地獄(冥界)からの使者、ORTマッ!   作:森羅万象チョコ

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大学にかまけてサボっていた男、ORTマッ!


増殖する男、ORTマッ!

燃え盛る街の中、二つの異形が戦っている。

 

「うわぁ、大怪獣決戦だぁ」

「先輩!現実逃避してる暇はありませんよ!」

 

カルデアの現在地は大西洋異聞帯、その中にある神々の住まう都市オリュンポス。

火の海になっている原因はオリュンポスの神の一柱デメテル。

そして、巨大な銀色の蜘蛛。

そう、

 

O R T で あ る 。

 

 

『巨大化が特技、ORTマッ!』デーデデーデデデ!!

『やかましい!図体どころか声まで大きくするんじゃないよ!』

 

あまりにもあんまりな状況に、思わず叫んだゴルドルフの声が響く。

何故このような状況になったのかを説明するには、数日ほど時を遡る必要があるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

数日前、アトランティスを素通りしてオリュンポスにたどり着いたカルデア。彼らがはじめに目にしたのは、複数の巨人と戦う数多くのサーヴァント達であった。

 

「観測結果、出た!すごいぞ、あれ全部サーヴァントだ!」

「これだけのサーヴァントが人理のために召喚されていたのですね!」

「ここからだと遠くて霊基反応がはっきりしないね。キャプテン、少し高度を下げて貰えるかな?」

「了解、ゼウスの雷霆を避けながらだから、少し遅くなるけど観測範囲ギリギリまで下げるよ」

 

キャプテンの操縦でボーダーが戦場に近づくと、段々とカメラに写る映像もはっきりとしてくる。

そして、そこに写っていたのは・・・

 

「「「「「冥界からの使者、ORTマッ!」」」」」デーデデーデデデ!!デデッデデー!!

 

大量のORTマッであった。

 

「」

「大変だ、新所長が息してない!」

「新所長、お気を確かに!」

「おっさん、衝撃的なのはわかるけどせめて呼吸はしろ!」

「いやー、ORTが大量発生とかナイナイ!もしもの時のための準備が全部パアですよ!」

「あの無茶苦茶なORTを見てたら何かまだやらかすとは思ってたけど、さすがにここまでは予想してなかったなー」 

「ふむ、私も可能性としては考えていたが、なぜこうなったのかを判断するには情報が足りていないと言ったところだな。まあ、情報を得たところであれを完全に理解するのは難しいだろうが・・・」

 

ホームズもこれは予想外だったらしく、顔がひきつっていたのだった。

 

ちなみに戦闘はORTマンが勝った。

ORTマンはこちらのことも認識していたらしく、しばらくするとオリュンポス外縁部に誘導され、そこボーダーを着陸させることとなった。

 

「すっごいかず」

「先輩、脳が溶けてます」

「「「「「「「超巨大特攻を持つ男、ORTマッ!」」」」」」」デーデデーデデデ!

「なんだろう、嘘つくのやめてもらって良いすか?」

「誰だお前は!」

「ダリナンダアンタイッタイ!」

 

なんか見たことある人がいるような気がした立香は考えるのをやめた。

 

 

 

 

 

「カルデアの皆さん、よく来てくれました」

 

戦闘が終わった後、大量のORTマンに連れられて、オリュンポスの内部に案内されたカルデアは、複数の人間達に引き合わされた。

 

「あなた達は一体?」

「私たちはゼウス神達、機神に抗うオリュンポス人、『破神同盟』です」

 

彼ら曰く、彼らはかつてアトランティスに脱出しようとして失敗したオリュンポス人であり、目的はゼウスを倒し、人間として死ぬことであるとのことだった。

 

「私たちがカルデアについて知っていたのは、カルデアの者と名乗った男が助けてくれたからです。ORTマンたちもカルデアについてはよくわかりませんが、何か言っていましたしね」

 

悲しいかな、蜘蛛の言葉は人間には伝わらないのであった。

 

「さて、早速ですが、我々があなた達を待たなければならなかった理由をお話しましょう」

「確かに、これだけの数のORTマンさん達がいらっしゃるのであれば、わざわざ私達を待たずともオリュンポスの攻略は可能であるように思えますが・・・」

 

先程カルデアが目撃した戦闘も、ORTの側が圧倒的に有利であったように見え、マシュの疑問は当然であった。

 

「単純な話です。いくらORTマンが強くとも魔力リソースが足りなければ神には勝てません。彼はサーヴァントですからね」

「あっ、そうか!サーヴァントってマスターと契約しない時としてる時で強さがかなり違うんだった!」

「ORTマンさんがとても強いので忘れていましたね・・・」

 

そう、マスターが必要だったのだ。

 

「ORTマンを完全な状態にしなければオリュンポスの神々を倒すことは難しい、というのが我々の結論です」

 

しかし、そこでひとつおかしいことが、彼らがO()R()T()()()()()()()()()()()()()()()()()である。

 

『ふむ、ひとつ質問をしても良いだろうか、ミスター』

「ええ、構いませんよ」

『あなた達はこのオリュンポスの人間で我々の人類史の英霊召喚とは全く縁がない、はずですが、なぜこれ程までサーヴァントの性質に詳しいのでしょうか?』

 

普通は後ろ暗いことがあれば、ここで何かしらの反応をするものだが、彼はにこりと笑うとこう答えた。

 

「単純な話です。我々はあなた方、汎人類史に属する英霊達と協力関係にあるのです」

 

そう言うと、手元の機械を操作する。

すると、彼の後ろの扉が開き、部屋に数人が入ってくる。

 

「久し振りだな、少年少女!」

「あなたは・・・!」

 

それは筋骨粒々の肉体に獅子の頭を持つ男。

 

「エジソン!」




アゴヒゲのキャスター
論破と知名度で英霊となったフランス在住の日本人。人理が燃えたり真っ白になっても生きてそう。スキル『モザイク貫通EX』を所持している。

(OwO)のセイバー
ダディヤナサン!?ナゼミテルンディス!オンドゥルウラギッタンディスカー!
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