ブラッシュ・アップ・ぼっち!   作:氷英

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お気に入りが200を超えてる…!?こんな妄想に付き合ってくれてありがとうございます!


前回までのあらすじ
ぼっちちゃん結束バンドに入れませんでしたとさ!


後藤ひとり2周目Ⅳ

翌日私はまたSTARRYの前まで足を運んでいた…

あんな結果になってもう2度と来れないと思っていたが…

 

「しっかりしなきゃ…でないと喜多さんが…」

 

昨日色々冷静になって考えてみた…

このまま私が何もしないでいると喜多さんが結束バンドに戻ることがない…それはダメだ…結束バンドには喜多さんが絶対必要だ!しかも2周目の今guitarheroの影響で

ギターを始めてる子が多い…モタモタしてると私みたいに入りそびれる…

私のせいで喜多さんまでそんな目には合わせるなんて…

それだけは絶対に阻止しなきゃいけない…!!

そのためにまずしておなかなければならないこと…

1周目の記憶をたどる…確か今後の結束バンドの活動について話し合うために今日もSTARRYに集合するはず…

バンドメンバーじゃない私がそこに入り込むには…

 

 

「あれ?…ひとりちゃん?だよね?」

 

きた…!!

 

「昨日の今日でもう来てくれたんだ!けどごめんねーまだ営業時間じゃないし、ライブの予定もまだ全くないんだよねー」

 

「そそそその今日はお願いがあって参りました!」

 

「お願い?」

 

「こっこここでバイトさせてもらえませんか?ファンなので!近くで応援してたいので!!」

 

私がSTARRYを出入りできて結束バンドに関われるようにするには

ここでバイトするしかない…1周目あんなに辞めたがっていたバイトを自分からやろうとするなんて…成長したのかな?私…

 

「b……ひとり、行動力エグいね」

 

「ガチであたし達のファンなんだね、丁度今日その話もしようと思っていたところだから入って入って!」

 

「あっはっはい!」

 

4人でSTARRYへ入る…サーヤさんも一緒だ…

 

「こんにちはひとりさん」

 

笑顔で挨拶してくれる…ファーストコンタクトがあんなだったのにサーヤさんいい人…

 

「さぁ、座って座って」

 

「あっはい、しっ失礼します」

 

「それじゃえっと…うーん…」

 

確かこの後って…

 

「思えばまだ全然仲良くなってないからなにはなせばいいかわかんないや…」

 

ですよね…私なんて特にね!

 

「そんな時のためにこんなものを…」

出た…トーク用サイコロ…私にふられたら即話終わっちゃうけど…

 

「ふむ…ひとりちゃんも言ってたし先ずは…てい!」

 

今転がさずに置いた…

 

「はい、ノルマの話~」

 

「ノルマですか?」

 

「うん!まあノルマはひとりちゃんには関係ないんだけど、その後の話がね」

 

1周目の私の時と同じようにサーヤさんにノルマの説明をする

 

「はあー、バンド活動ってお金がかかるんですねー」

 

「そうそう、という訳でライブのノルマ代稼ぐためにバイトしよう!」

 

「ひとりさんがSTARRYでバイトしたいって言ってたことと繋がるってことは私もですか?」

 

「そういうこと!話が早いね!」

 

なんという理解力…

 

「人生初バイトだから緊張しますね…でも最初から同期のバイト仲間がいるなら心強いです!」

 

前向き思考…私とは大違い…あと私はビックリするくらい頼りにならないですよサーヤさん…!

 

「あたしもリョウもいるから心配ないよちゃんとフォローするし!」

 

「人手が多ければ惰眠を貪れる時間が増える…!」

 

「その分給料さっ引くからな?」

 

よし、とりあえずSTARRYの一員にはなれた…

 

「はい次は…好きな音楽の話~」

 

各々の好きなジャンルが発表されていく…

ここなら喜多さんの話題にできるかな?

