魔法少女まどか☆マギカ ~全てを開きし者は英雄となる~   作:ぼけなす

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連続投稿。そして駆け足です。

……すみません、急に思い付いた物語がありますのでそれを優先します。

一旦番外編は次回で終わり、次からはオリジナル展開です。


番外編 修学旅行は波乱の祭り(二日目)その二

 

 

 

(まどかside)

 

 

 

 やっほー。みんなのアイドルまどかちゃんだよーん。

 

 ……今、寝言は寝て言えと言った子には弓矢の嵐ね。

 

 私って精細な乙女なんだもん。これくらいのことは許してよ。

 

 さて、あの事件が起きた後、ソラくんが単独行動しようとしていました。

 

 しかしそれを許す私達ではありません。逃げ出す彼をマミさんがリボンで縛り、抵抗するところをほむらちゃんがスタンガンで黙らせて、大人しくなった彼にさやかちゃんと杏子ちゃんが顔にラクガキしていました。

 

 千香ちゃん? ソラくんの胸をスリスリとマーキングしていたけど?

 

「というかさすが私達。見事なチームワークだね」

「そうね。それにしても私達美少女六人から逃げ出そうするなんてひどいわね。これは帰ったらお仕置きしなきゃ。……布団の中で」

「さすがほむらちゃん。そこに痺れる憧れるぅ」

「なあ、二人とも。布団でお仕置きってどゆこと?」

 

 首を傾げる杏子ちゃん。あなたはそのまま純粋なままでいてください。汚れてる私達にはその眩しい純粋な瞳が効果抜群です。……浄化されそう。

 

「さて、海の前にいるけどどうする? なんかさっきから人気がないんだけど」

「ビーチスポットなのにねー。……ん?」

 

 私の視界に海を泳いでいる女の子がいました。深海の髪の少女で、かわいい。なぜか水着は貝だったけど。

 

「今時、貝の水着なんて……グラビア?」

「グラビアでもないわよ。それにしてもあの子胸が大きいわね。妬ましい」

「ああ! ほむらちゃんが嫉妬モードに! これはいけない。すぐにまどかニュウムを」

「なんだよそれ。あ、てかアイツ追われてるぞ。半魚人っぽいのに」

 

 あ、ホントだ。杏子ちゃんの言う通り、女の子の後ろには半魚人がクロールで追いかけていた。別にクロールしなくても魚なんだから普通に泳げるよね? エラは仕事をしてないのだろうか?

 

「まどか、やーっておしまい」

「アラホラサッサー」

 

 私は神器を召喚し、弓に魔力を込めて発射。女の子共々半魚人をぶっ飛ばした。水飛沫の先にいた女の子は涙目だったことは気にしない。

 

「やり過ぎだろ! てか、普通は女の子を助けるのに、なんで敵もろともやっちゃってるの!?」

「え、だってあの子知らないもん。敵かもしれないじゃん」

「正義の魔法少女だった頃のお前はどこに行った!」

円環の理(変態達の園)へ導かれますた」

「チクショウ、否定できねえ!」

 

 杏子ちゃんは悔しそうに四つん這いになる。いやー、私ってソラくんに染まってきたなぁ。と、そんなことを考えていたら先程の女の子が貞子のように這いつり出てきた。

 

「ふ、普通はわたくしを助けるべきでは……」

「あ、生きてた」

「殺すつもりでしたの!?」

「だって大人しい性格におっぱい大きいなんて私のキャラが被ってるじゃん。そのポジションはこのまどかちゃんのモノ」

「いやそれが目的? てか、お前はもう大人しい美少女じゃねぇよ。単なる暴走少女だ」

 

 チクショウ。杏子ちゃんに否定されちゃった。まあいいや。それにしてもこの人誰だろうね。

 

 なんか足が魚だし。

 

「人魚って思わないのですの?」

「人魚はさやかちゃんのポジション。オクタビアちゃんのモノだよ。だからさやかちゃんはアホの娘はが真理」

「うん、さりげなくまどかに罵倒されたよねあたし」

 

 などと言っているといきなり水しぶき。そこからソラくん達を襲った半魚人達がそこから現れた。私とほむらちゃんはマジックアローで落とし、さやかちゃんとマミさんは落ちていく半魚人にとどめをさした。静かになったところで自称人魚さんに私はこう言った。

 

「さてと、どういうことか説明しなくていいから帰ってね」

「ええ!? 助けてくれるんじゃないのですか!?」

 

 何を冗談を。私達は修学旅行を楽しんでいる。ソラくんとラブラブチュッチュッしたいのを邪魔した半魚人達を撃退しただけだ。つまり助ける道理はない。

 

「じゃ、そういうことで」

「待ってください! どうか、どうか助けてください!」

「テンプレ乙。私達はこれからラブホでソラくんと性戦しなきゃならないの。だから時間はないよ」

「いやベッドでファイトよりわたくし達のためにファイトしてくださいまし!」

 

 いや知らんがな。とは言え私の良心が彼女を助けるべきと叫んでいる。これはもしや……何かお礼がある!?

