ブラッシュ・アップ・ぼっち!   作:氷英

20 / 26
20話突破!めでたいね!
感想評価もありがとうございます!
新キャラ達とどう絡めていくか考えてたら
遅くなってしまった…
この妄想どこまで続くんやろね?(他人事)


後藤ひとり3周目Ⅶ

12月24日

SICK HACKのワンマンライブ当日の新宿FOLTにやってきた

結束バンド一行…と言っても私は現場でネットに繋いで

もらわないとリハーサルにすら参加できないのだけど…

現在私はパソコンの前で正座待機している。いつ画面から

SICK HACKやSIDEROSの方々が出てくるかわからないから

失礼のないようにしなければならない…ちゃんと挨拶出来るかな?廣井お姉さんやこの間話した大槻さんみたいに今

の私を受け入れてくれるかな?

そんな事を考えているとパソコンの画面に動きがあった

 

 

「あっ…あっちと繋がった…?」

 

『お~い、ぼっちちゃん見えてる?聞こえてる?』

 

「あっはい」

 

『よかった!これで新宿FOLTでもライブできるね!』

 

『後藤さん!これからリハーサルだけど大丈夫そう?』

 

「あっはい、こっちはいつでも大丈夫です…」

 

『あっ繋がったのね!待ってたわよ後藤ひとり!』

 

「あっはい」

大槻さん最初に会った時から何だかグイグイくるな…

というか目付きが鋭い…これ睨まれてる?コワイ!

 

『今日はお互い頑張りましょうね!困った事があったら

“先輩”のこの私に遠慮なく言うのよ?』

 

「あっはい」

そういえばリョウさんのことまだ言えてないや…

いや、特に言わなくてもいいのかな?

 

『じゃあぼっちちゃん、このままリハーサル入るよ?』

 

「あっはい、お願いします」

 

 

ーーーーー

 

リハーサルを終えて楽屋で待機してるとクリスマスの

話題で盛り上がり始めた…家族とのクリスマスパーティーは楽しいけど、この時期はguitarheroへのリクエスト曲が陽キャリア充御用達の冬の恋愛ソングが大半を占めるのであまり好きになれない…

 

「まあまあ、今日は私達が皆のサンタさんだよ!素敵な

ライブプレゼントしよ!」

 

「なんでこんな日まで幸せな人間のために演奏しなきゃならんのか…」

 

私もリョウさんと同じ気持ちだな…

『ですよね…この歌詞を共有したいのに…』

 

「そこの2人卑屈すぎだろ」

 

 

暫くすると同じくリハーサルを終えたSIDEROSのメンバーが合流してバンド同士の挨拶が始まった

 

「はじめまして、自分 長谷川あくびです。あなたが後藤

ひとりさんっすね?最近ヨヨコ先輩がよく話題に出すんすよー。後藤さんの話してる間は平和なんで助かってるっす」

 

『あっはいははははじめまして…です』

 

「私は本城楓子です。本当にお家からリモートでライブするんですね♪楽しみです!」

 

『あっはいがっがっ頑張ります!』

 

「内田幽々です…あらぁ?」

 

『あっなっなんでしょう?』

 

「なんだかヨヨコ先輩と似たオーラが見えるわぁ~…あらそっちの人も」

 

「ん?リョウのこと?」

 

「なんか魂がダブって見えるというかそんな感じかしら」

 

この人なんか鋭い…もしかして周回してる人がわかってる?まさかね…

 

「結束バンドの曲自分は好きっす!同世代のバンドと

出会う機会少ないんで仲良くしましょう!」

 

でもなんかフレンドリーな感じだし私も同世代のバンド

仲間ができて嬉しいかな…

 

「いや~SIDEROSってメンバーの入れ替わり激しいって聞いてたからもっと殺伐としてるのかと思ってたよ」

 

そうなの!?大槻さん相当厳しい人なのかな?