「そ、そういえば結束バンドはずっとインストバンド専門で活動するんですか?」

 

「あー、それなんだけどね?昨日はインストバンドだったんだけど次はボーカル入れたいんだよね。本当は逃げたギターの子が歌うはずだったんだけど…あの子どこ行ったんだろう…ボーカルまた探さないと…」

 

今なら探すとすぐ見つかってしまう可能性がある…

なんとか喜多さんが戻るまで募集するのを待ってもらわないと…

 

「あたしは歌下手だし…サーヤちゃんは?」

 

「わっ私はまだ正しく弾くのでいっぱいいっぱいなので歌うなんてとてもとても…」

 

「そっかー…リョウは?」

 

「フロントマンまでしたら私のワンマンバンドになってバンドを潰してしまう」

 

「その湧き出る自信の源は何?」

 

今だ…今しかない…!

 

「あっあっあの!よろしいですか!?」

 

「おおう!?どうしたのひとりちゃん?」

 

「その、わ、私に心当たりがあるので誘って連れてきてもいいですか?」

 

「え?本当に?助かるよー!」

 

「そっそれでなんですけど、その子を連れてくるまで他の子を探すのは待っていただきたいのですが…すっすいませんただのファンに過ぎない私がこんなお願いするのはおこがましいとは思うのですが何卒!何卒!」

 

「う、うんわかったわかった。でもあんまり長くは待てないよ?」

 

「は、はい!来週には必ず!」

 

これであとは喜多さんをここに連れてくれば…

 

「じゃあ近いうちにまたライブできるように頑張ろう!目指せ高校生でメジャーデビュー~!」

 

「は、はい!頑張ります!」

 

「最後に1ついい?」

 

「ん?なにリョウ」

 

リョウさん?

 

「ひとり…ぼっちって呼んでいい?」

 

「お前そんなデリカシーのないあだ名を!」

 

「さすがにそんな呼び方は…」

 

「い、いえ!むしろぼっちって呼んで下さい!!」

 

「いいんだ!?」

 

虹夏ちゃんとリョウさんにひとりって呼ばれるのは違和感があったし…

 

「それじゃあバイト来週からね~学校終わったらうちに直行ね」

 

「サーヤ、ぼっちばいばい」

 

「あっはい」

 

「はい、また来週ですね!」

 

STARRYから自宅へ戻る…途中までサーヤさんと一緒か…

サーヤさんと一緒!?なななな何を話せばいいんだ…?

 

「えと…ぼっちさん、バイト頑張りましょうね!」

 

「あっは、はい…」

 

サーヤさん確かに陽の人なんだけど、喜多さんと違うタイプの笑顔だな…眩しい太陽みたいな感じじゃなくてコロコロしてて癒し系のタンポポみたいな笑顔…?

 

 

 

サーヤさんとも別れ、家路へ急ぐ…

よく考えたら喜多さんを勧誘するの1周目より早くなるよね…?

いや…やるんだ…!待ってたらまた私の時みたいになる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝負の月曜日が始まった…今日喜多さんをSTARRYに連れていく…

1周目の方法をなぞるなら喜多さんをバンッ!ギッ!ボッ!

で呼び出した後

階段下でギターを弾いていると向こうからやって来てくれるが、

2周目もその方法でいくのは危険だ…

ギターを持ってきただけで話しかけてくれる人がいるくらい

学校でもguitarheroの影響がある今、喜多さん以外の人がよってくる可能性がある…それはそれで喜ばしいことだが…

 

「相手は喜多さんだ…正面からいこう…大丈夫、こわくないこわくない…」

 

休み時間、喜多さんのクラスの教室を覗く…

いた!喜多さん…う、友達数人と話してる…当たり前か…陽キャは隙あらば集まって談笑これ常識社会の常…

ここから喜多さんを呼ぶか?イヤでも折角楽しそうに話してるところを中断させるのは忍びない…喜多さんもそんな空気読めない私の誘いなんて聞く耳持たないかも…ううどうしよう…

合計30年以上生きているのにこの体たらく…自分の事ながら情けねえ情けねえ…

 

「ねえ喜多ちゃん、さっきからこっち見てるあの子って知り合い?」

 

「え?」

(あれって…2組の後藤さん?)

