デーデデーデデデ!
「うむ、いかにも私が発明王エジソンである!」
カルデアがオリュンポスで再会したのは、第五特異点のアメリカで出会ったサーヴァント、エジソンであった。
そして、彼はその特異点で特殊な経緯で誕生した英霊であるため、カルデアのことも生前の記憶と同じように記憶しているのであった。
「さて、早速本題だが・・・
藤丸立香君、君にはORTのマスターになってもらいたい」
「俺が、ORTマンのマスターに!?」
エジソン曰く、現在のORTはカルデア式召喚を学習して無理矢理異聞帯から
「つまり、マスターとの契約を行ったフルパワーのORTマンさんであればオリュンポスの神々にも対抗出来ると?」
「その通りだ!それどころか勝利することは難しくないだろう!無論、マスター一人の魔力でORTの魔力供給を行わせるわけにも行かないからな。こちらで私が開発した直流発電機を稼働させて魔力を確保しよう」
「ふざけるな貴様!私の交流発電機を使用するに決まっているだろう!」
「なんだと!」
と、部屋に突撃してきたニコラ・テスラと喧嘩を始めてしまったエジソンを尻目に、ゴルドルフは各顧問に質問する。
『ふむ、技術顧問に外部顧問、彼らの作戦でならこの異聞帯も攻略出来るのかね?』
『ぶっちゃけわかりませんね!』
「ヴェッ!?」
と、あんまりな回答にずっこけるゴルドルフ。
『なんだね、その回答!?』
『いやー、敵がどれぐらいの強さなのかまだわからないし、ORTもどこまで強くなるかわからない。ちょっと情報が足りなすぎるかなーって。まあ、こっちの記録でも、サーヴァントのORTはあれだけ暴れてても魔力の消費が少ないみたいだから、意外と発電機で何とかなるんじゃないかな?』
「低燃費エコカー、ORTマッ!」デーデデーデデデ!
「意☆味☆不☆明!」
何はともあれ、作戦を実行に移すことは決まり、暫く準備のためカルデアには暇ができた。
「それで、私たちはどこに案内されているのでしょうか?」
「私たちの家ですよ。折角オリュンポスまで来てくれたので、私たちの料理をご馳走しようと思ったの」
「いや、姉さん何年料理してないと・・・」
「マカリオス?」
「いや、うん。なんでもないです、ハイ」
そこで、立香達を食事に誘ったのがマカリオスとアデーレの姉弟だった。
理由はオリュンポスの人間が望んでいることを伝えるため。
「だったのに・・・なんで!お前が!いるんだよ!」
「幼気な少年の拳に咽び泣く男、ORTマッ!」デーデデーデデデ!
「お前、一滴も涙流してないじゃねーか!あと、幼気な少年って呼ぶのやめろ!」
家には何故かORTマンが待ち構えていた。
「あら、ORTマンさんもご飯食べていきます?」
「では、もう一人分の食器をお持ちしますね」
「ORTマンはアデーレさんの料理食べるの初めて?」
「少年少女の優しさに胸を打たれた男、ORTマッ!」デーデデーデデデ!
「なんで受け入れてるんだよ!」
マカリオスの叫びは虚しく響いた。
食後、ORTマンの顔の口らしきところに近づくと消滅する料理に、意味不明な現象すぎて背に宇宙を背負う一同であったが、しばらくして落ち着いたマカリオスは真剣な顔で口を開いた。
「それじゃ、はっきり言いたいこと言わせてもらうけど、俺たちはこの世界が滅びることに賛成してるし、汎人類史の英雄達の行動は最終的にはオリュンポスを滅ぼすことも理解してる」
今のオリュンポスが神々の手によって、永遠の命を与えられた人間と神の世界となっていること、すでに数千年が経過していること、同盟は終わりを迎えることを望んでいることを話した。
「まあ、これが俺たちが立香達汎人類史に協力する理由だ。・・・それと、ORTお前窓直していけ!」
ちなみにORTマンは話の途中で窓ガラスに突っ込んで粉々に破壊し、帰った。
(((怒るところそこなんだ・・・)))
そして、決戦の日。
カルデアと同盟はすべての戦力をかき集め、ゼウスのいる神殿を見上げていた。
1000日ログボの石でテスカトリポカを引き当てた男、ORTマッ!
デーデデーデデデ!