 

「まどか、黒い笑みが出てるわよ」

「おっとティヒヒヒ。これは失礼」

「まあいいわ。やっぱり助ける?」

「うん、ほむらちゃん。なんか私の良心センサーが助けた方が気分良し、お礼がもらえそうと反応しているから助けるつもり」

「後半欲望が漏れてるわよ。でもそうね。ソラ達を襲う連中を放っておいてもよくないわね。――――そう思うでしょ? ねぇ、海に隠れる魔法少女さん」

 

 ほむらちゃんの言う通り、泡に包まれて現れた魔法少女。太ももを大胆に出してスク水のような衣装を着たその少女こそ、魔法少女だ。

 

 片方にも魔法少女がいる。魔法使いのような格好をした魔法少女だ。

 

「へー、ミーちゃん。この人達魔法少女知ってるみたいだよ?」

「確定。同じ魔法少女の関係がいるのかと」

「なら、アタイ達の敵だね。ここはアタイ達の縄張りだし、何より依頼主はその人魚を始末しろって言ってるし」

 

 なるほど、黒幕はあの子達ではないと。さてさて、どうしようかなんてもう決まっている。

 

 先手必勝。私はマジックアローで魔法少女達に撃ち込む。それは回避されると大胆な魔法少女が言った。

 

「いきなり撃つのひどくない?」

「ある人が言いました。敵ならば問答無用に殺れ、と」

「うん、その人容赦ないわね。けど、アタイ達に勝てる!?」

 

 大胆な魔法少女が召喚した錫杖を掲げる。すると津波となってそれが私達に襲ってきた。回避に移ろうとしたが砂場が私達を捕らえて動けない。視線の先には先程の魔法使いの少女が地面に手をつけていた。

 

「海と地のコンビ? これは油断したなぁ」

「なに呑気なこと言ってますの!? このままだあの波に呑み込まれるのですわよ!」

「大丈夫大丈夫~。だってねー」

 

 突如、津波が停止した。まるでコンクリートで止められたかのようにその動きを止められたのだ。

 

「ほむらちゃんがなんとかしてくれるもん」

 

 次に私が見たのはゴルフクラブを大胆な魔法少女に振りかぶるほむらちゃんの姿だった。

 

 黒い翼を出したほむらちゃんの振りは錫杖で受け止められたが、魔法少女を海に叩きつけることができた。

 

「カイリ!」

「よそ見たぁ、随分余裕だなオイ」

 

 魔法使いの少女の背後には魔法少女服を纏った杏子ちゃんの槍が突きを放っていた。彼女の肩を掠め、杏子ちゃんを再び捕らえるが煙のように消え、今度は足を突かれた。

 

「幻想?」

「正解。アタシの神器さ」

 

 不敵に笑う杏子ちゃんに魔法少女はムッと剣呑な顔で集中する。すると今度は海に叩きつけられた大胆な魔法少女がドバーンと水しぶきをあげて出てきた。

 

「よくもよくもこのアタイをォォォォォ!」

 

 激昂する少女にほむらちゃんは呆れていた。冷静ではない彼女にもはや勝機はない。

 

 理由は神器で動きを止められたからだ。停止した彼女にほむらちゃんは拳銃を眉間に向けていた。

 

「じゃあね」

 

 ほむらちゃんの無慈悲な一言と共に眉間にあるソウルジェムが砕かれ、少女の遺体は海の底へ消えていった。それをみた魔法使いの少女はショックを受けて呆然となる。

 

「かい、り……?」

「ワリーな。でもアタシ達を狙った罰だ。悔いろ」

 

 杏子ちゃんは彼女のソウルジェムを砕き、少女の遺体を海まで蹴飛ばした。魔法少女が倒されたことで解放された私達は戦闘の終わりに安心の息を吐いた。

 

「あんまり気分はよくないね……」

 

 人の死には慣れないものだと私は思うのだった。

 

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