 

「あ~それは…」

 

「結束バンド!ゲスト同士だけど格の違いを目の当たりにして落胆しないようにね!言っておくけど私のトゥイッターフォロワー数は1万人だから」

 

突然急カーブして謎のマウント取ってきた!?

 

「そのくらい人を惹きつけてるって事よ!幕張イベントホールと同じくらいね!」

 

「あっそれなら私のイソスタ最近人気投稿に入ったみたいで5万人いるんですけど…」

 

「1ドーム!?ゴハァッ!!」

 

なんか謎の単位口走ってダメージ受けてる!?

「~~っバンドマンなら演奏技術で勝負しなきゃダメでしょーが!」

 

自分から言い始めたのに!?

 

「まあこんな感じでヨヨコ先輩がコミュニケーション下手すぎるので人間関係が上手くいかないんです」

 

「あ~…なるほど」

 

「でもいい感じに皆リラックスできたんじゃないですかぁ?」

 

「あっ確かにそうかも!」

 

大槻さんまさかそこまで考えて…

 

「自分達はいつもヨヨコ先輩が緊張して3日くらい寝てこないの見てるんで逆に冷静になれるんすよ」

 

なかった!さっきから睨まれてると思ってたのはただ目がキマってただけだったんですね…

 

「人気バンドの大槻さんでも緊張するんだね」

 

「当たり前でしょ!上を目指してバンド活動続けるなら絶対緊張し続けるわ!その不安を無くすために寝る間を惜しんで練習してるのよ!」

 

前に大槻さんが1番になるって言ってたけど言うだけじゃなくてちゃんと行動してるんだ…わっ私だって本気だし、負けてられないよね!

 

「後藤ひとりと結束バンド!初めての箱で萎縮してるみたいだから言っとくけど…さっきのリハ今までみた貴方達の演奏よりも更に良くなってた!いつも通りやれば絶対うまくいくから!努力は裏切らないから!」

 

大槻さん…

 

『あっありがとうございます』

 

「よ~し!大槻さんの太鼓判ももらったし結束バンド張り切っていってみよう!」

 

「「「「おー!!」」」」

 

『おっおー…』

 

 

「敵にアドバイスして何やってんだろ私…うまくいくって言っちゃったけど後藤ひとりのリモートソロ受け入れてもらえなかったらどうしよう…だっ大丈夫よね?画面越しでもあのギターを聴かせれば誰だって…」ブツブツ

 

「気にするくらいなら言わなきゃいいのに~」

 

「でもそこがヨヨコ先輩の魅力っすよね」

 

「わかるわぁ~」

 

\コンバンワーケッソクバンドデース/

 

 

 

新宿FOLTのライブを終え、私達はSTARRYに戻ってきた

今日はここでクリスマスパーティーをするのだ(私は勿論

リモートで参加)

 

「「「カンパーイ!メリークリスマース!!」」」

 

「今日はSTARRYクリスマスパーティーに集まって頂きありがとうございます!」

 

「司会進行は私伊地知と」

 

「私喜多が務めさせていただきます!」

 

こういうイベント事に対しての2人の熱量はすごいなぁ…

 

「そして兼クリスマスライブの打ち上げでーす!SIDEROSの皆さん盛り上がってますかー?」

 

「「「はーい!ありがとうございまーす!」」」

 

まさかSIDEROSの皆も来るとは思わなかったけどこういう時こそ親睦を深めないと…できるかな…

 

「あれ?メインの人がいないですけど…?」

 

え?お姉さんはいないんだ…

 

「円滑に会を進行するためお呼びしておりません」

 

「「「ありがとうございまーす!」」」

 

お姉さんそんな扱いなんだ…

 

「そして更に兼うちのお姉ちゃんの誕生日会でーす!」

 

「いや兼ねすぎだろ…」

 

「え~と、店長さんは今日で30歳なんですね!」

 

「もうそれ以上掘り下げなくていいから」

 

店長さんもっと若く見えるのに…

 

 

会が始まってすぐ各テーブルごとで会話が弾み出す…

私はというと…

 

「…」

 

「…」

 

何故かリョウさんと大槻さんの間に挟まれた状態で画面

には無言でポテトを食べ続ける2人が延々と流れている

こんな時私が何か話題をふらないといけないのかな?

