ハリー・ポッター実況プレイ トム・リドルの親友ルート 作:すも
ヴォルデモート卿がイギリスに帰ってきた実況プレイはーじまーるよー!
前回魔法省への勧誘活動を行い大多数の買収に成功しました。魔法法執行部長とウィゼンガモット法廷を味方につけたのでイギリス魔法界を実質的に支配したようなものです。そして1960年になってヴォルデモート卿がイギリスに帰還しました。長い間旅をしていたおかげで海外の闇の魔法使いや魔法生物を従え戦力は原作より遥かに強化されています。
では早速世界征服の始まり……とはいきません。作戦会議の時間だ!
『戦力に関してはもう心配していない。仮に他国の魔法省と戦争になってもこちらの圧勝だろう……でもその前に対処すべき課題がある』
『うむ、俺様達の脅威となり得るダンブルドアについてだな』
懸念事項であるダンブルドアについてヴォルデモート卿と一緒に会議をします。ちなみにダンブルドアはまだ校長にはなっていません。原作だとホグワーツ校長になるのは1965年になってからですね。
『ダンブルドアは今までこちらに干渉してこなかったが、僕達が本格的に活動を始めたら流石に座視できないだろう。まあ今更遅いけどね』
今まで表立って暴れることなく水面下で工作を続けていたため魔法界は平和でした。その為ダンブルドアも手を出してきませんでしたが、ウィリアム達が本格的に活動を開始すれば敵として立ち塞がってくるでしょう。不死鳥の騎士団を結成されても負ける気はしませんが鬱陶しいので未然に防ぐことにします。
『ヴォルならダンブルドア相手でも余裕で勝てるだろうけど、彼を旗頭に抵抗勢力が結成される可能性がある……そうなると面倒なんだよねぇ』
『だからこそ先に排除する必要があるわけだ』
『ああ、ダンブルドアさえ始末すれば他に僕達の脅威となる人間はいないよ』
というわけで世界征服の前にダンブルドアを排除します。ウィリアムの言う通りダンブルドアさえ排除できれば後は消化試合ですので。
『魔法省で待ち構えるとしよう。魔法法執行部長に命じて適当な名目でダンブルドアをホグワーツから呼び出す。そしてヴォルが決闘で始末すればいい』
『フフン、腕が鳴るな』
計画としては単純明快です。ダンブルドアを呼び出してヴォルデモート卿に始末してもらいます。ダンブルドアはグリンデルバルドから手に入れた死の秘宝であるニワトコの杖を持っていますが、長年の旅で鍛えられた全盛期のヴォルデモート卿なら余裕で対抗できるでしょう。原作でもヴォルデモート卿はニワトコ持ちダンブルドアと互角に戦っていましたので心配していません。
決戦に向けて色々と準備をしますので加速します。
準備ができました。ダンブルドアを魔法省に呼び出します。それでは決戦にイクゾー! デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!
『……やはり待ち構えておったか。トム、ウィリアム』
『お久しぶりですダンブルドア先生』
予定通りダンブルドアが来ました。襲撃を察知していたのか既に臨戦態勢です。死の秘宝であるニワトコの杖を持っていますね。
『僕は邪魔になるだろうし退室するか。武運を祈るよヴォル』
『フッ、心配するなウィル』
決闘の邪魔になるのでウィリアムは下がります。そしたら魔法の結界を張りましょう。
『ダンブルドアが逃げられないようにしてと……よし』
ヴォルデモート卿とダンブルドアが決闘を行う大部屋を封鎖します。事前に強化された魔法省のセキュリティにウィリアムの魔法も追加されたことで脱出不可能となりました。
『これでよし。ご協力感謝しますよ魔法法執行部長、いや未来の魔法大臣殿』
『う、うむ。しかし大丈夫なのかね?いくらあの御方とはいえ相手はアルバス・ダンブルドアだぞ?』
『ご心配なく。ヴォルが負けるわけありませんので』
ウィリアムがやる事は終わりましたので後は祈ります。ヴォルデモート卿は
『トム、ホグワーツ卒業後は世界を旅していたようだが、すっかり変わり果ててしまったのう。ハンサムだった顔が見る影もない』
『充実した旅でしたよ。色々と成果もありましたし部下も大勢集まった……旅の間にウィルが準備してくれたのでそろそろ本格的に動こうと思いましてね』
『ダンブルドアは気に入らないみたいだけど、ヴォルのあの顔もいいと思うけどなあ。そうでしょう?』
『えっ?え、ええと……へ、蛇みたいで素敵だと思う!』
現在ウィリアムは魔法省の一室で大部屋の様子を魔法で観察中です。何故か魔法法執行部長も一緒に見ています。
『なるほど、動き出す前に儂を排除するつもりで呼び出したのか。こんな老いぼれ1人にここまでやるとは大袈裟じゃのう』
『御謙遜を、先生はグリンデルバルドを倒した英雄じゃないですか……放置すれば俺様達の脅威になるだろう』
