ブラッシュ・アップ・ぼっち!   作:氷英

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妄想だけでここまで続くとは思いませんでした。
これも読んでくださる皆様のおかげです!
ありがとうございます!

ここからアニメ12話以降のネタがあります。
原作未読の方々はご注意下さい。


後藤ひとり3周目Ⅲ

さて、ここからは私が一切知らない未来…

それが普通なのだが…ビクビクしててもしょうがないし

これからどうしていくかまたリョウさんと相談する

結束バンドを売れさせるために何が出来るか

正直結束バンドの知名度を上げるだけなら容易い

こっちにはguitarheroという最終兵器がある…

だけどまだその時じゃないと2人の意見は一致した

確かに格段にうまくなっているが実力と経験が足りない…

 

「どっどうしましょうか…?」

 

『うーん、いっそみんなで考える?』

 

「え?」

 

『まだ虹夏とはちゃんと会ってないでしょ?ギター2人の先生としての挨拶がてらメンバーミーティング見学とかしてみんなで考えるのもいいと思うよ』

 

「でっでもいきなり私のような絶賛隠居中の人間を受け入れてくれるでしょうか…?」

 

『虹夏達のこと信じられない?』

 

「あっそれは…」

そんなことは絶対にない…みんな優しくていい子達だもん…

 

「わっわかりましたメンバーミーティングの時にあっ会ってみます…」

 

 

『うん、決まりだね』

 

 

翌日STARRYにて

 

『あっあのご挨拶遅れてすいません、私喜多さんと富田さんのギター講師をさせていただいております後藤です大変申し訳ございません!』

 

「いきなりどうした!?えと喜多ちゃんとサーヤちゃんから話は聞いてるよ~後藤さんのおかげで2人がビックリするくらい上達したからオーディションもライブも大成功だったんだよね!だから1度挨拶とお礼したいなって思ってたんだ~!あ、私ドラム担当の伊地知虹夏!って2人から聞いてるか!」

 

『あっはいよっよろしくお願いします』

あー虹夏ちゃんのこの感じ…なんかホッとする…

 

「後藤さんもミーティングに参加してくれるのね!」

 

「後藤先生が見てるって思うとちょっと緊張します」

 

喜多さんは打ち解けてる感じするけど、サーヤちゃんは

画面越しに講師としてしか接してなかったからまだ若干

他人行儀だな…いや私が距離詰められてないだけか…

 

「それで今日は喜多ちゃんから話があるみたいなんだけど」

 

「はい、実は10月に秀華高で文化祭があって、2日目のステージの出し物を募集してるんです!そこに結束バンドで出演したいなって思ってて今日皆さんに相談しようと思ってたんです!」

 

10月の秀華高校にそんな催しが…?

 

「へぇ~いいじゃん!出よう出よう!」

 

「文化祭ステージか…」

 

「下高は厳しいからそういうのないですもんね」

 

「そうなんです!だから是非みんなでステージに立ちたいんです!いいですよね!」キターン

 

喜多さん、なんという行動力…私だったらいろんな人に

相談して一晩悩んだ挙げ句結局不参加になっちゃいそう…

 

「決まりですね!それで後藤さんにも相談があるんだけど…」

 

『あっえっ?わっ私ですか?』

相談?なんだろう…

 

「私、文化祭ステージ出るにあたってもっとギター上達したくて…だから後藤さんのレッスンの回数を増やしたいんだけど…どうかしら?」

 

『あっはい、そういうことならおっお安いご用です…』

 

「いいですね!私もお願いしたいです!」

 

『あっはい、いっいいですよ』

少しでも結束バンドの役に立てるなら…

 

「それならバイトの1時間前位にうちでやるといいよ~いいよね?お姉ちゃん!」

 

「え?…まあ仕事前なら…いいよ」

 

「やった!じゃあ決まりだね!よろしくね後藤さん!」

 

『あっはい』

特に何も発言してないのに私の役目が増えた…頑張ろう…

でも文化祭ステージか…STARRYよりもたくさんのお客さん

の前で演奏するんだよね…2人には最高のパフォーマンス

を発揮してもらいたいしお客さんにも満足してほしいな…

 

「b…後藤さん」

 

『あっはい?』

リョウさんに後藤さんって呼ばれるのなんか新鮮だな…

 

