ぼっちちゃん達の中にオリキャラ混ぜて動かすの難しすぎるんだが?
他の作家さん方をただただ尊敬いたします。
「ドリンク代500円です!今日はどのバンドを観に来られましたか?」
「そうそうそんな感じ喜多ちゃん接客うまいね~そんな感じでよろしくね~」
喜多さんの「どうぞ私を滅茶苦茶にしてください!」発言から
店長さんの「今日1日ライブハウス手伝ってくんない?」
までの流れは実にスムーズだった…
ただ店長さんに挨拶した時に何故か「猫背ちゃん」って呼ばれたのだけはよくわからなかった…
私とサーヤさんの初バイトと被る形になったが
喜多さんは持ち前の明るさと愛想の良さからいきなり
受付を教わる(2周連続2回目)
私はというと…
「それじゃ2人はドリンク覚えよっか~」
「はい!よろしくお願いします!」
「あっはい」
サーヤさんと一緒にドリンク係を覚える
思えばここのバイトも15年ぶりか…
仕事の種類は覚えてるけど…
「トニック水はここからで~ビールはこのサーバーからで~カクテルは後ろの棚の~…」
さすがにそんな細かいところまで覚えてない…!!
ここはまた歌にして体に覚え込ませるしかない…
「えっそのギターどっから出した!?」
「え?ぼっちさん?」
「カァ~クテルはぁ~棚右端からテッキィ~ルァ~ウォッカ~♪」
「何でいきなり弾きはじめたの!その歌は何!?」
(あれ?…ぼっちさんのギター初めて聴くけど…すごく上手い…?)
「お前ら仕事しろ」
ドリンクの仕事を一通り教えてもらったところでリョウさんと喜多さんが戻ってきた
「虹夏」
「ん?何リョウ」
「サーヤも要領いいみたいだから受付やらせてみる?」
「あーそだね、じゃあサーヤちゃんはリョウに付いて受付も覚えてみよう!」
「はい、リョウさんよろしくお願いします!」
「うん」
遠回しな戦力外通告ですねわかります…使えない新人ですいません…
「じゃ、ぼっちちゃんは今覚えたドリンクを喜多ちゃんに教えてみよう!」
「よろしくね後藤さん」
「あっはい」
奇しくも1周目のあの時と同じ状況…やるしかない…
ホットドリンク用のカップをセットし熱湯のボタンを押す
喜多さんの視線は少しは慣れた方だが、あのやり取りをするには
このボタンを押し続けあづづづづづづづづ…
「きゃあぁぁぁぁ!?」
…やってから気付いたけど普通に握手するとかSTARRY連れていく時に手を引いていくとかやりようがあったなぁ…
「大丈夫?後藤さん」
「あっはい…」
「大体わかったから後藤さんはもう休んでて?」
「イキッてすいません…」
文字通り体を張って喜多さんの手の感触を確認する…
やっぱり指の先の皮硬くなってる…
喜多さんいっぱい練習してるんだ…
それが多弦ベースだと知らずに…
そんなこんなで営業開始
ライブが始まりある程度暇になり自然と会話も増える
もっとも、喜多さんが話しかけてくれるから成立する
だけなのだが…
「後藤さん、今日はありがとうね。おかげで罪滅ぼしする機会をもらえたわ」
「あっいえ…喜多さんはどうして嘘をついてまで結束バンドに入ったんですか?」
2周目だから知ってるけど…
「私ね、リョウ先輩の路上ライブ見て一目惚れしたの…リョウ先輩目当てで結束バンドがメンバー募集してる時に入ったんだ…バンド自体にも憧れあったし」
すごい行動力だよなぁ…
「本当の家族以上に一緒にいて同じ夢を追って、友達とか恋人を超越した不思議な存在…そう、私はリョウ先輩の娘になりたかったの!」
そしてブレないなぁ…
「だから絶対弾けるようになろうと頑張ったんだけどね…オーチューブで上手い人の手元とか見て真似してみたりもしたんだけど全然違う音しか出ないし…」
多弦ベースだからです…!
「後藤さん知ってる?guitarheroさんっていうんだけど、その人のスローテンポの曲の弾いてみた動画とか参考にしてみたり」
きっ喜多さんにもguitarheroの影響が…!?
「でもずっと低い音しか出ないのよね。ちゃんと同じ指の動きしてるのに…」
あれ?もしかして喜多さんギターに持ち変えたらもう弾けるのでは…?
「だからもうバンドには入れないかな…私みたいな無責任で才能のない人間は…」
喜多さん…私が必ず…!
