゃうよ?」
おちゃらけているが、異界の私であるコイツもまた生徒の為に夜はダレルオーザクを駆って夜間警備に入っている。
殴れるタイプはこのポンコツ、殴れないやつは私という分担で警備をしている。
シスターダレル「勝手に泣いとけ。それとボノにちゃんとツケ払いなさい。」
ワンダレル「(;´∀`)おぅふ…」
そしてシスターダレルはいつものようにCafe:Bonoへと足を運ぶ。
ボノ「いらっしゃい。……終わった?」
シスターダレル「おう、終わった。あとあのバカにツケ払えって言っておいた。」
ボノ「サンクス。あのバカ校長言わなきゃ払わないからね。」
シスターダレル「困ったもんよホントに。」
ボノ「まぁそこがいいとこでもあるんだけどねぇ。」
シスターダレル「甘やかしすぎよ……。」
ボノは私がいつもよく頼むココアを淹れてくれた。
シスターダレル「サンクス。」
ボノ「そんで、悪魔狩りの方は順調?」
シスターダレル「当たり前でしょう、私を誰だと思ってんの?」
これでもここに来るまではフリーの悪魔狩りだった。
シスターダレル「今思えば私って災難で可哀想よねぇ。両親悪魔に殺され、育ての親も悪魔にされて私の手で葬ってのうのうと生きてるんだからさ。」
ボノ「それでも生きてるのは贖罪のためでしょ?」
シスターダレル「贖罪?勘違いしちゃダメよボノ。私は、私の悪魔を殺したいという欲求だけで悪魔狩りしてるんだから。」
ボノ「そういえばそうだったね。」
(ま、本心は贖罪なのは知ってるんだけど。)
そしてシスターダレルはココアを飲み干すと愚痴をこぼし始める。
シスターダレル「あーあ、可愛い子居ないかなぁ、こう、なんというか冒涜してもいいタイプ。」
ボノ「そんな子いるわけないでしょうが。」
食器を片付けながらボノは反論する。
ボノ「そういえば匂いしないけどタバコ止めたの?」
シスターダレル「まぁね、元々好きじゃなかったし。」
元々仕事につき1本吸うようにしてたが、ボノに禁煙しろと言われてやめたのだ。
シスターダレル「これでも私両方行けるクチだし、なんならアンタも範囲内だってのボノ。」
ボノ「冗談はよして、これでも相手居るんだからさ。」
シスターダレルの背後から大きな殺意が芽生える。
ボノ「ほらね?」
シスターダレル「おー怖い怖い。冗談だっての。んじゃ、またね。」
そしてシスターダレルはCafeBonoから出ていつもの礼拝堂へと入る。
礼拝堂には基本的に誰もおらず、一人、シスターダレルは祈り始めた。
シスターダレル「神よ、私の裁きは既に道を違え、あらゆる悪鬼を滅し、あなたの元へと送り続けました。敬愛せし我が神よ、我が魂を貴方に捧げ、地獄の果てへ続く道を歩むことを私は誓います。」
そして、祈りを終えると純銀のデザートイーグルと斧を手にし夜のダレルクラッドへと行く。
周辺には悪鬼悪霊。
その周りには魔物の骸。
おおよそダレル校長が討った者だろう。この悪霊や悪魔共はその魂を食いに現れたところだ。
シスターダレル「生者のために施しを。死者のためには花束を。
正義のために剣を持ち、悪漢共には死の制裁を。
しかして、我ら聖者の列に加わらん。
サンタ・マリアの名に誓い、すべての不義に鉄槌を!!」
シスターダレルは初手で斧を投げ、数匹の悪魔を真っ二つにし、デザートイーグルを二丁持ちし、乱射し無双する。
そして壁に刺さった斧を掴み、振り回す。
その顔にこびりつくは最凶にかわいい笑顔である。
シスターダレル「アッハハハハハハハハハッ!!!」
今宵もダレルクラッドに狂気の笑い声が響く。
後書きなどない!