ブラッシュ・アップ・ぼっち!   作:氷英

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評価とか感想とかが予想外なことに…
読んで次の話を楽しみだと思っていただいたみたいで
ありがたいありがたい…。
誤字脱字の報告もしていただいて本当に助かります。

気のきいたタイトルが思い浮かばない…


後藤ひとり2周目Ⅱ

再会した時演奏できるように

毎日6時間練習を続けた結果~♪

いつの間にか小学生終わってた~♪

 

班決めで最後まで残り続けた~♪

修学旅行←(合いの手)

無理やり選手としてねじ込まれた~♪

球技大会(合いの手)

やっぱり友達1人もできなかった~♪

6年間(合いの手)

中学になったら…

中学になったらもっと悪化するんだぁー!!

 

と確信した中学生活も始まって早1ヶ月…

心の拠り所はギターだけ…

ひきこもり1歩手前ですぅ~…

 

作詞作曲私…『押入れより愛を込めてバージョン2.0』

続きまして本家本元『押入れより愛を込めt

 

「おねーちゃんごはんだってー!」

 

「ウワァッ!?ふたり…ノックくらいしてね?」

 

「したよ!でもおねーちゃん変なうた歌っててきこえてないんだもん!」

 

「変な…ごめんごめん…今行くから」

 

いけないいけない、湧き出る情熱に身を任せてたら

つい小学生バージョンも作ってしまった…

 

片付けもそこそこに後を追う…

ふたりは1周目と同じく明るく元気な

人懐っこい子に育っている。何よりだ…

15年の歳月が流れ、今年晴れて秀華高校に入学した私…

私がここに入学しないと喜多さんとの接点が作れない

そうなると結束バンドにモロ影響するので選択肢はない

また片道2時間かけての登校だけどもう慣れたもの

そこは1周目と変わらない…

 

 

「待ってふたり…一緒に行こ?」

 

最近日課のふたりハグをする…うん落ち着く…

 

「…おねーちゃんよく私のことギューッてするけど何で?」

 

「うっ…えっと、ふたりはこれ…嫌い?」

 

「好き!おねーちゃんおもしろい匂いするし!」

 

「そこは良い匂いとかじゃないんだ…」

 

「でもたまにうっとおしい」

 

「うっすみません…」

心境の変化として私が少しばかり

シスコンを拗らせているところが上げられる

いやだって1度あんな別れかたしたら誰だって

愛おしくなるでしょ…?

もう絶対あんな目にはあわせないから…

絶対守るからね…

 

長い長い15年を経て漸く1周目に追い付いた…

待ち焦がれた運命の日が翌日に迫る…

虹夏ちゃんがサポートギターを探して

あの公園で私を見つけてくれた日…

結束バンドに入れてもらえた大事な日

私の2周目は明日から始まると言っても過言ではない…!

あー、楽しみだなぁ明日15年ぶりの再会だもんなぁ…

 

「フへッへへへ…」

 

「おねーちゃんまた溶けてるー気持ち悪いー!」

 

「…はっごっごめんね!行こうか」

 

 

 

夕食を終えて明日の準備を始める

初ライブで万が一があってはならないので

入念にチェックする…エヘヘヘヘ…

ダメだ、にやけが止まらない…

待っててね虹夏ちゃん…待っててねSTARRY…

今度は完熟マンゴーなしで演奏するからね!

 

 

翌朝、自然と足取りは軽い…登校中も妄想が捗る

虹夏ちゃんもリョウさんもビックリするだろうなぁ…

何せ私はギター歴12年(累計)!!

まだ人前では緊張するけど何とかなるはず…!

意気揚々と教室に入る…席に座りその時を待つ…

前回の反省を踏まえ余計なバンドグッズは全て外した

着けてようがなかろうが学校で話しかけられることはないので身軽な装備で臨む…万全な状態で初ライブ…へへへ……

 

 

 

 

「後藤さん?」

 

「うぇあ!?」

 

はっ話しかけられた!?何で…!?