バイトが終了し、今日1番の勝負の時がやってきた…
「じゃあお疲れ、今日はもう帰っていいよ」
「お疲れ様でした~!」
一刻も早くこの場を去ろうと足早に帰り出す喜多さん…
「今日はありがとうございましたこれからもバンド活d「まっ待ってください!!」
「ちょっ、ぼっちちゃんどうしたの!?」
「後藤さんまだ私のことを…?ごめんなさい、ギター教えてくれるって言ってくれたのは嬉しかったけどやっぱり私結束バンドには入れない…」
「て、手当てしてもらった時わかったんですけど、きっ喜多さんのゆ、指の先の皮、硬くなってました…」
「それって…」
「うん、かなりギター練習してないとそうはならない」
「そっそれとさっきの話で思ったんですけど(知ってましたけど)たっ多分喜多さんが弾いてるのベースかもしれません(ベースです)」
「え?」
急いでケースを開けてみんなに見せる喜多さん…
口々に発せられる「(多弦)ベースです」に消沈…
「おこづかいとお年玉2年分前借りしたのに…」
「喜多ちゃーーーん!?」
「喜多さん、どんまい!どんまいです!」
あともう一押し…かな…?
「あ、きっ喜多さん…がっ学校でも言いましたよね?結束バンドには喜多さんがどうしても必要だって…ギターちゃんと教えますから…あの、もう一度だけ…頑張ってみませんか?」
「後藤さん…」
「私も喜多ちゃんに結束バンドを盛り上げるの手伝ってほしいな!」
「伊地知先輩…」
「メンバーが増えればノルマが減って楽に!」
「リョウ先輩のノルマ…貢ぎたい!!」
「爛れた関係爆誕しそうなんだが!?」
「あっあのどうですか喜多さん、やって…みませんか?」
「後藤さん…ありがとう…私頑張る…結束バンドのギターとして!」
よし…みんなの協力も得て喜多さんももう一度結束バンドに入ってくれそう…これでめでたしめでた
「あの!ちょっとよろしいですか!!」
え?サーヤさん?
「ん?どしたの?サーヤちゃん」
「私も…私もぼっちさんにギター教えてほしいです!」
え?え?待ってそれは想定してない…
「私…皆さんの熱意と喜多さんの陰の努力に感動しました!…と同時に私ももっともっと頑張らなきゃって思えて…だからぼっちさん!お願いします!」
まっ真面目!そしてこの流れは絶対断れないやつ…
「ぼっちどうする?」
「喜多ちゃんとサーヤちゃん2人に教えるなんて…なんかお師匠って感じだね~!」
お、お師匠…ウェヘヘヘ…じゃないまだやるって言ってない…!!
「富田さん!一緒に上達できるように頑張りましょうね!!」
「はい!」
だからまだやるって言ってない!
「後藤さん!」
「ぼっちさん!」
「あっはい…が、が頑張りましょう…」
この空気でNOなんて言えましぇん…
「このベース買い取っていい?ほしいほしい」
予想外な展開になってしまったが喜多さんが戻れてよかった…
これでまた1ファンとして距離を置くことになるのか…
と、思っていたのに…
「それでは全員揃ったので結束バンドミーティングを始めます!拍手!!」
ナンデ?
「あっあの」
「はい、何かな?ぼっちちゃん」
「あっわ、私はここにいてイインデショウカ…?」
「えっなに言ってんのぼっちちゃん」
なぜそんなキョトンとした顔を…?
「ぼっちちゃんは記念すべきファン1号でバイト仲間で喜多ちゃん連れ戻してくれた上にギター2人のお師匠さんだよ?これはもう結束バンドの名誉顧問と言っても差し支えないよね!」
「ですね!」
「異議なしです!」
「よっ、ぼっち大先生」
再び拍手が起こる…
「ウェヘヘヘエそんな私大したことはしてなぁいですよ?」
ほめてほめてほめてほめてほめて…
「絶対大したことしたと思ってる!」
「後藤さんすぐ顔に出るのね!」
「わかりやすいです!」
「さ、ぼっちちゃんが納得してくれたところで本日の議題はこちら“より一層バンドらしくなるには?”」
そういえば各々のイメージカラーの結束バンドをバンドグッズとして持ってきてるんだっけ…ぼったくりだけど
「という訳でバンドグッズ作ってきました~!ちゃんと全員分あるよ~」
そう言うと虹夏ちゃんは私の手首にピンクの結束バンドを巻いてくれた…
「わ、私の分もあるんですか?」
「もっちろん!全員分って言ったでしょ?」
「ぼっちカラーはレア、ぼっちがシフトに入ってる時の限定販売にすればプレミアが付いて転売時に値段が跳ね上がる算段!」
「お前ホントそういうとこだぞ?」
「…エヘヘ」うれしいうれしい
「まあ形から入れるのは色々試していくとして~1番重要なのが残ってるんだよね!ズバリ!結束バンドのオリジナル曲を作ること~!!」
「「おおー!!」」
陽キャギターコンビが食いついている…でも…
「それで作曲はリョウがやれるとして作詞は誰がやるかなんだよね~私その手の才能はからっきしだし…喜多ちゃんサーヤちゃんはどう?」
「うーん、やってみたいとは思うんですけど、今はギターの練習に集中してたい…ですかね」
「右に同じくです!」
やっぱり作詞の問題が出てくるんだよね…
私があの曲の歌詞をリョウさんに
見せたらまた作ってくれるのかな?
