古明地こいしの異世界旅行   作:アステラ000

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どうも、アステラです。

大変お久しゅうございます。
待って、一年以上経ってる、やばすぎ。
予約投稿?んなもん終わりですよ終わり。


はい、遅くなりまして大変申し訳ございません。

ある事情により名前を変えましたが、気にせんでくださいな。



リムル視点に戻ります。


4話 牙狼族

「なんと…!あんなに深かった傷が…!」

 

後ろにいる村長たちにおおおと感動されながら、俺は牙狼族にやられたゴブリン達を治療していた。

 

洞窟で暇つぶしに食っていたヒポクテ草とやらから作り出した回復薬を、俺は体内に大量にストックしておいたのだ。それをゴブリン達にぶっかけることで、俺は負傷者をあっという間に全員回復させる。にしても、こんな適当な治療で処置できるとは、なかなか便利な代物だ。

 

治療を終えて外に出た俺は、コイシを探す。

 

コイシに、なにかお手伝いがしたい!と言われた俺は、家を壊した材料で柵を作るようにとお願いしておいた。柵で村全体を囲い、死角からの奇襲を防げればと考えたのだ。

ただ、コイシに柵を作る意図が伝わったかどうか怪しいし、女の子に力仕事を任せたのは良くなかったと思ったので急いで様子を見に行ったのが、驚いたことに柵はもう半分ほど作られていた。

 

「あ、リムル〜。これでいいの?」

 

「ああ、すごいな。思ったよりもしっかりと作られてる」

 

「えへへ〜」

 

かわいい反応だなぁ。

 

ゴブリン達も総出で働いているが、それにしても仕事が早い。

ゴブリンに混じって張り切った様子で木材を軽々運んでいくコイシは、もうそこに馴染んでいて楽しそうだった。

それを見ていると、なんだかゴブリン達にも情が湧いてくる。

 

よし、この村の守護者となったからには、誰も死なせることのないように頑張るか!

 

心の中で気合いを入れ、牙狼族の襲撃に備えるためにぽよぽよと動き出すのだった。

 

 

★★★★★★

 

 

その夜。

 

ゴブリンの村を目と鼻の先に見据えた牙狼族たちは、開戦の雄叫びをあげた。

 

 

 

「いいか、みんな。落ち着いて柵の隙間から狙うんだぞ。ちゃんと柵は強化しておいたし、ちょっとやそっとじゃ壊れないからな」

 

「「「はい!」」」

 

日が沈みしばらく経って魔物の集団の気配を感じ取った俺は、戦える者たちに武器を持たせ待機していた。ちなみにコイシは戦えないゴブリンと一緒に村の奥に隠れてもらっている。子供のゴブリンが、コイシと一緒にいると安心すると言っていたのでお守りを任せているのだ。得体の知れない魔物と戦わせるなんて危険すぎるしな。

 

そして、とうとう牙狼族がやってきた。

…というか、あれって俺が洞窟の外で見かけた犬っころじゃん。

もしものことがあったらコイシだけ連れてサクッと逃亡しようとか考えてたけど、案外余裕か?

 

群れの中でも一際巨体な、ボスと思わしき狼が唸り声を上げると、牙狼族たちは一斉に飛びかかってきた。ちょ、マジかよ、話し合いから入ろうと思ってセリフ考えてたのに…。

 

内心落胆する俺をよそに、牙狼族たちは俺の策略によって跳ね返されていた。中には血飛沫をあげて倒れる奴もいる。よしよし、柵の周りに張り巡らせた『鋼糸』がいい仕事してるな。

『鋼糸』を逃れて柵までたどり着いた奴も、ゴブリンたちが矢狭間から弓や斧なんかで返り討ちにしている。こちらもしっかり教えた通りにやってくれていて何よりだ。

 

そうこうしているうちに、牙狼族は攻撃のペースを段々と落とさざるを得なくなっていった。

 

よし…俺たちに勝てないことがそろそろわかってきたんじゃないか?ここらで話し合いを持ちかけてみるか。

 

そう思って俺が声を上げようとした瞬間、

 

「ウウゥ!!!ガルルルゥゥウウ!!!」

 

ずっと直立不動だったボスが動いた。

他の狼共とはスピードも気迫も明らかに上だ…

 

 

だがしかし。

 

 

俺にはその程度、通用しない。

 

 

『鋼糸』こそ全て噛みちぎりながら突破してきたものの、ボス狼は『粘糸』に引っかかり止まってしまった。もしかしたらその『粘糸』を断ち切ることもできたかもしれないが、俺は隙を見逃さない。

 

俺は躊躇うことなく、“水刃”でボス狼の首を刎ねた。

 

全ては計画通りだった。

 

俺は満を持して声を張り上げた。

 

「聞け!牙狼族よ!お前らのボスは、死んだ!選択させてやる。服従か、死か!!」

 

俺の言葉に、辺りは水を打ったように静まり返った。

 

 

……あれ、これ大丈夫だよな?

服従するくらいなら死を!とか言って全面戦争が始まったりしたら嫌なんだが。

ん?待てよ…俺、服従か死かって言ったか?しまったな〜…普通にここから逃げてもらうのが一番楽なのに、ノリと勢いでカッコつけてしまった。

 

牙狼族の視線が俺に集中している。

どうしたものか…というか、もしかするとこいつらはいきなりボスを失って戸惑っているのか?

よし、それなら…

 

俺はゆっくりとボスの死体に歩み寄り、そしてそれを『捕食』した。

ボスの一番側に控えていた個体が、一歩後ずさるのが見えた。

 

《告。解析が完了しました。擬態:牙狼を獲得しました。固有スキル『超嗅覚、思念伝達、威圧』を獲得しました》

 

『大賢者』による解析完了の合図を受け取り、俺はそのまま牙狼に擬態した。

そして、ボスよりも大きな牙狼に変身した俺は、先ほど獲得した新スキル『威圧』を繰り出した。

 

 

グルルッ、ウォーーーーーーーン!!!!

 

 

続け様に牙狼達に宣言する。

 

「ククク!お前達、今回だけは見逃してやろう!我に従えぬというなら、この場より立ち去れ!!」

 

フッ、決まった。

さて、これでこいつらも尻尾を巻いて逃げ出すことだろう。

 

そう思ったのだが

 

(我等一同、貴方様に従います!!)

 

…あっれ〜?

俺の予想に反して、牙狼達は俺に平伏した。その様子はどう見ても、大きな犬っころ達が地べたにぺしょっと寝そべっているようにしか見えないが。

 

ま、まあいいか。争う必要がなくなったのはいいことさ。俺はスライムの姿に戻りながら、うんうんと頷く。

 

 

こうして、ゴブリン村の戦いは終結した。

 




コイシ=テンペスト
 ステータスに変化なし


前回の感想で、紅魔館にホブゴブリンが居たはずとのご指摘を頂いたのですが、それに関して言うことは一つ。

にわかで申し訳ありませんでしたっ…!

うーん、直す…?



……めんどいかな。スルーでお願いします()


たまにこうやってにわかが出ます。ご指摘いただければ、直すこともあるかもしれませんが…なにぶん作者がめんどくさがりのダメ人間なので、そのあたりご了承いただけると幸いです。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
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次回はいつになるのやら...ほんとに
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