古明地こいしの異世界旅行   作:アステラ000

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どうも、湊本です。

これよこれ、投稿日時が綺麗に揃ってるのを見てみたかったんだ。

多分すぐにバラバラになると思いますが。


3話 ゴブリン

ようやく太陽の下に出れた。

 

めちゃめちゃに洞窟で迷っていたのだが、最終的に『大賢者』のおかげで外に出ることが出来た。…決して俺が方向音痴だからではない、洞窟がすごかっただけだ。

 

ああ〜、空気が美味しいなぁ…ま、俺呼吸してないけど。

 

「明る〜い!」

 

久々の外にコイシもヾ(*´∀`*)ノキャッキャとはしゃいでいる。

 

(さてと…洞窟で手に入れたスキルの解析でもしながら、気ままに進みますか。コイシ、外に出ても俺から離れるなよ)

 

「はーい!」

 

うむ、いいお返事。

 

それから俺は、洞窟の魔物を倒して得た産物を『大賢者』の力を借りながら解析した。

イマイチなスキルもあったが、『熱源感知』や『粘糸』、『鋼糸』なんかはものすごく使える。さらに、蝙蝠みたいな魔物から取った『超音波』に俺は大きな期待を寄せていた。俺が注目したのは、スキルそのものよりも発生器官。器官を再現すれば、発声ができるかもしれないのだ。

 

虫を追いかけたり木の上で寝たりするコイシの気まぐれにも付き合いながら、俺は発声やその他スキルの練習を欠かさずやった。

 

そうした努力の結果…

 

「ワレワレハ、ウチュウジンデアル!」

 

よっしゃあ!成功だ!

 

「すご〜い!最初はカサカサした変な声だったのに、ちゃんと喋れてるね!」

 

(うぐっ、変な声…ま、まあこれでどうにか発声できるようになったし、あとは調整だな)

 

そうコイシに言いながら、俺は『粘糸』で木にブラーンとぶら下がる。

コイシはどこで摘んできたのか、花を数本持って花びらを一枚一枚ちぎっている。

花占いみたいなことしてるけど…コイシは単に枚数を数えているだけのようだ。コイシの考えていることはよくわからない。

 

そんなことをぼんやり考えていると、なんだか魔物の気配が近づいてきた。

太陽の下に出てからは久しく見なかったが、あれは…狼?

 

こちらの気配を慎重に探りながらゆっくり近づいてくる狼の群れが見えた。

しかし、こちらは今コイシとのブレイクタイムなのだ。邪魔しないでもらいたい。

 

「おい、失せろ」

 

試しに覚えたての声を出して凄んでみると、

 

「「キャイーーン!」」

 

と、だいぶ情けない悲鳴をあげて逃げていった。

2m以上ありそうな大型の魔物だったのに、スライムにビビるとはなんとまあ。

 

まあともかく、今は襲われなくてよかった。スキルゲットのためには、いずれ戦ってもいいかもしれないが。

 

しかし、少し気になったので『魔力感知』やら『熱源感知』やらを駆使して周囲を観察してみると、どうやら狼だけではなく他の魔物たちも俺たちを恐れているらしい。周囲100m以内に近づくものが居ないのだ。一体なぜだろうか…?

 

木にぶら下がったままうーんと考えてみるが、ぽっと出のスライムが恐れられる理由など思いつきもしない。まさか、気配の薄いコイシが恐れられているなんてわけはないだろうし。

 

「25、26、27!…あれ、リムル〜誰か来るよ?」

 

(ん?)

 

花びらをすべてちぎり終えたコイシが、ふと顔をあげてそんなことを言ってくる。

思考を現実に戻された俺の『魔力感知』に、確かに魔物の集団が引っかかる。コイシもわかるんだな…魔物って気配に敏感なのかな?

 

地にぽよんと降りて待っていると、目の前にわらわらと30体ほどの人型の魔物が現れた。

俺はその姿を見てすぐにピンとくる。

 

おおお、ゴブリンじゃないか!ファンタジーな世界ではまさにテンプレの魔物!

