個性【死霊王】が始めるヒーローアカデミア 作:ダークネスソルト
雄英高校ヒーロー科
そこはプロに必須の資格取得を目的とする養成校
全国同科中・最も人気で最も難しくその倍率は例年300倍を超える!!
国民栄誉賞に打診されるもこれを固辞!!
最高にして最強の№1ヒーロー【オールマイト】
事件解決数史上最多・その燃え上がる炎は絶大にして繊細・燃焼系ヒーロー【エンデヴァー】!!
ベストジーニスト8年連続受賞という華々しい受賞歴とひたすらに鍛えられて個性を使い数多の問題児を去勢してきたヒーロー【ベストジーニスト】
偉大なヒーローには雄英卒業が絶対条件と呼ばれる程の最高の高校
それが雄英高校である。
そしてそんな雄英高校の一般入試・実技試験にてとある一人の少年が挑む。
その少年の名前は上野 泰斗 個性【死霊王】を持ち、今までで、もう既に一般のプロヒーローを余裕で超える程の様々な難事件及びヴィランの捕獲という実績を持っていてる鬼才。
その戦闘能力は下手なプロヒーローのレベルを優に超え、既にいくつかのヒーロー事務所から声がかかっているあのオールマイトよりも強いと噂されている最強の少年である。
しかし、その本質は優しさとオールマイトへの憧れで出来ている、少々死への倫理観が欠けているか、至って常識的な人物であった。
「おう。ここが雄英高校の入試会場が。いやはや予想していたけど、人がめちゃくちゃ多いな」
「どけデク!!」
「かっちゃん!!」
「俺の前に立つな殺すぞ」
なんか俺の目の前で物騒な会話が聞こえた。
パっとみたら、片方は緑髪の一見ひ弱そうに見えるが、この俺が見通せない程の謎の力を感じる少々得体の知れない少年。
もう一人は、明らかにヤンキーですDQNですって主張してる髪型と、殺すというなんとも不用意な発言をしている、力も個性もそれなりだが、逆に言えばそれだけの少年。
何というか少し興味が持てますね。
もちろん前者にだけど。
さて、せっかくだ。少し忠告はしておいてがえるか。
「そこのお前、あんまり殺すぞとか不用意な発言はするなよ」
「あ?誰だ。お前、何様のつもりだよ」
うわ、めちゃくちゃ切れてらっしゃる。どうやら沸点が相当低いようだな。
「まあ、何だ。本当に殺された者の気持ちを考えろってことだ。殺すっていう発言にはそれ相応の重さがある。あまり死という概念を軽視するなよ」
俺は個性【威嚇】と個性【強者のオーラ】と個性【恐怖心】を同時に発動させて、あのヤンキー君だけに圧をかける。
といってもこれでえも手加減はしているが。
まあ、これだけすれば反省するだろう。
「て、てめえ。何者だ」
ヤンキー君、気絶すると思ったが、おや。何だ意外と根性あるじゃないか?
まあ、あまりやり過ぎてもアレだし。これくらいで勘弁してあげるか。俺って優しい。
「俺は上野 泰斗、お前と同じ受験生だよ」
かくして俺はそそくさとその場を後にするのだった。
――――――――――――
「今日は俺のライヴにようこそ!!!エヴィバデェセイヘイ!!!」
めちゃくちゃ元気の良い先生がそうノリノリで叫んでる。
確か、あの先生はプロヒーローでヒーロー名はプレゼントマイクだったけ。
めちゃくちゃ声が大きな非常にうるさい、ゲフンゲフン。凄い個性を持ってたはずだ。
なるほど。個性を使ってる様子はほとんど感じられないし、素でこの声の大きさってことか、いやはやいやはやうるさ過ぎんか?
