興味を持って貰えたら幸いです。
ここはとある謎の場所。
現代の街並みを見事に再現されており、見るものが見れば美しいと感じるであろう。
そんな場所に集められた七人。
子供から大人まで、老若男女問わずして全員がなんの意図があって集められたのかも知らない。
「おいおいおい、なんだよここは……」
「どうやら我々は何者かによって拉致されたとみていいでしょう」
眼鏡をかけた理知的な青年は、冷静に自分達が置かれている立場を把握していた。
「でもここにいる人達は全員が初対面ですよね?」
そう、この場に集められた七人は全くの他人。
なにかのグループメンバーという訳でもなく、知り合いの知り合いといったなんの縁もないのだ。
「まさかこの流れって、みんなで殺し合いさせるとかそんなんじゃないよな?」
オタク風な男性がポツリと呟く。
全員の顔が強ばる。
現代文化には、人々を殺し合わせるデスゲームと呼ばれるカテゴリーの作品が流行っている。
今の状況はまさにその条件に当てはまっているのだ。
「落ち着け!みんな!冷静になろう!」
「こんな状況で冷静になれるか!」
知らない人間同士では信頼など築けるはずもなく言い合いが続く。
そんな中、街角のビルのモニターの電源が着いた。
『あー皆さん聞こえていますか?』
「「「「「「「ッ!?」」」」」」」
モニターに全員が顔を向ける。
画面に映っているのは、ジャック・オー・ランタンを被った性別不明の謎の存在。
『よかった、しっかりと聞こえているようですね
いや~突然の事で頭が混乱してるでしょうが落ち着いてください』
いや何言ってんだこのカボチャと全員の意見が一致する。
唐突に現れて軽い口調で話しているのが腹が立つ。
「おい!俺達をここに集めた理由はなんだよ!」
『それは皆様にあるゲームに参加して頂きたく、ご案内しました
説明も無しに多少手荒なマネをしてしまい申し訳ない』
あるゲーム……まさか本当にデスゲームなのか?
先程までの喧騒は静まり返り、全員がカボチャ野郎の方を向く。
『皆様には、聖杯逃争というゲームに参加してもらいます』
「聖杯……逃争……?」
聞き覚えのない単語に戸惑う七人。
『えーこのゲームは皆様が今頭の中でイメージしてるデスゲームではなく、いわば鬼ごっこです
しかしただの鬼ごっこではありません……皆様……FGOというゲームはお好きですか?』
その場にいる全員は、FGOという単語に反応する。
それもそのはず、全員がゲームのプレイヤーであるのだから。
「そう言う事でしたか……全員が初対面ではあるが、何かしら共通するものがあるとは思ってはいました」
「でも鬼ごっことFGOがなんの関係があるんだよ」
確かにそうだ。
FGOはFateシリーズのキャラクター達が集結したコマンドカードバトル。鬼ごっことは無関係と言ってもいい。
『確かにFGOと鬼ごっこは関連性はありません
しかしこの聖杯逃争は、私めが考えた特殊なゲーム
そう……皆様には呼び出したサーヴァントと共にゲームをクリアしてもらいます』
「サーヴァントを呼び出す……だと?」
ここにいる人達は魔術師でもないただの人間。
偶像では無い現実に生きる者たちにしか過ぎない。
サーヴァントを呼び出すなんてことが出来るはずがないとタカをくくっている。
『今サーヴァントなんて呼べるわけないだろうと思った方はいるでしょう
そこも含めて私がサポートしますのでご安心ください
皆様、モニターの下にある封筒をお手に取ってください』
とモニター下に目をやると机の上に、七枚の封筒が置いてある。
全員が封筒を手に取り、再びモニターの方に向く。
『その封筒の中には、各クラスのマークが書かれた紙が入っています
プレイヤーである皆様は引き当てたクラスで呼べるサーヴァントを一騎、自由に選ぶことができます』
「なんだと!?」「それはすごい!!」「…………」
好きなサーヴァントを呼べるという夢のようなシステム。
ある者は大いに喜び、ある者は冷静にこのシステムに疑問を抱いている。
『それでは皆様、一斉に封筒をお開けください
皆様の運命は……その一枚で決まります』
そして全員が封筒を開け、中身を見る。
これで準備は整った。
運命を切り開くゲームの幕開けといこう。
[to be continued]
次回から逃走者及び召喚されたサーヴァントについて紹介していきますので、良かったら次回も見てください。