魔法少女まどか☆マギカ ~全てを開きし者は英雄となる~   作:ぼけなす

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番外編 修学旅行は波乱の祭り(二日目)その一

 

 

 

 

(ソラside)

 

 

 どーもソラです。我らの主人公です。やっと一人称になってややテンション高めです。

 

 それはさておき、オレは海遊館にいる。理由は千香達がここに入って行ったのだ。ヤツらは何をしでかすかわかったものではない。

 

 なので監視として尾行している。

 

「旨そうだな……ジュルリ」

「駄目よ杏子! 彼らは食べちゃいけない魚だから!」

「いやあのイソギンチャクが旨そうだなって」

「イソギンチャクかよ! あれ? イソギンチャクって食べれたっけまどか」

「食べれないよ……」

 

 などといつもの感じだ。千香は幻想的な空間に感動しているのか大人しい。

 

「しかしいつヤツが奇行にはしるかわかったものではない。神威ソラはハードボイルドに尾行するぜ」

「ソラくん、はい。お茶」

「ナチュラルになんでいるのですかマミさん。というか留守番していましたよね?」

「ウサギは一人だと死ぬだピョン」

「あ、耐えきれなくなっちゃったんだ」

 

 マミさん曰く、見滝原の平和はかずみ達にお願いしたらしい。最初、かずみは自信無さげだったがケーキに吊られて覚醒。目覚めた心が走り出したかずみは魔獣に恐れず、バンバン狩ってるらしい。

 

 なお、海香はあの頃のかずみがなつかしいやと遠い目で現実逃避しており、カオルはそんな海香を叱咤しているようだ。

 

 気分で言えばあれだ。遭難した二人が眠らないようにがんばっている感じだわ。

 

「ふふ、あ~な~た♪」

「待て。いつの間に夫婦になったオレ達」

「あらあら、ソラくん。こんな奥さんは嫌かしら?」

「いや勿体ないくらいだ。というか、オレと出会わなかったマミさんは恐らく三十路になってもボッチで彼氏無しの残念美人な可能性があったかも」

「それは嫌ね……。でも、なぜかしら。既視感があるのは気のせい?」

 

 たぶん平行世界の日常で展開されてる環境でしょうな。そしてソウルジェムはブラシで綺麗なる設定。それにはほむらがツッコむこと確実である。

 

「それにしてお魚さんがたくさんいるわね~。ほら、見てソラくん。あそこの魚、手足があるわ」

「いやあれ飼育員じゃ……あれ? 確かに魚っぽいな。てか、あれはここの魚?」

 

 沈黙が広がり、オレとマミはお互い見合い、頷く。

 

「「魔獣じゃね?」」

「ギュルアァァァァァ!!」

 

 半魚人っぽい魔獣がガラス板を破り、こちらに侵入。今ので水が入り始めた。

 

「きゃあー!」

「な、なんだぁ!?」

 

 オレは目を見開く。魔獣は本来一般人には見えなく、魔女のような結界を展開し、結界に入らない限り視認できない。しかしこの魔獣は違う。結界を展開せず、しかも一般人には見えている。

 

「オイオイ……最近の魔獣は進化してるのか?」

「まさか。それよりもソラくん、水を止めて」

「はいよ。『閉じろ』」

 

 神器を召喚したオレはガラス板から入ってくる水を塞ぐ。『封印』って便利と考えていると魔獣が口を開いた。

 

「クキキキ、『無血の死神』だなぁ?」

「しゃべった!」

「そんな魔獣がしゃべるなんて!」

「魔獣? 何を言っている。我ら海の民があんなモザイクと一緒にするな!」

 

 え、海の幸? こいつら食べ物なの?

