はてさて、早速アフロディーテを打倒した立香達は同盟の兵士やサーヴァント達と共にゼウスのいる神殿へと向かった。
「皆さん、こっちです!」
カルデアの面々は一体どうやって神殿に侵入するのだろうと考えていたのだが、その答えはすぐにわかった。
なんと、同盟に通じている内通者がいたのだ。
「この方は?」
「この方が我々に協力してくださっている内通者、エウロペ様です」
そう、ゼウスの巫女のような状態のエウロペである。
「このルートであれば問題ないので着いてきてください!」
エウロペに案内され、警備中の魔獣などと戦いながらもゼウスのいる最深部へと向かう。
と、あと少しでたどり着くというところ。
そこで、同盟の足は止まることとなる。
「やあ、来るのを待っていたよ。藤丸君、マシュ、そしてORTマン」
「キリシュタリアさん・・・」
「キリシュタリア、そこを通して欲しいって言っても、聞いてくれないよね」
キリシュタリアはニヤリと笑う。
「当然だ。私と君、どちらが強いか勝負と行こうか、行くぞカイニス!」
シーンと空間は静まり返っている。
「・・・カイニス、どこにいるか知っているかな?」
「わかんない!」
「キリシュタリアさん!?」
そのころ、カイニスはディオスクロイにボコされた後、たまたまボーダーの近くに流れ着いていた。
「うめえ!うめえ!」
「ハッハッハ、もっと食べたまえ!この私特製のクロワッサンとエキドナとやらのカレーはまだまだあるのだからね!」
そして、クロワッサンとカレーにドはまりしていた。
場面は戻って、神殿内部。
「まあ、良い。ならば私自身が相手になろう!」
「魔力増大!先輩、キリシュタリアさんの魔術が来ます!」
キリシュタリアはなんとも言えない空気の中、大魔術を行使しようとする。
「スターズ、コスモス、ゴッズ、あにむ、ゴフッ!?」
「ORTストリングス!」
しかし、ORTマンに糸で簀巻きのような状態にさせられてしまった。
「ハッハッハ、これでは魔術は使えないな!私の負けだ!」
「負け認めるの早くない!?」
さて、キリシュタリアに他の思惑があるのか、それとも本当に捕まってしまっただけなのかは本人以外知るよしもない。
そして、カルデアはキリシュタリアを抱えた状態でゼウスに対面することになった。
「ッ!」
「す、凄い威圧感、ですっ!」
ゼウスが此方を見下ろしている。
「・・・ORTマン、貴様!貴様のせいでワシは宇宙塩を味噌鰤だぞ!許せるッ!」
「出たな、ケツ十字団首領、モン○ター博士!」
「ゼウス神の様子がおかしいです!」
「ん?俺のこと呼んだか?」
「リチャードさんの十字軍じゃないから大丈夫ですよ」
ORTマンとゼウスが対峙する。
「食らえ!ORTストリングス!」
「甘いわ!」
彼らはまるでお互いが宿敵かのように戦い始める。
「あの、キリシュタリアさん?」
「ん?なんだい?」
「子供のように目を輝かせていらっしゃるのはこの際置いておきますが、ゼウス神に一体何が起きたのですか?」
ORTマンとゼウスの大丈夫をヒーローショーを見る子供のような顔をして見ていたキリシュタリアにマシュがそう問いかける。
「よくわからないが、最初からあんな感じだったよ」
「まじかー」
「原因ならはっきりしている」
「うわ、デイビット!?いつの間に!?」
と、そこにいつの間にか現れていたのはデイビット・ゼムヴォイド。
「いや、最初からいたが・・・」
「なんかごめん」
気づかれていなかったことに少しだけ凹んだデイビットであった。
「それで、ゼウスの様子がおかしいことについてだったが、あれはORTが原因だ。ORTがアメリカンコミックを学んだせいで縁が出来、ORTの敵対者がゼウスを依り代に疑似サーヴァントと化したのが今のゼウスだ。まあ、うちのサーヴァントの受け売りだがな」
「結局ORTの仕業なんだね・・・」
「まあ、弱体化はしてると思うし良いんじゃないかい?」
キリシュタリアの言ったことに立香は首を傾げる。
「弱体化?なんで、そう言えるの?」
「それは簡単だよ。疑似サーヴァントは依り代の肉体や人格の影響を受けるが、あくまでも中身が本体なんだ。ゼウスがいかに全知全能だとしても彼の中身がそうとは限らない。ほら、見てみるといい。ORTマンの方が優勢だろう?」
キリシュタリアの目線の先、そこには戦っている二人の姿がある。
「とうっ!セイッ!」
「貴様、何故倒れん!?ワシは全知全能の肉体を手に入れたというのに!」
「ハッハッハ!体を入れ換えたとて、中身はモンス○ー博士そのもの!ならば、全知全能であるはずがない!」
ORTマンが飛び上がりながら糸でゼウスを拘束していく。
「く、くそう!そううまく行くと思うなよ、ORTマン!」
するとゼウスの身体が光を放つ。
『ここからはこの姿で相手をしてやるぞ、ORTマン!』
ついにゼウスが真の姿を表す。
「なに!?ならば、来い!オルパルドン!」
ORTマンも対抗して巨大ロボット、オルパルドンを出現させる。
「ちょ、ちょっと余波で死にそうなんだけど!?」
「退避しましょう!」
と、離れようとした立香達であったが、オルパルドンの出現に巻き込まれ、オルパルドンの上に押し上げられてしまった。
「ハッハッハ、巻き込まれてしまったね!」
「巨大ロボットの決戦か、覚えておこう」
「あー、もう!俺も戦うしかないか!」
仕方なしに立香はサーヴァントの影を呼び出す。
「行くよ、マシュ、ORTマン!」
「マシュ・キリエライト、行きます!」
「悪のカラクリを倒す者、ORTマッ!」デーデデーデデデ!
その頃カルデアはと言うと。
「うめ、うめ・・・」
「うんうん、カレーうどんも悪くないわね!」
「なんか増えてないかね君ィ!?」
どこぞの