「折角文化祭ライブやるなら新曲入れたいと思うんだけど」

 

「新曲か~いいね!攻めの姿勢!」

 

「文化祭でオリジナル曲なんて攻めすぎじゃないですかね?」

 

「こういう場ではコピーバンドが多そうですよね」

 

「マイナーな曲弾いて会場をお通夜状態にするくらいならオリジナル曲で攻めてドン滑りしようぜ」

 

「リョウは結束バンド盛り上げたいのかトラウマ植え付けたいのかどっちなんだ?」

 

「コホン…そ・こ・で!」

 

リョウさんが真っ直ぐ画面(私)を見つめてくる…

 

「そろそろ私以外の歌詞で一曲作りたいんだけど…ごとう先生は歌詞とか書けたりします?」

 

『えっわっ私ですか?』

わざとらしく結束バンドにねじ込もうとしてくれてる…

一応前回リョウさんに見せた

『忘れてやらない』と『星座になれたら』の歌詞は書けてるけど…現在オンラインでのギターの先生なだけの私が作詞なんて…そんなでしゃばっちゃっていいんだろうか…?

 

「後藤さんの歌詞…どんなものか興味あるわ!」

 

『あっえっと、虹夏…さんはいいんですか?』

 

「うん!いつも2人から教え方が上手ですごいギタリストだって聞いてるからどんな曲になるか私も楽しみだな~」

 

「後藤先生作詞ならきっとすごい名曲が生まれますね!」

 

なんだかんだ受け入れてくれてる…やっぱりみんな優しいな…

 

「どうかな?ごとう先生」

 

『あっはい…わっ私の歌詞でよろしければ…』

 

 

こうして私作詞の『忘れてやらない』『星座になれたら』

を後日リョウさんに送ったところ

 

『良いのが降りてきたさすがぼっち』

 

と絶賛された…うへへうれしい…

 

数日後STARRYにて

 

「曲できた」

 

『「「「おおー!」」」』

 

『忘れてやらない』『星座になれたら』

新曲のあまりの良さに私も思わず声が出てしまった

いつか見たこの光景…画面越しだけどまた一緒に

お披露目の場の感動と喜びを分かち合えた…

 

「いい!すごくいいよ!絶対文化祭盛り上がるね!」

 

「文化祭までにものにしないとですね!」

 

「がっ頑張ります!」

 

「ごとう先生も2人のレッスンよろしく」

 

『あっはいがが頑張ります』

 

私の書いた歌詞でこんなにいい曲を作ってきてくれたんだ

私も2人に教えることで文化祭ライブ成功に貢献するぞ…!

 

 

更に少しでも盛り上げるためにguitarheroの方でも

暗躍をしておこう…

 

guitarhero・1分前

 

そろそろ文化祭の季節ですね。

ライブでオリジナル曲とか演奏したら

盛り上がるだろうなぁ…。

 

秀華高や結束バンドの名前は出さずにあくまでも遠回しに

文化祭ライブを宣伝する…これがどれくらい効果があるか

わからないが、やっておいて損はないだろう…

 

一応最初に身体的(死亡率的)事情で外に出られないことを

説明したが、それでも2人からできれば観に来てほしいと

言われている…本当は私も物凄く観に行きたい…しかし

91.2%が終わるまであと5ヶ月…ここまで引きこもって

生き残ったのを無駄にはしたくない…かくなる上は…

 

「お父さん、お願いがあります!」

 

 

 

 

10月2日 秀華祭2日目

結束バンドの文化祭ライブ本番

私は変わらず自宅でライブの成功を祈ることしかできない

私が観に行くことは叶わなかったが、代わりにお父さんが

行ってビデオカメラでライブの様子を撮影してもらうよう

お願いした…最初は乗り気ではなかったけど私がギターを

教えた生徒2人が出るライブでどうしても観たい旨を

熱心に伝えると理解してくれた…ありがとうお父さん

今度肩とか揉んであげよう…

 

ロインの通知はたくさん来る…主に喜多さんから

もうすぐ本番です!とか練習の成果を見せてきます!

