『転生』
仏教かなんかの『輪廻転生』もあるが、私が言いたいのはサブカルチャー系…まぁ早い話が二次創作などでよく見るであろう代物の事だ
ある日突然『貴女は死にました、なので別の世界へと生まれ変わらせます』って言うのが王道パターン
あるいはある日突然思い出して、転生したことに気付くタイプも王道と言えよう
他にも上げたら長々と説明することになるので割愛するが、大体のパターンは前世の記憶を持っているのが殆ど
無論私もその一人だ、最も最初から記憶は持ってたけどいつ死んだのかは定かではないけど
で、だ
『前世の記憶を生かしてチートしてやるぞー!』
なんて考えを持つのが一般的なのだろうが、生憎私はその一般的には当てはまらない
そう言うのは大体調子に乗りすぎて殺されるか、そのチートを悪用しようとして拉致されて、死ぬまで無給で馬車馬のごとく働かされるというのが落ちなのだ
『カ〇ジ』に出てくるような地下は私ごめんだし、何より面倒くさい
なのに、神様とやらは
『そんな君にはこれをあげちゃおう!』
とかほざいてくれたおかげで、変な能力持ってしまった
というより、これ最早チートってレベルじゃない、その気になればこの世界完全征服できるぞ
まぁやらんけど
私はあくまで、平穏が欲しいだけなんじゃ
「いやー平和だねぇ」
そうぼやきながら公園のベンチでお茶をすする
うーむ、前世と違ってあまり再現できてないな、こりゃあの天災と協力すべきか?
あ、どうも、転生者です
え、名を名乗れって?あぁ、こっちではアサクラと名乗っております
只の学生です、はい
強いて言うならそこに『転生者』、『サボり魔』がつくかな
前者はともかく、後者はあそこの授業がつまらないのが悪い
今まで担任だった人が突然辞めて失踪、今日は新しい担任が来る日らしい
まぁ普段から授業にまともに出ていない私には関係が皆無だが
今日もこの公園でのんびりと過ごすの「ったくセリカのやつ、時計ずらしやがって…」誰か来たな
「さてと、時間あるし寝る…ん?」
「あ、どうも」
「あ、どうも…じゃねえ、何で学生がここにいるんだ?」
そう言いながら近くに座ってくる男性を見てみれば、何故かずぶ濡れになっていた
いや何でずぶ濡れになってんだこの人
「何でそんなずぶ濡れになってるんですかい」
「あぁこれか?まぁちょっと色々あってな…というか何で学生がこんな所にいるんだ、その制服見る限りじゃ『アルザーノ帝国魔術学院』の生徒だろ?」
うぅむ、まともなところをついてくるな
そう言えばなんか新しい教師が来るだのなんだの噂で聞いたけどこの人がそうなのかね
あそこの教師の威厳も何も感じないけど、何ならこっち側の匂いが僅かにしなくもない
「あー…まぁ単純に言うとつまらんのですよ、殆どの教師偉そうにしてる連中ばっかで気に入らないし」
「あー分かる分かる、俺もあそこの生徒だったから分かるわー」
うんうんと頷きながらそう言ってくる
あーこの人とすげー話が合いそう
「…でな?セリカの奴ったら酷いんだぜ?脅しながら働けって言ってくるんだからよ」
「分かる分かる、働かずに過ごすってのは皆の将来の夢だよね」
あれから暫くグレン(呼び捨てでいいって)と茶を飲みながら話してたけど、やっぱこの人私の考え似てるわ
というかどっかで見たことあるような気がしたけど、あの時白髪のねーちゃんと一緒にいた奴か
道理でそういう匂いがしたわけだ
まぁそれはさておき
「そろそろ時間やばいんじゃないの?」
「あ?…やべっ!もうこんな時間かよ!セリカに殺されるっ!!」
そう言って勢いよく立ち上がると猛ダッシュするグレン
多分本気でやばいんだろう、あっという間に距離が離れていく
「頑張れよ~」
手をひらひらと振りながら、その背中に声をかけた
あとどうでもいいけど近いうちにあの天災の元に行こうかね
「あむ…美味いなこれ」
あれから何日たったか、今日は近くにある店でパフェを食っている
相変わらず個々の店のパフェは美味しいね、魔術で再現出来たらどれだけ良いことなんだろうか
まぁそんなことしたらこの店潰れるかもしれないからやらないんだけど
そう思いながらもパフェを味わっていると、店の扉が開く音がする
この時間帯私以外客は来ない筈なんだけども…
「やっぱりここか」
「あれ、おばあちゃん」
そう言った瞬間に首に腕を回され、思いっきり締め上げてくる
「誰が、おばあちゃんだって?」
「痛い痛い痛いごめんなさい許してくださいセリカお姉様ぁぁぁぁぁぁ!」
そんな茶番を繰り広げる事数分、ようやく解放された
魔術で強化してたせいか、首が物凄く痛む
おまけにパフェ奢らされた…いい大人が子供に奢らせるのってどうなのよ
「全く…余計な体力使わせるな」
「そんなんで疲れてたらもうおば『何か言ったか』何でもないのでその左手を下ろしてくださいお願いします」
「はぁ…相変わらずだな、プライドというものはないのか?」
「それで生きていけるんだったら世の中誰も死んでないでしょ」
そう言うと頭を抱えてため息をつくセリカ
ため息ばっかついてると幸せがどっか飛んでいきますぜ
「で、何で私を探してたの?なんか用事?」
