今更ここすきという機能があることを知りました。
このような形でも御評価いただいて感謝です!
しばらく泣きじゃくって少し落ち着いた後
5人でこれからの結束バンドについて話し合った
「とりあえず来年の2月21日まではまだ外出られないんだよね?」
「あっはい、そっそれでわっ私は具体的に何をすれば…?」
「それを今から考えよう」
「あっノープランなんですね…」
「大丈夫、5人いれば良い案が浮かぶはず」
「他力本願も甚だしいな!」
「でも私達の問題ですし皆で考えましょう!」
「ですね!うーん、例えばオンラインレッスンの要領でライブに参加するとか?」
確かにそれなら私もできそう…
「それは私も考えたけど難しいと思う」
「なんで?」
「どんなにネット環境が良くても現実とのタイムラグがある。皆と合わせなきゃいけないのにそれは致命的」
「そっか~…じゃあぼっちちゃんのパートだけ先に録っておいてそれ流すのは?」
「あっそれなら…だっ大丈夫…かも」
「皆はいいけどぼっちはそれで本当にいいの?我慢はなしだよ?」
「そうよ後藤さん!それじゃ“みんなでやる”ライブじゃないわよ!」
「うっ…そっそうですね」
見透かされている…でもわかってもらえてて嬉しい…
「難しいですね…合わせるのが無理ならぼっちさんのソロを入れていくとか…?」
あっそれ…それなら…
「それだ、ぼっち『あのバンド』の“アレ”やれるよね?」
「あっ…はい!」
「え?」
「あの?」
「バンド?」
3人はまだ知らない曲…私とリョウさんで作った大事な曲
とりあえず私のバンド参加の方針は決まった
「まだ話し合うことがある」
「ん?まだあるの?リョウ」
なんだろう何かあったかな?
「ぽいずん♡やみをどうするか」
「あー」
「あー」
「ですね…」
ぽいずんやみさん…会ってすぐ私をguitarheroと見抜いた
記者の人…
「彼女guitarheroにご執心のようだったし、去り際のあの感じだとまた来ると思う」
「だよねぇ、絶対guitarheroのこと記事にしそうだし…ぼっちちゃん的にはどうしたい?」
「あっ私は…結束バンドが有名になるなら別に…」
でも本当は…
「ぼっちちゃん?気持ちは嬉しいけどぼっちちゃんの気持ち第一に考えてね?」
「ぼっちさんの本音が聞きたいです!」
「聞かせて後藤さん!」
「あっ…」
そうだ…私はもう我慢しない…!
「わっ私は確かにguitarheroでギター歴も20年を
越えてますけど…そっそれはソロ弾きの話であって…
バンドで合わせるってなったら多分この中の誰よりも
下手っぴで…そっそんな状態でguitarheroの名前使って
お客さんを呼んでもきっとガッカリさせちゃうから…
でっできれば私がいいと思えるまではguitarheroは
ふっ伏せておいてほしいです…」
「決まりだね」
「だね!ぽいずんさんにも言っとかないと」
「よし、早速釘を刺しておこう」
翌日STARRYにて
「こんにちは~!そちらからお呼び立ていただけて恐縮です~!先日のお話前向きに検討してくれたんですか~?」
ぽいずんさんが置いていった名刺の番号に連絡したら
何か勘違いしてるようだが直ぐ飛んできてくれた…
『あっこっこんにちは…』
「ようこそ佐藤愛子さんこちらへお座り下さい」
「その呼び方止めて!わかってますよ強引な取材はしませんから!」
私達は私とリョウさんが何周もしていることは濁して
2月21日まで外に出られないこと、リモートでライブに
参加すること、私がいいと思うまでguitarheroのことを
公表しないことを説明した…そしてぽいずんさんにも
それまで取材は許可するがguitarheroの名前を出さない
ことが条件であることをお願いした…
「もったいない!これ以上の特ダネはないのに~!」
「守れないようなら取材はNGですねお帰りください、当然STARRYは出禁ですよ!」
「御実家にも連絡しちゃいます!」
「私のイソスタアカウントで拡散も視野に入れます」
「わわわわかりましたぁ~約束しますぅ~!でっでもこっちのお願いも聞いてください~!」
『おっお願いですか?』
「内容による」
「guitarheroさん解禁の暁には是非私に独占インタビューを!もっもちろん答えたくない質問は無回答でいいですし出来上がった記事は発行前にお見せします」
「どうする?ぼっち」
『あっはい、そっそれなら大丈夫です…』
「ありがとうございます!あっちなみに次のライブいつですか?観に来ますよ!ファンとして」
何とかみんなの説得(強迫)でぽいずんさんもわかってくれたみたい…次はいよいよ私の初ライブ(リモートだけど)
30年ぶり位かな?頑張ろう…
ぽいずんさんが帰った後リョウさんが温めていた曲を
みんなに聴かせる…
『ギターと孤独と蒼い惑星』と『あのバンド』
3人にとっては初めて聴く曲だけど…
「スゴい…いいじゃん!」
「カッコいいです!」
「本当!私に歌いこなせるかしら」
反応はいいみたいだ…次のライブは忙しくなるぞ!
