『聖・杯・逃・争』   作:レイノート

3 / 4
聖杯逃争のプレイヤー志願者が規定の人数に達したので、それぞれの参加者とサーヴァントの紹介となります。


「オープニングゲーム・英霊召喚」

逃走者全員の召喚するクラスが決まった。

目当てのクラスを引けたかどうかは別として、それぞれがどういった戦略を組みたてこのゲームを攻略していくかは、逃走者達の経験とサーヴァントへの理解が試される。

 

 

 

『では皆様の運命は決まったようですね

 

これより三分以内にエリアの自由な場所まで逃げてください

 

時間になり次第、ハンターを放出します』

 

 

 

逃走者達はゲームマスターの指示に従い、それぞれの逃げやすい場所までサーヴァント達と一緒に走る。

 

 

 

『(ふふふ……今回はかなり面白い事になりそうだ)』

 

 

 

 

 

 


 

 

 

[逃走者・江宮浩幸(えみや ひろゆき)]

 

 

現役の男子高校生であり、FGOプレイヤーとしてはサービス開始から欠かさずにログインをする等かなりの古参。

そんな彼が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「宜しく頼むぞ、マスター」

 

 

 

英霊・エミヤである。

江宮がFateという作品を好きになった一因であり、同じ名前をしているという親近感もあってか、随一の推しと言ってもいい。

今回は通常の聖杯戦争とは違う特殊なモノ。

規格外の投影魔術を扱える上あらゆる状況下でも動けるバランスの良いエミヤを召喚したのだ。

 

 

 

「こちらこそ宜しくお願いします」

 

 

 

平静を装っているが、目の前に推しがいるという状況に心が踊っているのは内緒だ。

エミヤもその事を分かっているので、敢えて口出しはしていない。

互いに信頼関係を上手く築けているようだ。

 

 

 

「それにしてもマスター、君はこの聖杯逃争を無事に達成出来たら聖杯にどのような願いを託すのかな?」

 

 

「そうですねぇ……実はまだ決めきれていなくて

 

このゲームを乗り切れるまでには答えを出しておこうと思います」

 

 

 

聖杯に託す願いは未だに決めきれていない。

だがエミヤは、

 

 

 

「そうか、それならば君に勝利を齎し、その答えを聞かねばなるまい

 

マスター……別に君を勝者にしてしまっても構わんのだろう?」

 

 

「エミヤ!!」

 

 

 

傍から見れば大言壮語。

だが江宮はエミヤの発言をそんな風には思わない。

自らに勝利を齎すという誓いを宣言した彼を疑う余地など微塵もなかった。

このコンビ、なかなかに侮れないものとなる。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・雪野詠歌(ゆきの えいか)]

 

 

現役の女子大生であり、趣味はカラオケと音ゲー。

最近はFGOに戻ってきた復帰勢であるため、最近のサーヴァントへの知識は薄い。

そんな彼女が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「宜しく、マスター」

 

 

 

『』。基いファンからは剣式と呼ばれている。

見た目は空の境界の主人公・両儀式をしているが中身は完全なる別人であり、その存在は〇〇そのもの。

FGOにおいては、空の境界とのコラボにて初登場し、セイバークラスでの現界をはたす。

 

 

 

「わぁ……本物だぁ……」

 

 

 

召喚した雪野は、目の前にいる推しの存在に感動していた。

彼女にとって式はFGOを始めるきっかけとなった事もあり、心が踊るに踊っている。

 

 

 

「ふふっ、マスター……何かお願いがあるなら聞くわ」

 

 

「え!?じゃ、じゃあ……握手してください……」

 

 

 

握手という簡素なお願い。

式は快く承諾し、雪野の手を握る。

 

 

 

「あっ……」

 

 

 

ほんのりと感じる人の温かさ。

推しの手に包まれてる事に尊さを感じて、今にも昇天しそうになっている雪野。

しかし、推しの前で痴態を晒せないという鉄の意志により耐える。

 

 

 

「ガッツがなければ即死だった……」

 

 

「ふふっ、頑張りましょう」

 

 

 

このコンビも仲は非常に良好。

ゲームのルールにより多少ステータスが下がってこそいるが、問題は無いだろう。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・竹宮 宏輔(たけみやこうすけ)]

 

 

友人の勧めからFGOというゲームをやり始めた大学生。

約一週間近くでFateシリーズのアニメを見るというハマるとグイグイと沼に落ちていくタイプのようだ。

そんな彼が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「やっほーマスター!

