ズズズと音を立てながら緑茶を啜る。
目の前にも同じようにお茶を飲む紫の少女。
ぷはぁと息を着きながらくつろぎきっている。
「で、なんであんな場所に居たんですか。ゆかりさん、捨て猫じゃあるまいし」
そう結月ゆかりである。何故かこの女、公園で拾ってくださいと書かれたダンボールの中に入っていたのだ。
「私に言われても困ります。気がついたらあそこにいたんですから」
「はぁ…?」
お互いに沈黙。
分からな。理由が分からなければどうすることも出来ない。
ただという言葉に続いてゆかりは言葉を続ける。
「現状、私は家がありません。住居もお金もありません。ですのでここに住まわせて頂けませんか?私を養ってください」
「あなためっちゃ図々しいですね、まぁ…そうですね。ここで放っておくのもあれですし、仕方ありませんね」
「ほんとですか!助かります!これで生きて行けます!」
「食費、増えますね…」
ただただ私はそんなことを考えていた。
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結月ゆかりが訪れてからおよそ1週間。不定期に配信をし、気づくとチャンネル登録者数は500人を突破していた。
収益化にはまだ遠そうだ。
しかし、努力が目に見えて増えるものだからモチベーションも保てやすいし、最高の暇つぶしだと私は思うのだ。
ひとりでゲームするのもマンネリ化しそうだ。
「そうだ、ゆかりさんも巻き込むか。そうすれば一緒にゲームできるし視聴者も楽しめるし…一石二鳥じゃん!結月ゆかりの元へいざ参らんッ」
今現在ゆかりさんはお茶を飲んでるらしい(直感)のでリビングへ階段を降り向かう。ドアを開ければお茶をズルズルと啜っている姿がある。
「ねーゆかりさん。私と一緒に配信してくれません?」
「私ですか?なんで唐突に」
「私は天才ですからね。このままだとネタ切れになると思ったのでいいので配信に参加して欲しいんです。やっぱり変化は必要ですよ」
「うーん、まぁきりたんがそこまで言うならやってやらないことも無いってやつですよ」
「ほんとですか」?と速攻近づきゆかりの両手を握るきりたん。一部の人が見れば百合の花が見えることだろう。
ゆかりは少し引き気味に「えぇ…」と答える。
【結月ゆかり が 仲間に なった】
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ゆかりを配信に加えるために、マルチプレイができるゲームなどを調達することが出来た。
都合がいいことに、ゆかりが運転免許証を持っていたので移動の範囲が広がったことで、実質的に出来ることの幅が増えたのはとてもいいことである。
別にすべて動画や配信をする訳では無い。
プライベートならキャンプだってしたいし、買い物だってしたい。それでもやはり配信は好きだからしているのでそれが中心だときりたん本人も理解している。
「早めにゆかりさんと配信したいな…」
またいつになるでしょうか