 

「ソラくん、幸じゃなくて民よ」

「そなの? てっきり食べ物が進化したかと」

「あんなのが食べ物だとお姉ちゃんは料理したくないわ」

「オレも食いたくないッス」

「貴様ら、ナメてるのか! ここが貴様らの墓場なんだぞ!」

 

 ピキーンと結界が張られ、オレとマミさんは閉じ込められた。向こうにいたまどか達がこちらに気づき、近づいたがどんな攻撃でもビクともしない。

 

「クキキキ、無駄無駄! このオレっちを倒さない限りこの結界は解除されない。そして!」

 

 半魚人は更にガラス板を傷つけ、水を入りやすくした。ヤバ、時間制限有りかよ。

 

「ソラくん、あなたの知り合いかしら?」

「たぶん。というか見滝原があんなのだけども沖縄がこんな異種族が住まう魔境なはずがないだろ」

「異世界の住人ってことかしら?」

「アトランティスとかも異世界の産物って言われてたからな」

「貴様! なぜわかった!」

「「ホントなの!?」」

 

 黒幕がわかれば後は滅ぼすまで。さてと、さっさと終わらせるか。

 

「後悔しろ」

「懺悔は済んだかしら?」

「「だから安心してとっとくたばれ」」

「やれるものならやってみろ、クキキキ!」

 

 オレとマミさんVS半魚人の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 半魚人が使う神器は銛だ。その銛には水を操る能力が備わっていた。水鉄砲を形成され、それが放たれたときオレはその威力にビビった。

 

 だってコンクリを破壊するくらいなんだもん。

 

「貫通性が高いな」

「ちょっとヒヤッとするわね」

「次はコイツだ!」

 

 次は水の鞭だ。それがズバンッと叩かれた先にあったガラス板が割れた。オレはそれをやむ得ず封印する。

 

「隙あり!」

「ッ、てぇ」

 

 水鉄砲を微かに頬に当たり、血が出る。マミさんはマスケットを発砲するが、今度は水の盾に阻まれた。

 

 盾が元の水に戻ったとき、不敵な笑みを浮かべる半魚人にイラッときた。

 

「ムカつくなぁ」

「同感ね」

「はん、言ってろ。『激流葬』!」

 

 半魚人がガラスに銛をさしこむとスゴゴゴとオレのいるガラス板から聞こえた。マミさんを抱えてオレは前へ飛び出した。

 

 するとオレがいたガラス板から激流の水が飛び出した。あれに直撃したら即死だ。マミさんを心配していたオレは次に見たのは銛がこちらに向かっているところだった。肩に刺さる銛に苦痛を覚え、半魚人はニタリと笑う。

 

「さあ、血液を逆流させたらどうなるのかなぁ?」

 

 なるほど血液を逆流させれば血管は破裂し、オレは出血死する。だが、気づいてないのか?

 

 オレは既に次の準備が完了していたことに。

 

「んな! リボン!?」

 

 マミさんとのラインが繋がったことにより『シンクロ』という魔法が発動した。オレが使ったのはマミさんの神器の力である。手足を縛り、オレとマミさんは距離をとる。

 

「くらえ」

「『ティロ・フィナーレ』!!」

 

 超大型砲撃が半魚人に直撃した。断末魔が響き、次に現れたのは黒く焦げた人型だった。

 

「あ、ヤベ。ここって地下だよな?」

「あらま。ガラス板も限界みたいね……」

 

 結界が解除された瞬間、激流の水が入ってきた。オレとマミさんはすぐに身を翻し、逃げた。

 

「ほむらー、頼むー」

「はいはい……『停止』」

 

 ほむらが時間停止してくれたおかげでなんとか脱出することができた。まあ彼女にはブチブチと説教されたが。

 

 それにしても異世界……ね。

 

「また一騒動が待ってそうだなぁ」

「ソラ、聞いてる!?」

「はい……」

 

 まだまだ続く説教に身を縮めるオレだった。

 

 

 

 

 

(??side)

 

 

 

 

 

 青い空間の中にて、一人の男が事の結末を知った。

 

 半魚人が殺られたのを水晶から見ていた。彼の部下である半魚人を倒した男――――『無血の死神』とその傍らにいた少女に興味を示した。

 

「ご主人。いかがいたします?」

「構わぬ。ヤツらこちらから手出ししない限り、何もしてこない。まあ、どのみちあの島にいれば海の藻屑となるが」

「アイリスをいかがいたしますか?」

「そうだな。そろそろ始末しろアースラ。人魚姫にはいい加減退場して貰わねば余の計画がうまくいかない」

 

 黒幕なる男は不気味な笑い声を出して、そして言った。

 

「さあ、転覆させようか」

 

 異世界の魔王――――オールドマンはそう言った。

 

 




オリ展開。実は次に考えてるのはバトル展開?

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