 

あっあっあっ…みんなこっち見てる…

喜多さん含めてみんな見てるぅぅぅ…

 

「えっと後藤さん?よね?なにか用かしら?」

 

深呼吸深呼吸…大丈夫初対面でも喜多さんは親しげに話してくれる…

ここで行動しなきゃ喜多さんは、逃げちゃったことをずっと後悔して生きることになる…

 

「あっあの!喜多さんにお話があるのですが!」

 

いっ言えた…!

 

「私?」

 

「おっ?告白かー?」

 

「喜多ちゃんやるぅ~」

 

「もう茶化さないで、後藤さん話って何?」

 

「あっあのできれば2人きりになれるところで…」

 

(え?本当に告白?初体験だわ!しかも女子からだなんて…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喜多さんと練習していたあの場所にやって来た…

人気のない暗い暗い私にお似合いのこのスペースに

 

 

「ご、ご足労ありがとうございます…」

 

「うん、それでお話って何かしら?」

 

「あっはい、…先ずはこちらをお聴きください」

 

クイズ番組の前置きのような口上の後

ギターを構える…

何度も考えた喜多さんを説得する方法…

コミュ力、トーク力、交渉力

どれをとっても最底辺の私が唯一誇れるもの…

渾身の説得(ソロ)をかき鳴らす…!

言葉はいらない…これで伝わるはず…!

1周目でスゴい!と、惹き付ける演奏だと言ってくれた…

喜多さんならきっと…!!

 

 

 

30秒にも満たない、しかしわからせるには充分な時間

弾き終わり、喜多さんの方を向くと目をキターンと輝かせていた

「すごーい!感動!後藤さんギターうまいのね!」

 

「あっいやそんな…へへへェ…っ!?じゃなかった」

浮かれてる場合じゃないぞ私…!

「あ、あの喜多さんバンドやってたのをやめちゃったって聞いて…歌とかうまいとかも聞いてて…」

 

「あー…それは…」

あからさまにテンションが下がる…はい、わかってます

でも大丈夫…私が導きます…!

「あっわ、私の推しのバンドがあって…丁度ボーカル探してて…」

 

「ごめんなさい、私そのバンドには入れないわ…私…前のバンドにギター弾けるって嘘ついて入って…結局何一つわからなくてどうしても弾けなくて逃げちゃったんだけど…」

 

「ギターなら…」

 

「え?」

 

「ギターなら私が教えますから!絶対上達させますから!!」

 

「後藤さん…どうしてそこまで?」

 

「そ、そのバンドにはどうしても喜多さんが必要だと思って…きっ喜多さんじゃなきゃダメなんです…!!」

 

「後藤さん…うん…じゃあ…お願いしちゃおうかな?」

 

「あっありがとうございます!」

 

 

 

 

 

なんとか連れ出すことには成功した…問題はここからだ…

STARRYに着く前に逃げ出す喜多さんと虹夏ちゃん達を鉢合わせさせなければならない…

 

ここは1周目と同じロインを送って…

 

 

 

ピロン

 

 

「あれ?ぼっちちゃんからだ…なにこれ?」

 

「EDM?エナジードリンク?買い出しの注文ですか?」

 

「…」

 

 

 

 

放課後下北沢まで来ると喜多さんがわかりやすくそわそわし出した…理由は言わずもがな…

 

「後藤さんの言ってたバンドって下北系だったのね…」

 

「あっあーソウナンデスヨー…」

 

もちろん私は喜多さんと結束バンドとの関係を知らない体で喜多さんを誘っているのでのらりくらりし続ける…

あとはゆっくりとSTARRYに向かいながら虹夏ちゃん達を待つばかりだ…

 

「ね、ねえ後藤さんこれちなみにどこに向かっているのかしら?」

 

「…あっま、まあまあ…いいじゃないですか…着いてからのお楽しみです…」

 

「ごっ後藤さん?後ろを歩かれると道がわからないんだけど!?」

 

「ま、まあまあまあまあ…」

(早く来て虹夏ちゃん…!!)

 

 

 

「お!ぼっちちゃーん!よく分かんないけどエナドリ沢山買ってきたよ~…あっ」

 

 

 

ニゲタギター!! アヒイイイイイ!!

 

 

よし、任務完了…かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回バイトと説得と???
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