とか各メンバーの緊張した様子の写真等が送られてきた

 

「“絶対うまくいくと信じてます”…っと」

 

昨日のレッスンでも2人とも演奏に全くブレがなかった

仕上がりは完璧と言っていい…台風の日のライブでも

成功したんだ…今日のライブだって大丈夫だよね…

 

 

結果が気になり何も手につかないまま1時間が経過した頃

先にお父さんから着信が来た

 

「もしもし」

 

『もしもしーひとりー?今結束バンドのライブ終わったぞ』

 

「そう、でどうだった?」

 

『いやスゴかったぞー!会場の体育館すし詰め状態でさー、みんな大盛り上がりでー』

 

「そうなんだ…お客さんがそんなにも…結束バンドは?」

 

『いやそれがさー、ほとんどがコピーバンドの中

結束バンドだけがオリジナル曲だけで出てて逆に

注目されたみたいで1番盛り上がってたぞ!

ひとりが言ってたギター2人とも良い演奏してたし

こりゃ人気爆発するんじゃないかな?来て良かったよー』

 

「そうか、よかったー…」

想像以上だ…これはもう売れたと言ってもいいのでは?

いやいや慢心はよくない…ここからライブにも来てくれる

くらいのファンを増やしていきたいし、ゆくゆくは

メジャーデビュー…もはや届かない夢ではない?

 

 

うへへへ…

 

 

『おーいひとりー?聞いてるかー?ひとりー?』

 

 

 

お父さんの電話の後すぐにロインを確認すると案の定

喜多さんをはじめ、それぞれのメンバーから動画や写真

そしてメッセージが届いていた

 

『体育館を埋め尽くすほどのお客さんがいてみんな盛り上がってくれました!』

 

『後藤先生のおかげで終始楽しんで演奏できました!』

 

『後藤さん作詞の曲サイコーに盛り上がったよ!』

 

『ぼっち、次はぼっちも一緒に』

 

「…はい!」

 

 

 

文化祭ライブからしばらく経ったが…STARRYのバイト前の

オンラインレッスンは引き続き行っていた…

私も家から出られないので、このレッスンは数少ない

結束バンドとの繋がりなので喜んで引き受けた

 

「後藤さん、今日もよろしくね!」

 

「後藤先生、よろしくお願いします!」

 

『あっはいよっよろしくお願いします』

と言っても2人とももう教えることがないくらい上達してるんだけど…最近では私が適当に弾いたフレーズに続いて2人が弾いてみたりとかなり好き勝手やっている

私もこの時間がとても心地よい…

ただ今日はこの時間は長くは続かなかった…

 

 

 

 

「こんにちは~!ばんらぼってバンド批評サイトで記事書いてる者ですが結束バンドさんに取材お願いしたく~」

 

あれ?知らない声が聞こえた…まだ開店時間じゃないよね?

喜多さんもサーヤちゃんも視線が入り口に向いてる…

 

「アポとかとってらっしゃいますか?」

 

「ごめんなさ~いとってないですぅ☆」

 

PAさんが対応してるみたいだし私は弾いてていいんだよね?

 

「あれ?この音…」

 

あっこのフレーズなんかいいかも…次の曲に使ってもらえないか今度リョウさんに聞いてみようかな…

 

「え?まさか…あっこのノーパソから…?」

 

『あっえっ?どっどちらさまで…?』

 

「その歌うようなギタービブラートのかけ方、所々に滲み出る演奏のクセ…絶対そう!間違いない!」

 

 

『あっあの?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたguitarheroさんですよねっ!?」

 

 

 

 

 

 

 




次回 待ち望んだ未来

↓おまけ

「…」ソワソワ

「それならバイトの1時間前位にうちでやるといいよ~いいよね?お姉ちゃん!」

「え?…まあ仕事前なら…いいよ」チラチラ

「やった!じゃあ決まりだね!よろしくね後藤さん!」

『あっはい』



その日の夜

「なあ虹夏」

「ん?なにお姉ちゃん」

「あー…あのギターの先生って言ってた子なんだけど」

「あ~後藤さんのこと?」

「ああ、いやどこで見つけてきたのかなって」

「んーと、なんかリョウがレッスン料お手頃で良いギター講師いるからって紹介してくれて」

「そうか…ウチには来ないのか?」

「うん、オンラインレッスン限定だって!なんか身体的事情で外出できないって言ってたよ」

「そっそうか」シュン

「でも来年の2月くらいに手術して(ひとりとリョウが示し合わせた嘘です)治ったら真っ先にSTARRYに行きますだって!」

「そうか!」パァ
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