わからない…かといってこの場を離れるのは失礼な

気がするし…誰か、誰かこの間を何とかして下さい…

 

 

(後藤ひとりが参加するからまた周回者同士で話ができると思ったのに…)

 

(ぼっちと今後の結束バンドの事話せると思ったのに…)

 

((こいつ邪魔だな…))

※ひとりが話してないのでお互いにお互いの事を知らない

 

「そういえばライブはどうだったの?」

 

あっ…それは…

 

「あ~それ?…ふつーにアウェイでした…って事なくてね!お客さん想像以上に盛り上がってくれてライブ終了後にはアンコールまで起こっちゃってスゴかったんだから!」

 

「っ!」

 

「へぇ、やるじゃん。普通はアウェイで思ったように盛り上がらないのに大したもんだな」

 

「そうよね!だから言ったじゃない絶対うまくいくって!その日のライブの空気関係なくひっくり返す演奏したんだから当然よ!私の目に狂いはなかったということね!」

 

「ヨヨコ先輩ここぞとばかりにドヤってるっすね」

 

大槻さん私に似て調子乗りなのかな?

 

「でも本当に感謝だよー今の結束バンドが絶対出られないような場所でライブできたし」

 

「ですね!」

 

「緊張したけど楽しかったです!」

 

「ぼっちの存在を知らしめることもできたし」

 

『あっはいきっ貴重な体験でした…』

あと2ヶ月限定の形だけど何とかバンドらしくなってるかな…?

 

 

「うあ~!やっぱりここにいら~!あたしずっと1人で待ってらんらよ~!」

 

あっお姉さん来たみたい…

 

「ちっもうバレたか」

 

「SICK HACKで飲んでんのかと思ってたわ」

 

「イライザはどうじんし?の締切だって~志麻はライブ後恒例の大荒れしてる~」

 

「その大荒れの原因はお前だろうな…」

 

 

「え~それではそろそろお姉ちゃんへの誕生日プレゼントお渡しタイムに移りまーす!」

 

「いや別にそこまでしてくれなくていいのに…」

 

あっ私何も用意してない…どっどうしよう…

 

「ぼっち」

 

『あっはい』

 

「店長のプレゼント考えてないよね?」

 

『あっ…はい』

 

「奇遇だね私もだよ2人で何か用意できないか考えようそうしよう」

 

『あっはい』

 

そう言うとリョウさんは私(ノートパソコン)を持ってどこかへ移動し始めた

 

「ちょっと、後藤ひとりを連れてどこ行くのよ?置いていきなさいよ!」

 

「ちっ気づかれたか」

 

「私まだ後藤ひとりと話すことあるんだから先輩(周回者)として!」

 

「そういうのはバンドメンバー内でするので」

 

「貴方と私とでは“先輩”の意味合いが違うのよ!」

 

「ちょっ2人ともケンカはダメだよ」

 

「ヨヨコ先輩落ち着くっす」

 

なっなんだか不穏な空気に…大丈夫かな?

