北欧異聞帯。
その最終決戦、スルトとの戦いでのことだった。
カルデアはスルトと熾烈な戦いを繰り広げていた。
しかし、あまりにも強大なスルトに押されていた。
「私はそれの輝く様をー」
「まてぃ!」
スルトを倒すためにその身を犠牲にし、魔眼を使おうとしたオフェリア。
しかし、それを遮る謎の声!
「誰だ!」
立香が声を上げると、どこからともなく人影が立香達の近くに舞い降りる。
「悪の巨人を倒す者、ス○イダー、間違えた!ORTマッ!」デーデッデッーデデデ!
「「「いや、誰!?」」」
現れたのは全身銀ピカで所々青く光輝いている人影。
「誰かは知らんが俺の邪魔をするなぁ!」
本能的に危険であると判断したのか、スルトはすぐさま拳をそのORTマンと名乗った者に振り下ろす。
「フン!」
「なに!?」
しかし、ORTマンは軽々とその拳を止めて見せる。
「ORTマンは通常のサーヴァントの三倍のステータスを誇る!そして、ORTスーツを装着すればさらに十倍ものパワーを得るのだ!」
「ごちゃごちゃと喧しい!」
「無駄だ!ORTストリングス!」
スルトは拳でORTマンを押し潰そうとするが、それを弾き飛ばすと、跳躍し、手の付け根から蜘蛛糸のようなものをスルトに向けて放つ。
「なんだ、これは!?動けん!」
「来い!オルパルドン!」
そして、スルトが身動きが取れない隙に巨大な銀色のロボットを呼び出す。
「食らえ、ソードビッカー!」
「グワァァァ!?」
オルパルドンと呼ばれたそれがスルトに剣を投げると、命中したスルトは爆発四散。
跡形もなく消え去ってしまったのだ。
「ス、スルトの反応消滅!」
『まだ気を抜いては駄目だ!』
その場に残った全員が警戒する中、ロボットが消滅し、それがいた場所にはORTマンと名乗った人物だけが残った。
「では、さらばだ!」
「「「ちょ!?」」」
立香達の方を向いてそう言うとそれは去っていったのだった。
「と、言うのが北欧異聞帯で起きたことです」
「なるほど。コヤンスカヤ、そのORTマンは一体?」
ところ変わってギリシャ異聞帯。
そのクリプター定例会議。
北欧より帰還したコヤンスカヤによる報告が行われていた。
「私にもさっぱり!わかってるのはグランドクラス並みかそれ以上のレベルの霊基を持っていること、この星由来のものではない、と言うことくらいでしょうか」
『コヤンスカヤ、お前なんだってそいつがこの星のものじゃないってわかるんだ?』
クリプターのひとり、ベリルが質問する。
「簡単な話です。あれが発する波長は南米異聞帯にいるモノと一致しているからです。だいたい、自分でORTマンって名乗ってますし」
『ああ、あれは南米異聞帯のORTの分体だ』
コヤンスカヤの言葉にそう補足したのはクリプターのデイビット。
彼が担当する異聞帯こそ件のORTマンが誕生した土地であるのだ。
『これは所感だが、どうやらあいつはこの異聞帯がこの惑星に貼り付けられる際にバグったのだろう』
「『『バグった?』』」
『ああ、どうも汎人類史のインターネットから日本のネットミームになってたスパ○ダーマンを学習してしまったようだ』
一瞬会議の空気が凍る。
『馬鹿馬鹿しい、付き合ってられないわね』
『まあまあ、ヒナコちゃん。デイビットがこういう冗談言うタイプじゃないのはわかってるでしょ?』
一番最初に口を開いたのはクリプターのヒナコ。
あまりに馬鹿馬鹿しい内容のデイビットの言葉に会議から去ろうとした彼女だったが、同じくクリプターのペペロンチーノに諌められた。
「まあ、報告は理解した。ORTの目的が不明な以上、どうにもならなくなった時以外は此方からは手を出さないようにしようか。あれが本当にORTならゼウスでも勝てるかわからない」
結局、会議はそう締められた。
余談だが、この後神出鬼没のORTマンによって異聞帯の王や異星の神の使徒が襲われ、ボロボロになったリンボやコヤンスカヤ、ラスプーチンが見られることとなり、キリシュタリアはORTマンの戦闘映像を見て腹筋が割れた。
ORTマン
今作の主人公(?)。
異聞帯が地球上にくっついた時にバグってネットミームを吸収してしまった。
強さは原作通りのグランドフォーリナーにギャグ補正と主人公補正が乗るため、それ以上。
ギャグ補正により無敵の人になってしまった。
何故スパイダーマンなのかと言うとORTが蜘蛛っぽいからである。
好評なら続き書きます。