 

無事に逃げ切れるように頑張ろう☆」

 

 

 

シャルルマーニュ十二勇士が一人、アストルフォだ。

FateApocrypha視聴した際、自分好みの可愛い女の子がいると思っていた矢先の出来事。

そう、彼は生えているのだ。あんな見た目をしているが、男の子なのだ。身長体重がサイヤ人の王子と同じなところも含めて。

 

 

 

「どぉぉぉぉぉしてだよぉぉぉぉぉ!!」(CV藤原竜也)

 

 

 

アストルフォの性別を知った際は某賭博漫画の主人公の如く、叫び散らかしたのは竹宮の中でもかなり苦い思い出だ。

しかし、今は割り切ってお気に入りのサーヴァントとして愛着が出来ている。

性能ではなく、自分の好きなサーヴァントで勝ちたいという彼なりのプライドで召喚を果たす。

 

 

 

「こちらこそよろしく頼むよ

 

あっ、アルフォート食べる?」

 

 

「食べるぅ~」

 

 

 

和気あいあいと和やかな雰囲気であり、このコンビも仲は問題ないようだ。

しかし、アストルフォの理性が蒸発してるのでどうなるかは分からない。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・郡司 玲(ぐんじれい)]

 

 

VTuberとして活動している男の娘。

リアルでは女の子と勘違いされることが多く、それがキッカケで顔を出さないVTuberになる。

リスナーから勧められたFGOを実況プレイし始めたことからFate作品にハマった。

そんな彼女が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「安心しなさい我が夫(?)

 

私を召喚したからには、絶対的な勝利を約束しましょう」

 

 

「あ、ありがとうございます(え?我が夫?)」

 

 

 

モルガン様である。

配信の際に初めて引いた★5サーヴァントということもあり、それ以降彼女をお気に入りして、大事に育てる程に愛着が湧いている。

二部六章をプレイした際は、悪意の化身になろうともモルガンとその他数人の妖精達以外を滅ぼしたくなる程の殺意が湧いたのは内緒。

 

 

 

「我が夫、この聖杯逃争を無事勝ち抜けたならば……式の日取りはいつにしますか?」

 

 

「え?え?」

 

 

 

唐突に式の日取りを聞かれて頭が混乱している玲。

そう…モルガンは妖精眼で既に玲の心を見ており、自身に対する想いを知った。彼女としてもそれほどまでの想いを抱いた相手を嫌悪する事はなく、初めから好感度をカンストするという事態に陥る。

 

バーサーカーだからありなのかとゲームマスターもこれにはニッコリ。末永くお幸せにと言わんばかりにステータスを下げる。

彼女はチートだからしょうがないね。

あっ、あと要らないと思うけど竹馬も装備として与える。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・龍谷 荒太(たつやこうた)]

 

 

フリーターとしてあらゆるバイトをこなし働く青年。

暇つぶしのソシャゲを検索していたところ、FGOをインストールしてそのままのめり込んでしまう。

特に1.5章の新宿幻霊事件が好きであり、新宿のアヴェンジャーが好き。

そんな彼が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「よろしく頼むのだわ、マスター」

 

 

 

冥界の女神・エレシュキガルである。

当時パーティが整ってなかった龍谷を何度も敗北に追い込んだ敵として苦い思い出があり、普通に彼女のキャラが好きという理由で召喚。

 

 

 

「こちらこそよろしく……」

 

 

 

互いに緊張しているのか、会話があまり弾まない二人。

どうしたら仲良くなれるか考える余り、言葉を選べずにいた。

 

 

 

「「(誰か助けて(欲しいのだわ)!!)」」

 

 

 