約1ヶ月後…私は家で“その時”を待っていた…
リモートではあるが30年ぶりのライブ…
この日のためにお父さんに頼んで部屋に防音効果を
高める魔改造を施してもらった…
娘の私が言うのもなんだけどお父さん有能すぎる
ありがとう…
『ぼっち準備はいい?』
「あっはい!」
『いよいよだねぼっちちゃん!』
『後藤さん頑張ろうね!』
『ぼっちさん一緒に楽しみましょう!』
「頑張れよひとりー!」
「ひとりちゃんファイト~♪」
「おねーちゃんがんばれー!」
「わんわん!」
「おっお父さんお母さん、ふたりにジミヘンも音拾っちゃうからライブ始まったら静かにしてね?」
家族も今日のことを楽しみにしてくれていたようで
目の前には私の名前や結束バンドのロゴが記された
鉢巻きや団扇を装備してライブが始まるのを今か今か
と待ってくれている…今までたくさん協力してもらったし
このライブでその想いに応えたい
ライブが始まる…
「こんにちは、結束バンドです!今日は皆さんに新しい
メンバーを紹介します!」
挨拶の後ノートパソコンがステージに置かれる…
うっ…緊張する…画面越しとはいえお客さんが目の前に…
しかも1周目よりもはるかに多い人数が見える
視線がコワイコワイコワイ…けど
画面に見えなくても後ろで仲間が見守ってくれている
のがわかる…私は1人じゃないんだ!
「ギターの後藤ひとりちゃんです!実は身体的な理由で来年まで自宅から出ることが出来なくて…それまでリモートでの参加になってしまいますが、どうか皆さん応援よろしくお願いします!」
喜多さん、私が話しやすいように御膳立てしてくれてる…
勇気を出せ…お姉さんとやった路上ライブを思い出せ…
ここに敵はいない、私が勝手に壁を作ってるだけだ…
『あっはっはじめまして…けっ結束バンドメンバーになりました、ごっ後藤ひとりです…本日は画面越しで失礼します。直接ライブハウスで演奏できなくてすいません…その分一生懸命弾きますので応援よろしくお願いします!』
深く深く頭を下げる…数秒の間が空き
まばらだが拍手が聞こえてきた…
「じゃあ喜多ちゃん、そろそろ1曲目曲紹介いこう!」
「はい!じゃあ1曲目、この曲はそちらの後藤ひとりちゃんが作詞を担当した結束バンドのオリジナル曲です!聴いてください、結束バンドで『あのバンド』」
『聴いてください、結束バンドで…』
来たっ私の出番!リモートによるタイムラグを考慮して
曲名を言い終わる少し前に弾き始める…
30年前にあの台風の日に披露したギターソロ
あれから研鑽を重ね更に洗練された音色を届ける…!
今は合わせるのを諦め、このソロでイントロまで繋げて
後をみんなに託す…5人で話し合い今の私が
結束バンドとしてできる最大をぶつける…!!
ぼっちちゃんのソロがSTARRYに鳴り響く…
この方法がうまくいくかは私とリョウのリズム隊に
全てがかかってる…緊張するけどなんだろう…
まだ直接会って少ししか経ってないのに
不思議とぼっちちゃんなら大丈夫だって思っちゃう
guitarheroだからというのもあるんだろうけど…
なんかそれ以外にも安心できる理由があるみたい
おっとそろそろだね!行くよリョウ!
アイコンタクト、虹夏と何度もやってきた動作
虹夏が私のベースを好きと言ったように私もこの瞬間が
大好きだ。私はただ結束バンドで音楽をやりたいだけ
ぼっちも郁代もサーヤも巻き込んで5人でやりたいだけ
それをするために200年以上生きる羽目に
なるとは思わなかったけど…待った甲斐があったよ
ぼっち、やっぱりお前のギターは最高だぜ…!