 

にしても、随分と弱そうだな。まあ、ゴブリンなんてどんなゲームでも苦戦することなく経験値にされるような魔物だろうしなぁ。…それ言ったら俺もか。

 

そんなことを考えながらゴブリンの集団を眺めていると、リーダーらしき一体が口を開いた。

 

「グガッ、強キ者ヨ…コノ先ニ、何カ用事ガ、オアリデスカ?」

 

ゴブリンって喋れるんだ。

これも『魔力感知』のおかげなのか?

っていうか、強き者って俺のことかな。一応コイシも消えることなく横に立ってるけど…目線が明らかに俺だしな。

 

すぐ襲う様子は見せないし、案外話が通じるのかもしれない。

そう思った俺は、早速話しかけてみることにした。

 

「初めましてー!俺はスライムのリムルと言います〜!!」

 

そう挨拶した途端、ゴブリンたちがざわめき始めた。

あれ…スライムが喋ったことに驚いてるのか?

いや、武器を捨てて平伏してるやつもいるな…一体どうしたんだろうか。

 

「グガッ、強キ者ヨ!アナタ様ノオ力ハ十分ニワカリマシタ!!ドウカ、声ヲ沈メテ下サイ!!!」

 

む?声がでかいと…思念が強すぎたってことかな?

なんか、ビビらせちまったな。

 

「すまんすまん、まだ調整がうまく出来てなくてな」

 

「ワ、我々ニ謝罪ナド、オソレオオイ!!」

 

ふむ、言葉はちゃんと通じているようだ。

 

「えっと、改めて俺はリムル。そんで、こっちはコイシだ」

 

「よろしくね〜♪」

 

「で、俺たちになにか用か?別にこの先に用事はないんだが」

 

「左様デシタカ。コノ先ニ、我々ノ村ガ在ルノデス。強力ナ魔物ノ気配ガシタノデ、警戒ニ来タ次第デス」

 

「強き者の気配って…俺にはそんなもの感じられないけど?」

 

「グガガッ。ゴ冗談ヲ! ソノヨウナオ姿ヲサレテイテモ、我々ハ騙サレマセンゾ!」

 

そのようなお姿って…俺ただのスライムなんだけど。

頭にクエスチョンマークを浮かべていると、隣のコイシが笑った。

 

「あは、リムル、すご~いオーラが出てるもんね〜」

 

「ん?オーラ??」

 

一体どういうことだろうか…そうだ。

大賢者!俺の姿を三人称視点で見れるか?

 

《了。視点を三人称視点へと変更します》

 

うわあ!魔素ダダ漏れじゃねーか!!

俺は社会の窓全開で歩いていたというのか…。ていうか、コイシも気づいてたなら早く言ってくれよ!!

 

内心真っ赤になりながら気合でオーラを抑えると、ゴブリンたちは安心したような顔をした。

 

「ふ、ふふっ、やはりわかってしまうか」

 

「勿論デ、ゴザイマス!」

 

とりあえずカッコつけて動揺を隠す。コイシはそんな俺よりもゴブリンの方に興味があるようだ。ちょっと悲しい…。

 

ゴブリンたちとしばらく話をする流れで、さっき言ってた村というものにお邪魔することになった。どうやら泊めてくれるらしい。

別に俺には食事も睡眠も必要ないのだが…ここにきて、ずっと連れ回しているコイシが心配になったのだ。コイシは平気そうにしているが、一度ゆっくりしたほうがいいだろう。

 

そう思って、俺は村への招待を受けることにしたのだった。

 




コイシ=テンペスト
 ステータスに変化なし

リムルが声を出せるようになったタイミングについてご指摘がありましたが、このあたりはなろう小説に沿って書かせていただいております。なので、漫画やアニメの方とは少しずれたタイミングになっておりますが、ご了承ください。
最初の注意事項にある通り、漫画アニメ小説ごっちゃまぜで書いております。他にも、原作と展開が変わらないところを端折ったり、都合よく展開を変えたりすることもございます。ご理解の程、よろしくお願いいたします。

あ、それと…少し気になることがあったので全話編集が入りましたが、内容は全く変わっていませんのでご安心を。あと、サブタイトルに数字を付けました。


ここまで読んでくださりありがとうございます。
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次の投稿も綺麗な日時で出来たらいいな
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