そろそろ決闘が始まりそうです。
『ダンブルドア、貴様は此処で殺す。貴様さえいなくなれば俺様達の覇道を邪魔する者はいないからな!』
『……いいじゃろう、来るがいい』
というわけで両者お辞儀をして決闘開始だ!まあ今のウィリアムに出来る事は応援するだけなんですがね。決闘については長引くでしょうから加速しますね。
『やるじゃないかダンブルドア!グリンデルバルドを倒したのは伊達じゃないようだ……そのニワトコの杖のおかげもあるだろうがな』
『やはり死の秘宝について知っておったか。奴の元部下から聞いたのか?』
『ああ、残党達から聞き出してな。それに奴は死の秘宝を己のシンボルとしていたし、秘宝を持っていても不思議ではない。貴様を殺してその杖を手に入れるとしよう!』
『す、凄まじい魔法のぶつかり合いだな。しかし死の秘宝というのはあの御伽噺のことか、まさか実在したのか?』
『ええ、あの話は事実ですよ』
一進一退の攻防が続いています。両者とも攻めあぐねているようですね。
余談ですがウィリアムはヴォルデモート卿並みの魔法の才能を持っていますが、もし2人が決闘することになったらウィリアムがフルボッコにされて負けます。戦闘訓練を碌にしていませんし、戦闘経験も殆どないので百戦錬磨のヴォルデモート卿やダンブルドアにはまず勝てません。格下相手ならゴリ押しで勝てますけど。
『伝説ではあの杖は無敵の杖だと伝えられているが……』
『僕も実際に見たのは初めてですが本当に強力な杖のようですね。しかし心配いりません、ニワトコの杖を使っても精々互角が限界のようですし』
魔法法執行部長が心配していますがニワトコ持ちダンブルドア相手でもヴォルデモート卿が負ける事はありません。ヴォルデモート卿鬼つええ!そりゃ名前を言ってはいけないあの人と呼ばれるわけですよ。
『仕事は大丈夫なのですか?』
『あ、ああ。問題ない。大した内容じゃないし、この決闘の結末を知る方がよっぽど重要だ』
決闘が開始してから数時間が経過しました。戦況は未だ拮抗しているように見えますが……
『グッ……グウウ』
『息が切れてきたか。ニワトコの杖を持っていても貴様は所詮ただの人間なのだ……俺様と違ってな』
ダンブルドアが体力を消耗して徐々に押されています。対するヴォルデモート卿は元気百倍といったところです。
『どうだダンブルドア!俺様は死を超越したのだ!!』
『!!……賢者の石か』
なぜならヴォルデモート卿は賢者の石のおかげで疲れ知らずだからです。激しい猛攻を続けています。
『その賢者の石の形に見覚えがある……フラメルの物か!やはりフラメルを殺したのは……!!』
『さあ、どうだろうな?これから死ぬ貴様が知ってどうする?』
『あれはヴォルが世界を旅する時にグリンデルバルドの残党から手に入れた賢者の石です。昔彼に借りて石の構造について解析させてもらいました。僕が賢者の石を早く作成できたのはヴォルのおかげですよ』
『な、なるほど。各国の魔法省が必死に探していた賢者の石を手に入れるとは……あの御方は天に愛されておられるな』
ダンブルドアが察したようですが時すでに遅し。詰みです。
『よく頑張ったなダンブルドア。しかしこれで終わりだ』
隙を突いてヴォルデモート卿がダンブルドアを倒しました。後はトドメを刺すだけですね。
『貴様が安穏としている間に俺様とウィルは準備を進めていた。後は全てを支配するだけだ……安心しろ、ヌルメンガードにいる貴様の親友も近いうちに始末してやる。いや、俺様の僕として再利用してもいいかもな?』
『そこまで調べておったか……無念じゃ』
『ヌルメンガードにいる親友だと?……ま、まさか!?』
『はい、ダンブルドアとグリンデルバルドは昔親友だったのですよ』
ウィリアムの長年の調査によってダンブルドアとグリンデルバルドの昔の関係も把握済みです。原作でもリータ・スキーターが記事にしていましたし権力を使って調査すれば簡単に判明しました。
『フン、馬鹿な男だ。親友を捨てて敵対するとはな。貴様とグリンデルバルドが協力していれば世界を手に入れられただろうに』
『うむ……儂も少なからず後悔しておるよ。こんな結末になるのならあの時ゲラートと対立しなければよかったと』
『今更後悔しても遅い、アバダケダブラ!!……さらばだダンブルドア』
ヴォルデモート卿が死の魔法でダンブルドアにトドメを刺しました。完全勝利です。いやあダンブルドアは強敵でしたね……
『お疲れヴォル、君なら勝てると信じていたよ』
『フフン、当然だ』
決闘が終わったので封鎖を解除しヴォルデモート卿と合流しました。
『おめでとうございます!……あ、あの我が君、ダンブルドアの遺体ですが如何いたしましょうか?』