リョウ先輩の娘になりたい!って理由で入った結束バンド
後藤さんにとっては物凄く大事な存在で人生を何周もして
漸く今ライブに参加できてる…レッスン中の時と比べ物に
ならない程カッコいい!お家で見たあの涙は嘘や作り話
とは思えない…それにあのソロ素人の私にもわかるくらい
引き込まれる演奏だ。私はまだまだ未熟だけど後藤さんの
ために結束バンドのためにしっかり支えてみせるからね!
ああ、楽しい楽しい、私今スゴく楽しい!ぼっちさんの
ソロカッコいい!ぼっちさんが繋いでくれた流れ…
私も続きます!しっかり盛り上げてみせますよ!
そして2月まで頑張って今度は5人揃ってライブやりたい
ギター続けてよかった…続けられるようにずっと前から
動いてくれていたって聞いた時は驚いたけど本当だったら
素敵!知らないところで助けられてばかりだった…
今度は私が力になる番、guitarheroさん…いいえ
ぼっちちゃんさんのために!
「1曲目、『あのバンド』でしたー!」
「めっちゃカッコよかった!!」
「ねー!!私ひとりちゃん推しになったかも!」
「私も!」
上手くいった…?私が自己紹介した時よりも多くの人が
拍手してくれている音が聴こえる!
『あっありがとうございました!』
「「「「『(あっかっ)カンパーイ!』」」」」
ライブは成功を収めSTARRYで軽い打ち上げが催された
「ぼっちちゃんソロカッコよかったよ!」
『あっありがとうございます』
「今後も何曲かはこの形でいこう」
「ですね!お客さんも盛り上がってましたし」
「ぼっちさんのファンになった人もいたみたいですよ」
『えっへへへへ…そっそんな大したことなんてぇへへへ』
私もリモートで参加する…何だか会社の飲み会みたい
「そういえばぽいずんさんが今日のライブのこと記事に載せたいってさ、もちろんguitarheroのことは伏せて」
「早速ですね記者魂というやつでしょうか」
「佐藤愛子はまだ油断ならないから発行前のチェックは
必須だね」
『でっでも今日は結束バンドのファンとしてライブに来てくれたんだしわっ私は信じていいと思います…』
「まあぼっちちゃんがそう言うなら」
「ぼっちさん優しいんですね」
『あっいえそんなうぇへへへ…』
「…ぼっちちゃんちょっと2人で話がしたいんだけど…」
『あっはい…?』
虹夏ちゃん?何の話かな…?
虹夏ちゃんはノートパソコンを持って外に出た…
入り口付近なのでまだネットは繋がっている
「ぼっちちゃん、今日はありがとうね」
『あっはい』
「それとこれからもよろしくね!とりあえず16歳になるまでこの感じで頑張っていこう!」
『はっはい!』
「それと、…ぼっちちゃんは何周もしてるから私の本当の夢知ってるんだよね?」
『あっはい、てっ店長さんの分まで結束バンドで売れて、STARRYもゆっ有名にしたいんですよね?』
「おっおうスゴいね…リョウにも話したことなかったのに、本当に何周もしてるんだね!ああぼっちちゃんを信用してなかった訳じゃないよ?」
『あっはいだっ大丈夫です、わっ私も当事者じゃなかったら簡単に信じられる話じゃないのはわかるので…』
「じゃあこの質問も前の私に聞かれたことあったかな?
ぼっちちゃんは何のためにバンドをやってるの?」
『あっはい』
もう何度繰り返しても何度聞かれても答えは変わらない…
気持ちが揺らぐことも言い淀むことも絶対ない!
『ギタリストとして皆の大切な結束バンドを最高のバンドにしたいです!』
「フフ…そっか!安心した!私今日のライブで確信したんだ!この5人なら絶対に夢を叶えられるって!!」
『はいっ』
「だからこれからもたくさん見せてね?
ぼっちちゃんのロック!…ぼっち・ざ・ろっくを!」
『…っっっはい!!』
数日後 某ライブハウス
「あれ?またその動画観てるんすか?」
「…」
「このライブちょっと話題になってるんすよねリモート
でソロ始まりとか」
「…」
「この動画貼ってるぽいずん♡やみって人も激推ししてるみたいっすね」
「…」
「それにしても上手すぎっすよねイントロ前のソロしかやってないのに上手すぎて逆に印象に残るっていうか…て聞いてるっすか?ヨヨコ先輩」
「…こいつ…何周してるのよ」
次回 来襲
さあキャラが増えて忙しくなってきたよ
(どうしよう)