想定してなかった事態に驚いて奇声を発してしまった…

引かれたー…絶対引かれた

 

 

「大丈夫!?ごめんね急に話しかけて」

 

「いいいいえだだだ大丈夫でですぅ…」

 

「それってギターでしょ?ちょっと気になっちゃって、後藤さん弾けるの?」

 

「はっはははい、まぁ…一応…弾けます…」

 

「そうなんだ!最近楽器に興味持っててギターなんか良いなとか考えてたんだけど、丁度後藤さんのこれが見えたからさ」

 

「あっそっそうなんですね」

私のギターを指して矢継ぎ早に話してくる…

多分クラスメイトだけどごめんなさい名前覚えてないや…

 

「弾きはじめてから長いの?」

 

「あっはい…そこそこ…長いです…」

 

「へーそっかーすごいねー!私も始めてみようかなー」

 

 

「おーい今日の課題やってきたー?見してー」

 

「あーはいはい、じゃあ後藤さん!またギターの話聞かせてね!」

 

「あっはははいまた…」

 

びっっっっっくりしたぁ…確かに話しかけてほしいという願望は1欠片くらい残ってたけど…

 

そうか…バンドグッズが邪魔してたんだ…

外して正解だったな…ナイス判断だ私…

クラスメイトに話しかけてもらうこともできて

バンドも(私にとっては)再結成できて…

今日は人生最高の日じゃないか…

 

 

 

幸せな気分に浸っているうちに学校も終わり

気持ち早足であの場所へ向かう…

1周目で憂鬱な気分で訪れたこの公園…

こんなに高揚した気持ちで再び来れるなんて…

15年…本当に長かった…

 

ブランコに腰かけて深呼吸…

高鳴る鼓動は抑えられない…

ふと前を見れば、私と同じ孤独を抱えている風の

サラリーマンがベンチに座っている…

わかってますよ…この後奥さんとお子さんが

迎えに来るんでしょう?家族3人で仲良く外食良いですね!

 

「あなた~ごめんね遅れちゃって」

 

「パパ~!」

 

「よーし飯食いに行くか~!」

 

はい、いってらっしゃい…私ももうすぐいってきます!

再びゆっくり息をして目を閉じる…私を見つけて

「ギターーーッッ!!」と叫ぶあの声を待つ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれぇ?なかなか来ないな…目を開けるが誰もいない…

もう15年も前の記憶だから曖昧になってるかも…

もっと長い待ち時間があったのかも…

うん、そうだそうに違いない‥大丈夫大丈夫

ギターも持ってるし、サポートギターを探し回る

虹夏ちゃんが見落とすわけがない…

 

 

5分経ち10分経ち次第に焦り出す

何で?…日にちを間違えた…?ありえない…

さっきの家族のやり取りのタイミング…覚えがあるし…

ブランコから降りて公園の外を見回す…

虹夏ちゃんらしき人影は見当たらない…

スマホを確認する…1周目なら既にSTARRYに到着していたくらいの時間だ…

もう直接行くか…でも入れ違いになったら…でも…

 

 

 

散々迷ったがとにかく確認してみないと始まらない…

途中で出会うかも知れないから必要以上に周りの人を注視しながら向かったためSTARRYに到着した頃にはライブが始まるくらいの時間になっていた…

 

 

 

とりあえずお客として中に入るしかない…

受付で「今日はどのバンドを観に来ましたか?」と聞かれ

恐る恐る「あっけっ結束バンドです…」と答えると

普通に流されたので結束バンド自体は

ちゃんとあるのだろう…でもだとしたら何で…?

 

「はぁっはぁっ…」

 

息が荒くなる…あらゆる可能性を考える…

もしかして喜多さんが逃げなかったのかも…?

それなら私の所まで探しに来ることはないから辻褄は合うか…?

 

 

薄暗いライブハウスには既に何人かのお客さんがライブが始まるのを待っている様子だった…

確か今日の結束バンドはインストバンドとして出てくるはず…

 

 

 

 

 

 

 

ステージの明かりが点き見覚えある姿が視界に飛び込む…

いた…!虹夏ちゃん…!!リョウさんもいる…!!

 

「初めまして!結束バンドでーす!今日はみんなも多分知ってる曲を何曲かやるので聴いてください!!」

 

挨拶もそこそこに演奏が始まる…

私は目が離せなかった…

虹夏ちゃんでもリョウさんでもなく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見たこともない女の子が私の代わりにサポートギターを弾いている姿に……

 

 

 

だっ……誰ーーーーー!?

 

 

 

私は意識はそこで途切れた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回何故“そう”なったのかが明らかに…

勘の良い方ならこの時点で解るかもしれません
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