「あぁそうだった…お前、最近登校すらしてないだろ」
「だって授業がつまらないもん、仕方ないでしょ」
魔術の高さを鼻にかけてる連中と勉強なぞしたくない
そもそももうほとんど頭に入ってるんだから行かなくてもいいでしょ
「じゃあ聞くが、『ショック・ボルト』の呪文を四節で唱えたらどうなる?」
「右に曲がる、でしょ?さらに区切ったら射程が三分の一、一部を消したら出力が物凄く落ちる」
そういうと感心した様子でこちらを見てくるセリカ
失礼だな、分かってなかったら学院に行ってるよ
「流石だな、まぁそうじゃなかったらオーウェルと話が合うはずもないか」
「褒められて嬉しいなー」
「棒読みだな…まぁ取り敢えず、今度の土曜日は学院にこいよ?」
「えー…何で休みなのにいかなくちゃいけないの」
「授業ペースが遅れてるから仕方ないだろう、それに偶には登校しないと単位が取れないぞ?」
「でもなー…その日カジノに行く予定が…」
「登校しろ、いいな?」
「や、やだなー登校しますよハハハ、だからその左手を下ろしてほしいなー…」
その後、何故かパフェの他にもいくらかのスイーツを奢らされた
おのれ推定年齢400歳以上の婆さんめ、おぼえtあの謝りますからコブラツイストはやめてぎゃあぁぁぁ…
「酷い目にあった…」
未だに痛む頭をさすりながら学院への道を歩く
魔術で体を強化してきたせいで頭の中がひび割れるかのように痛む
たかが婆さん呼ばわりしただけであんなにする必要ないだろうに…
まぁ登校するとは言ったけど、遅刻はしないとは言ってない!
現にもう昼に差し掛かろうとしてるころだし、適当に授業受け…おや?
「もしもーし、大丈夫…じゃないね、死んでるわこれ」
学院の警備員が倒れてたから駆け寄って確認してみれば、心臓を貫かれて既に絶命していた
二日酔いかなんかで倒れているのかと思ったけど、予想は外れた
おまけに学院に入れなくなっている…学生としての身分を消されたのか?
だとしたら大変だ、あの天災と遊べなくなっちゃう!
…まぁ冗談はさておいてだ、多分学院を覆ってる結界自体が書き換えられてる
まぁこれじゃ入れないわけでして
と、いうことで
「カジノで荒稼ぎしますかー!」
遊ぶのだ!
入れないんだから仕方ないだろう!
そう思いながら学院に背を向けた次の瞬間
物凄いエネルギーを纏ったビームが学院の壁を吹き飛ばしていた
…あれ?これひょっとしてセリカいるパターン?
いやいや、なんか学会かなんかがあるから学院にはいないって…
…落ち着け、冷静になろう、慌てても何も良いことはない
取り敢えず探知結界を…あれ?なんか明らかにテロリストみたいな奴いるぞ?
しかもあの入れ墨…例の組織の…
…成程ねぇ、よし
気が変わった
倒しに行こうじゃないの、世のため人のために
「さてと、何が来るのかねっと」
そう言いながらどこからともなく投げられてきた物体をキャッチする
「…ハハッ、こりゃ今の状況じゃ最適だね」
現実世界から入れない以上、別の世界から入ればいい
例えばそう、
「さぁて、祭りの時間かな」
そう言いながら学院の近くにある店へと向かった
「たっく、これちょっとやばいな…」
学院に遅刻寸前だと大慌てで向かってる最中に敵の襲撃を受け、学院での異変を察知したグレン
凌辱寸前だったシスティーナを救ったはいいものの、追い詰められていた
『愚者の世界』という切り札を持つグレンは魔術戦では無敵なグレンだが、彼自身の魔力量は少ない
それこそ、下から数えた方が早いぐらいには
イクステインクション・レイ
かつてセリカが邪神をぶち殺すために生み出した魔術
完全再現とはいかないが、十分な火力を誇るものをグレンは放つことができた
だが、魔力の殆どを使い果たすため、使用後はまともに動けなくなるデメリットを抱えている
先程放ったイクステインクション・レイにより大量のゴーレム軍団を薙ぎ払うことには成功したものの、新手が退路を塞ぐように現れたため逃げることもできなくっていた
先手を打つかのように魔道具である剣を起動ししており、それが五本
おまけに何らかの魔術が着けられているのは明白だった
このままでは勝ち目は確実にナシ、詰んだ
グレンがそう考えていた時だった
『ADVENT』
「っ!?」
無機質な声が日路井たかと思うと次の瞬間、テロリスト…レイクの近くに突如大型の紫の蛇が現れ、丸のみにせんと襲い掛かる
だが流石というべきなのか、不意の襲撃にもかかわらず避けることに成功したレイク
反撃しようと剣を向けるレイクだが、その蛇は何と鏡の中に戻っていった
いきなりの事で訳が分からず混乱するレイクやグレンら
そんなレイクの後ろから一つの影が現れる
振り向いたレイクと、それにつられるように視線を向けたグレンらの視界に飛び込んできたのは紫が特徴のスーツに全身を包んだ人物
やがてその人物は立ち止まると、首をぐるりと捻る
『ここかい?祭りの場所は』
グレンらを一瞥しながらその人物ー『仮面ライダー王蛇』はそう聞いた
好評なら続き書く
因みに主人公はダーク系のライダーや悪役系のライダー、暴走系にしか変身できません
あとアークナイツの方はもうしばらく待って