といっても、この大体千人くらいもいる、会場に声を響かせれるって考えたら凄いし、まあ司会として適任だな。
ついでにいえば受験生の皆が特にあまり乗り気で返しをしなくても、この超絶ハイテンションで喋り続けられる素晴らしいメンタルもあるし。
かくして暫くこの先生の話を聞く。
なるほど、大雑把には理解出来たわ。
おそらくこれは2位と圧倒的な大差をつけれるな。
「・・・っていう訳で俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と“Plus Ultra”それでは皆、良い受難を!』
先生の話は終わり受験会場へと案内される。
到着した試験会場はめちゃくちゃに広かった。
流石雄英高校だなと思いながら、ふと、とある違和感に気が付く、あれ?明確な試験開始の合図なくねと。
そして理解する。
「実践じゃあカウントダウンなんてない」
と。
そう理解した瞬間に俺は個性【隠蔽】と個性【雲隠れ】と個性【気配消去】と個性【半透明化】を使って。
極限まで気配を消してから走り出す。
すぐに説明を聞いた通りの1pロボットが現れた。
とりあえず常時発動している増強型の個性があるので、そのままパンチをする。
簡単に粉々になった。
まあ、それはそうだという話だな。というかこの俺のパンチに耐えるような力を持っていたら、それはそれである意味、一般プロヒーローであっても壊すことが不可能な馬鹿みたいな耐久性のを持ったロボットとなる。
そんなものを試験に出すわけがない。
という訳で、ロボは思ったよりも柔らかかったので。無双していきますか。
「個性【影分身】発動」
俺は何十もの自分の分身を出す。
といっても分身なので、俺本来の実力の100分の一程度しかない。
ただ100分の一程度あれば十分だ。
100分の一程度でも、今の俺ならば一般的なプロヒーローと同等の力は持っているからな。
「という訳でロボを破壊しまくれ」
俺は命令を下す。
たったのこれだけで何十人ものプロヒーローが学生レベルのロボット破壊する為に全力を尽くすという、まあ控えめに言って実技においては優勝間違いなしの結果を叩き出すだろうな。
といっても、これで優勝確定だからと、余裕を決める程に俺はアホではない。
さっかくのヒーローになるための【雄英高校ヒーロー科】の入試試験だ。
適当に困ってる人でも助けて回りますか。それにヒーローであれば困ってる人を助けるのは当たり前の話だしな。
オールマイトでもきっとそうするだろうし。
「個性【直感】と個性【飛行】と個性【負傷者確認】と個性【負傷者探知】発動」
その瞬間、俺の頭の中に負傷者の情報が流れ込む。
そっから負傷者の所まで飛行で飛ぶ。助ける。飛ぶ。助ける。飛ぶ。助ける。飛ぶ、助ける。飛ぶ。助ける。飛ぶ。助ける。飛ぶ。助けると、ひたすらにこれを繰り返す。
途中、あのヤンキー君に絡まれていた緑髪の得体の知れない少年も助けたが、なんというか、何故その身に宿る膨大な力をつかわないのか少々不思議だった。
そんなこんなで大分時間が立った後、あれが現れた。
あれは。先生が言っていた0ポイントのクソみたいなロボット。
ただひたすらに巨大で普通に受験生が踏み潰されて人死に出そうなロボット。
いやはや雄英高校も中々に無茶苦茶するな、なんて思いながら、せっかくだしそのロボットを破壊してやろうと思った時だった。
あの緑髪の得体の知れない少年が駆けた。
別にあの少年が何かする前に俺の力であればあのロボットを破壊することは容易であったが、しかし、何となく俺の直感がこれは見るべき価値がある。
そう判断をした。
だから見てみることにした。
「SMAASH!!!!!!!!!!!!!!!!」
盛大な音を立てて巨大なロボットが一撃で粉砕される。
その威力は俺の憧れるオールマイトのSMAASHに勝るとも劣らない程の力があった。
「なるほどね。これはカッコイイじゃないか」
気が付いたら俺はそう呟いていた。
何故?そう思ったかって。今よくよく様子を見たら、あの巨大ロボットに踏みつぶされそうだった女子がいたからだ。
そして少し気になって彼の思いを個性【心読】で読んだら。彼女を助けたいという想いで動いたと理解が出来たからだ。
俺は個性の反動か分からないが、グロッキーでオーバーオーバーしている件の女子と個性の反動かあの一撃を放った腕が粉々に骨折している緑髪の得体の、いや緑髪の少年の腕を個性【完全治癒】で治癒させる。
二人共完璧に健康な状態に治癒されたはずだ。
「あ。あのう、ありがとうございます」
緑髪の少年が俺にお礼を言う。
「何、気にするな。一人の女性を守ろうとあのロボに単身で立ち向かったヒーローに対してのちょっとしたお礼さ」
「え。あ、それはえっとあのう」
なんか俺の言葉に照れてやがる。うん、それは女子に許されるものであって。男のお前の照れはいらんな。
「あ。あのう私からも、ありがとうございます」
あ、今度はさっきのオーバーオーバーちゃんからのお礼が来た。
といっても、さっきの様子でイメージがオーバーオーバーオンリーなんだよな。
なんかごめん。
「ああ。いいよ。気にしないで」
俺がそういった瞬間だった。
「終了~!!!!」
プレゼントマイクの宣言がかかり、実技試験が終了した