なんだかんだで、似たもの同士の主従である。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・茶乃榮 久良(さのざか ひさよし)]

 

 

 

他の逃走者からヤのつく職業についてる人だと思われている男。

常にサングラスをかけており、必要最低限以外の会話をしない。

FGO歴は以外にもサービス開始当初から。

そんな寡黙な彼が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「んじゃまぁ…よろしく頼むわマスター」

 

 

「……あぁ」

 

 

クーフーリン(術)である。

久良が冬木をクリアした際に特典として貰ったクーフーリンと共にストーリーをクリアしていったことから愛着が湧き、召喚をした。

ランサークラスを引けたならば、ランサーの方も召喚したかった模様。

 

 

 

「随分といかついマスターに召喚されたもんだな

 

まっ、呼び出されたからには頑張るぜ」

 

 

「あぁ……」

 

 

 

目線を逸らして返事を返す久良。

その態度が気になったのか、クーフーリンはふと訪ねる。

 

 

 

「なぁ、マスター

 

なんでさっきから目線をチラチラ外しやがるんだ

 

俺の顔になんか着いてるのか?」

 

 

「……すまない

 

俺は人見知りなんだ……目線を合わせると緊張してしまってな……」

 

 

 

よく見ると子犬のようにプルプルと小刻みに震えている。

そんな彼を見たクーフーリンは思わず吹き出す。

 

 

 

「ぷっ!ハッハッハっ!!

 

そんな見た目してるのに、中身はチワワときたもんだ

 

アンタ気に入ったぜ!無事に勝ち残れたら酒でも飲みに行くか!」

 

 

「………酒はダメなんで、オレンジジュースで」

 

 

 

更なるカミングアウトで爆笑するクーフーリン。

このコンビも仲は問題ない様子。

意外なコンビがダークホースとなるか?

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

[逃走者・半澤]

 

 

 

その男、まさに不審者。明らかなまでの某探偵漫画の犯人そのもの。

全身黒タイツに身を包まれた謎の男。

経歴、FGO歴、名前も不明と逃走者の中で謎多き人物。

そんな彼が召喚したサーヴァントは……

 

 

 

「よろしゅう頼むわ、旦那はん?」

 

 

酒呑童子である。

彼がFGOを始めるキッカケになったサーヴァントであり、彼女を宝具レベル5、聖杯をフルに与えて、絆レベルを最大値まで開放するなど筋金入りのHENTAIだ。

彼女の妖艶な声に加えて服装に魅了されて、日々を酒呑童子のことを考えて生きてきたらしい。

これにはゲームマスターも、「アイツイカれてるわ」という程。

 

 

 

「うん、よろしく頼むよ

 

自己紹介はあそこにあるホテルでやろうと思うんだけどいいかな?」

 

 

 

アウト。

いきなりやりやがったこいつ。

その見た目でその発言はダメに決まってるだろうが。

 

 

 

「ふふっ、ええよ?

 

その逞しい肉体でうちを満足させられるんやったら」

 

 

「じゃあ早速、朝まで語り明かそうか」

 

 

ノリノリで承諾する酒呑童子。

そのまま酒呑ルート突入かと思われたが、流石にアウトのオンパレードということもあり、ゲームマスターからそれ以上やったら失格と言われたので、直ぐにやめた。

 

 

 

「しょうがない、このゲームをクリアして酒呑ちゃんとグッドエンドを迎えてやるぜ!」

 

「ふふっ……楽しみにしてるさかい……頑張ってや?」

 

 

 

色んな意味で仲の良いコンビ?。

絶対やらかすにきまっている。

 

 

 

 

 


 

 

 

『それでは時間となりました

 

聖杯逃争……開始!!』

 

 

 

ゲームマスターの声を合図に、一体のハンターが放出される。

聖杯逃争は今ここに始まった。

勝ち残るのは一体…誰だ!?

 

 

 

 

[to be continued]




個性溢れる逃走者たちが多いようで、ゲームマスターとしては非常に楽しみですね。
どの逃走者が勝ち残るか皆様予想してみてください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。