「…ぼっちは?」
「え?わ、私ですか?」
「作詞は意外と難易度高いから音楽経験豊富な人が向いてる…それにぼっちの感性でどんな歌詞書いてくるのか興味あるし」
「ぼっちさんの書く歌詞私も見てみたいです!」
「私もいいけど、ぼっちちゃんいいの?私達のためにたくさん時間使わせちゃうけど…」
「あっ…はい!大丈夫です時間いっぱい持て余してるので…!」
なんか結果的に1周目と同じ流れに…
「後藤さんすごい仕事任されてカッコいいね!」
「あっはい、作詞なんてちょちょいのちょいですよ…」
もうできてます…言わないけど…
作詞を任されて数日経過し、虹夏ちゃんからロインがきた
下北沢駅前集合…わかっている…おそらくアー写撮影をするのだろう…
虹夏ちゃん達はああ言ってくれたけど、
正規メンバーではない私がアー写撮影の間
同じ空間にいるのは正直居心地が悪い…
虹夏ちゃん達は一切悪くない…私の性格の問題だ
非常に心苦しいが、ここは欠席の方向で…
ピロン
「おっ、ぼっちちゃんからだ…あー」
「ぼっち、なんて?」
「なんか良い歌詞が降りてきてそれをまとめるのに時間使いたいんだって!そんなに急がなくていいのに~」
「…そう」
「明日アー写撮れたらぼっちちゃん入れた5人バージョンも撮りたかったんだけどな~」
これでよし…明日はリョウさんに歌詞を見せるために連絡しないと…
ピロン
「あっあれ?ロインが…リョウさんから…?」
翌日のお昼…私はリョウさんに呼ばれて
またこのおしゃれカフェに来ていた…
1周目だと私から歌詞を見せるために連絡したけど
今回はリョウさんから…また奢るのかな?
お金は足りるはず…
さてどうやって入ろう…
前回は居酒屋に入る時みたいになってしまったので
もっとおしゃれな場所にふさわしい入り方…そうだ…!
「よっよう、マスターいつものやつ頼むぜ…!」
静かで落ち着いた雰囲気のカフェに更なる静寂が訪れる…
「あっ、ぼっちこっちこっち」
違った~……
自爆して落ち込む私の隣で黙々とカレーを食べるリョウさん
食べ終わったら歌詞見せようかな…
その前にリョウさんの用件を聞いた方がいいかな…?
「ごちそうさまでした」
「あっあのリョウさん」
「歌詞、できた?」
「あっはいここに…お願いします…」
「うむ拝読いたす」
ちなみに今回は歌詞ノートにサインの練習はしてない
不必要な黒歴史は淘汰安定である…
「……」
しばしの沈黙…渡したノートにはわざと
薄っぺらい応援ソングの歌詞を書いた…
いきなり『ギターと孤独と蒼い惑星』と『あのバンド』
の歌詞を見せるのは止めた…
1周目と同じ手順で見せないと全然違う曲が
出来上がるかもしれないと思ったから…
「これでいいんだ?」
「えっあっはい傑作です…」
「そう…いいんじゃない?」
「え?」
歌詞ノートを返される…あれ?
こんな落ち込んでる時に聴いたら更に
追い詰められそうな歌詞でいいの?
そもそもリョウさんはここで
他人の事考えてつまんない歌詞書かないで
自分の好きなように書いてよって言ってくれるところなのに…
「…ねぇぼっち1つ聞いていい?」
「っ!はっはい!やっやっぱりこれあんまり良くないですよね実はもう一冊の方に本命と言うか1番見てほしい歌詞があってすいませんこっちを先に見せ」
「ぼっち」
「今何周目?」
「…え?」
次回素人なりに頑張った伏線回収
矛盾があったら…ごめんね?