『死体は丁重に埋葬しろ。死因については貴様の方で上手く誤魔化せ……さっさと行け』
『か、かしこまりました!』
あ、ダンブルドアの遺体は埋葬してあげるんですね。
『それが死の秘宝の1つ、ニワトコの杖か。これでヴォルは死の秘宝を2つ手に入れたわけだ』
『残りは透明マントだけだ。世界を支配すればいずれ手に入るだろう』
ヴォルデモート卿が正式な決闘でニワトコの杖を手に入れました。鬼に金棒ですね。
蘇りの石、ニワトコの杖を手に入れ残りは透明マントだけとなりました。ポッター家が持っていると自分は知っていますので何時か手に入れます。使う機会はもうありませんが折角なので揃えるつもりです。
『『『『『おめでとうございます我が君』』』』』
『うむ、うむ』
マルフォイ邸にて純血の名家達を集めて勝利の宴です。ダンブルドアという最大の障害を排除できたのでヴォルデモート卿も機嫌よく過ごしています。
『ダンブルドアもいない今、我が君を止められる人間は存在しない……本当に世界を支配できるだろうな』
『ええマルフォイ先輩、いずれヴォルが全てを支配する時が来るでしょう。ゆっくりと進めていく予定ですよ、まずはイギリス魔法界の
今後は地道に進めていく予定です。賢者の石もあるので寿命の心配はありませんし。
『しかしいいのかね?我々は資金を提供するだけでいいとは』
『純血の方々を危険に晒すわけにはいきませんので。それにヴォルの配下達がいますので心配いりませんよ』
『……ああ、うん、まあ彼らがいるし問題ないか』
戦争で戦う必要はないとわかって名家の方々は安堵した表情を見せています。
世界征服ですが仮に他国の魔法省と戦争になった場合はマルフォイ家等の純血の名家達……原作の
現在ウィリアムとヴォルデモート卿はヌルメンガードにおります。グリンデルバルドと面会するためです。ちなみに面会の為に現地の魔法省の役人や看守などは金と命の水で買収済みです。
『初めましてだな、ゲラート・グリンデルバルド』
『トム・リドルとウィリアム・ゴーントか』
グリンデルバルドと面会しました。幽閉生活で窶れていますがまだまだ元気そうです。
『初めましてグリンデルバルド。フラメル氏の件では囮となってくれて感謝してますよ』
『ああ、貴様が真犯人だったのか。貴様のせいで身に覚えのない罪について散々詰問されたんだぞ。
『それはお気の毒に、でも信じてもらえなかったのは自分の行いのせいでしょう?かつてパリを悪霊の火で破壊しようとしたのですから』
『そこを突かれると何も言えんな……それで?何の用だ?』
雑談を切り上げてさっさと本題に入ります。
『アルバス・ダンブルドアは死んだ。俺様と決闘し敗北したのだ』
『……そうか、負けたか。態々それを伝えるためだけに来たのか?』
『いいや、勧誘の為だ。グリンデルバルドよ、俺様に忠誠を誓うつもりはないか?』
ヌルメンガードに来た目的はグリンデルバルドの勧誘です。まあ無理でしょうけど。
『俺様達はいずれ世界を支配する。優秀な人材はいくらいても足りんからな、貴様が忠誠を誓うのなら近いうちに此処から出してやろう。必要なら命の水を飲ませてやってもいいぞ』
『ほう、それは魅力的だ……だが断る、私は敗北したのだ。敗者は大人しく牢屋の中で生涯を終えるとするよ』
『フン、世界魔法大戦を引き起こした悪の魔法使いも今ではただの抜け殻か。俺様が殺す価値もないな』
やっぱりダメかぁ……まあダンブルドアに負けてからグリンデルバルドは改心していたようですし仕方ありませんね。
『それは残念です。ではこちらをどうぞ』
『ここに幽閉されてから差し入れは初めてだな。看守は買収されたのか……これは?』
『楽に死ねる薬です。ダンブルドアの後追いをしたければどうぞ』
せめてもの情けとして毒薬を差し入れます。あの世でダンブルドアと仲良くな!
『余計なお世話だ、自分でケリをつけるさ……親友を大事にしろよ』
用は済んだので帰ります。
『ヴォル、君を止められる人間はもういない。やろうと思えば戦争もできるけどどうする?』
『そう急ぐ必要もあるまい。無駄な争いはせず着実に勢力を広げるとしよう』
後は消化試合ですが、世界征服が完了するまで実況は続けるつもりです。地味な実況となるでしょうがどうかお付き合いください。
今回はここまでです。
ご視聴ありがとうございました。
Q.世界征服の邪魔になるであろうダンブルドアはどうしますか?
A.先に始末しておきます。やる気満々のヴォルデモート卿に任せましょう。
次回の投稿は不定期となりますのでしばらくお待ちください。失踪したらお許しを。並行してガンダム小説も書いてます。
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