 

「何が違うの?」

 

「そっ…それは…ここでは言いにくいというか…」

 

あっ…そうか私まだリョウさんにも大槻さんにもそれぞれの事説明してないんだった…

『あっあの…リョッリョウさんになら…言ってもだっ大丈夫ですよ?わっ私達とおっ同じなので…』

 

「ん?…同じって…まさか」

 

「あー…そういうこと?」

 

「ちょっ、ちょっと来なさい!3人で話すわよ!」

 

「あーれー」

 

『あっ』

 

「…ん~青春だね~あたしにもあんな頃があったな~」

 

「あれを青春で済ますのか?」

 

 

前回大槻さんと話した時と同じく控室に入る…今回は

リョウさんも一緒だ…

 

「後藤ひとり、こいつが私達と同じってどういう事?」

 

『あっそっそれは』

 

「私も自分の人生をやり直してるってこと」

 

「は?」

 

『あっそっそういうこと…です』

 

「そんな事前話した時言わなかったじゃない!」

 

『あっいっ言おうとはしたんですけどいっ言い出す

タイミングがなくて…』

 

「なっ…ちっちなみに何周目?私はもう4周目だし私が

“先輩”として貴方も気にかけてあげてあげないことも」

 

「5周目だけど」

 

 

 

「バンドナイニセンパイガイルナライイナサイヨ…」チーン

 

「ヨヨコ先輩戻ってからずっと落ち込んでるっすね」

 

「ナニを話してたのかしらねー?」

 

「ヨヨコ先輩にのってるのもいつもより凄く大きく見えるわぁ♪」

 

『なっなんだか悪いことしてしまったかもしれません…』

 

「カクナルウエハ」ゴゴゴゴ

 

「あの、大槻さん?」

 

「結束バンド!私達と勝負しなさい!」

 

『えっ』

 

「え?」

 

「勝負?」

 

「ヨヨコ先輩なんでそうなったんすか」

 

「ケンカなら外でやってくれ」

 

「あっごめんなさいケンカじゃないです…しっ勝負内容は単純明快よ!貴方達“未確認ライオット”って知ってる?それに出なさい!私達も出場するから!」

 

未確認ライオット?出場?何のことだろう?

 

「ヨヨコ先輩?私ら聞いてないんすけど」

 

「そういう所で皆辞めていくんですよ?」

 

「ちゃんと相談しなきゃダメよ~?」

 

「あっ…あの、出てもいいですか?」

 

「イマイチ決まらないですね…」

 

「今検索したら出てきました!10代限定のロックフェスみたいです!優勝賞金100万円出るみたいですよ!」

 

つまり10代のバンド同士で競い合うってこと…?

今の結束バンドの力を証明できる…?

私の…虹夏ちゃんの夢にも近づくことができる…!

『わっ私は…出たいです』

 

「ぼっちちゃん?」

 

『結束バンドで…この5人で…グランプリ獲りましょう!』

 

 




次回 友達が助けを求めてるのに知らん顔してられるか

↓おまけ

もし他のキャラが“あの”場所へ行ったら その2
(このおまけは本編との関わりはありません)

廣井きくりの場合

「うぇ~い!お兄さん!ここどこ~?」

「それではですね、ここにお名前と生年月日の記入をお願いします」

「え~?何々いきなり口説くとかお兄さん肉食系すぎだね~」

「違いますよー」

「ほい、書けたよ~、おまけで電話番号も付けちゃう!」

「お名前と生年月日だけで結構ですよ」



「え~!?私死んだの?美人薄命ってやつか~」

「それでは廣井きくり様から見て左の扉入られますと次の命が始まりますので」

「次の命?来世ってやつ~?」

「そうなりますね」

「そっか~あたし来世は何になっちゃうのかな~?」

「えー、廣井きくり様の来世は…滋賀県の琵琶湖に生息するミカヅキモですね」

「えっ…三日月!そっか~あたしほどになると来世もお月様になっちゃうか~」

「いえ、三日月じゃなくてミカヅキモです」

「あ~ただの月じゃなくて三日月だもんねーレア度が高いじゃん!さすがあたし!」

「いえですから三日月じゃなくてミカヅキモで」

「んじゃちょっくらお月様いってきま~す!またねお兄さん」

「あっそっちじゃないです反対の」

「わかってるわかってるって~ちゃ~んと左に入るから~」

「そっちは右です、廣井きくり様、廣井様、おい廣井!…もういいか」
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