魔法少女まどか☆マギカ ~全てを開きし者は英雄となる~ 作:ぼけなす
六月の修学旅行。それは観光に行くことを目的とした学校行事である。そしてソラもなぜか参加させられることとなっていた。
「どういうことですか理事長」
「なに、この学校の馬鹿共の抑止力としてアンタを寄越したまでよ」
「ぶっちゃけ、坂田先生に任せばいいんじゃね?」
「アイツも馬鹿騒ぎの原因を起こすっての」
「駄目だこりゃ」
ソラの平穏ここで破り去る。残ったマミとの生活の方がまだマシだソラは思っていた。お姉ちゃん一人に対して修学旅行では合計五人のトラブルメーカーがいるのだ。
「あー……どうしよホント」
絶対波乱が待ってる。そんな気がしてならない。
☆☆☆
さてまどか達見滝原高校の一行は沖縄に来ていた。夏に近いと言えば沖縄である。ソラは憂鬱そうな顔で自由行動の監視としての役割を果たすために歩き回る。
「あら、神威さん」
「どうも神威さん」
彼に声をかけたのは仁美と恭介コンビである。
「あー、カップル共か。なんだ。ラブホならあの角を曲がればあるぞ」
「な、何を教えてるのですか!」
「そ、そうですわ! 教師であるあなたと上条くんがキマシタワーをするなんて…………ビッグイベントではござませんか!」
「そっち!? 神威さんとのカップリングなの志筑さん!」
「てか、背徳のオンパレードだなオイ。健全が仕事してないや」
志筑ってこんなヤツだっけとソラは遠い目をしていると誰かが迫ってくる。
「受け止めて! ボクのスイートラブ!」
「見える!」
カッと見開き、ソラは千香の包容を回避した。地球とキスをする少女に呆れた眼差しをしていた。
「お前は自重しないのか」
「変態に自重の文字は……ない!」
「そうか。なら、そこで寝てろ。オレは平穏を愛する男だから」
「ああん♪ その冷めた眼差し興奮するゥゥゥゥゥ♪」
「誰かこいつ止めろよマジで」
ソラは胃薬を飲みながらそう呟いていると、残りのメンバーがやってきた。まどか達は鼻息を荒くした千香を見て事態を把握した。
「これはいけないよソラくん。さあ、あの角を曲がればあるラブホで」
「いやしねーから。てか、ちげーだろ」
「恭介~、まどかと千香の奇行は無視してね。イチイチツッコんでたらソラみたいになるから」
「キマシタワー!!」
「志筑さんも染まってきたわね」
ほむらがそうツッコミ、事態はさらなる混沌へ。ネタが止まらないのはこれ如何に。
そんな中でソラはふと視線を感じた。視線の先には深海のようなヘアーカラーで大人しそうなロングヘアーの見滝原の制服を着た少女だ。その少女はソラの視線に気づいてコソコソと去る。
(なんだあいつ? というか、あんな生徒
ソラは言い様のない不安を感じながら、とりあえず千香とまどかを大人しくさせるのだった。
「あれが『無血の死神』……」
「アオイ、平気だったか?」
「うん……大丈夫。とにかくみんなに知らせよう」
沖縄にて何やら
閑話休題
見滝原高校が宿泊する施設は温泉のある旅館だった。プリントに美人なお姉さまが色気を出しながら温泉に使っている描写があるから、温泉があるのは間違いない。
そんな旅館にて覗きを実行する男達――――通称『FFF団』が奇行に走っていた。
「組長! そこをどいてください。我々は『全て遠き理想郷』のために使命を果たさなきゃなりません!」
「黙れ須藤。お前らの変態的な編隊でこちらも安心して眠れねぇよ。死ぬか惨殺されるか、さあ選べ」
「どのみち処刑ですよねそれ!? あと須藤じゃなくて須川です!」
ソラは腕組みしながら門番として立っていた。進路指導の西村先生も変態的な編隊の対処のためにソラを代理として置いたのだ。
ソラとしてはまどかと千香の暴走で疲れているのでとても不機嫌な顔をしていた。
「くっ、ならば突撃だ! この人数なら勝てまい!」
うおォォォォォと突撃してくる馬鹿達にソラは嘆息を吐いた。たったの三十人程度なら彼の敵ではない。
~しばらくお待ちください~
「よし、始末したし。部屋に戻って寝るか」
ソラが手をはたいてその場から去るとき、彼の背後には『見せられないよ!』というモザイクがかかるほどの制裁を与えられた馬鹿達がいた。
こうして今日の一日は終わる――――
「おかえりあなた♪ ご飯にする? お風呂にする? それともわ・た・し?」
「なんでマミさんがここにいんのー?」
しかも裸エプロンの出迎えだった。
というわけで修学旅行編。オリ展開とオリ魔法少女の登場予定。
――――というか敵がオーバーキルされる未来しか見えない、これ如何に。