青き炎、エイリアと戦う   作:支倉貢

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どうも、座右の銘です。
9月って何でこんなに暑いんだ〜。
ちなみに今回の話とは全く関係ありません。だって北海道だし……。
それではどうぞ!


10話 赤目

グラウンドまで、校舎から少しある。そこまで歩いて移動する。

私は寒いので、コートをお借りしました。

でも、コート着てても寒いってどういうことだ!

しかも雪が積もってるから、滑りやすい。

危ないわね……。

 

ツルッ

 

「あ」

 

滑った。私が。

周りで私を案じるような声で私の名前を呼ぶけど、何の問題も無い。

私はクルッと空中で回転し、雪の無い地面に着地した。

立ち上がると、皆が私に駆け寄ってきた。

 

「大丈夫、青木さん!」

「はい」

 

木野さんが真っ先に声をかける。

木野さん、優しいな……私なんか気にかけなくてもいいのに……。

変わって、円堂さんが明るく私に話しかける。

 

「すっげえな、青木! お前身体能力高いんだな!」

「……そうですね」

 

軽く受け流していたら、私の耳が何かが崩れる音を聞いた。しばらくして、皆も反応する。

これは、雪崩……?

いや、違う。ただ、何処かから雪が落ちただけね。

ふと、視界に蹲ってカタカタ震えている吹雪さんが映った。

 

「吹雪さん……?」

 

皆も驚いて彼に目を落とす。

何が何だか分からないけど、とにかく先程の音に怯えているのは確かだ。

落ち着かせなくては……。

 

「吹雪さん、雪崩ではありません。何処かから雪が落ちただけのようです」

「え……? 何だ……」

 

ホッと胸を撫で下ろす吹雪さんに、雷門さんと財前さんが言う。

 

「これぐらいのことでそんなに驚くなんて、意外と小心者ね」

「なよなよした奴だなぁ、本当に凄いストライカーなのか?」

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

「えいっ!」

「うわっ、やったなー! それっ!」

 

……何故か雪遊びを楽しんでいる皆と外れて、私は皆よりも少し離れた場所にいた。

だって寒いの嫌いだし、何より、前髪が崩れるのを防ぐためだ。

顔を隠すように、コートのフードを被る。

私の目にも見れば、皆私を避けるようになる。必ず。

昔からそうだった。私を売った本当の両親も、今の両親も。

それだけでは無い。誰もが、私のこの赤目を怖がった。

何故私が避けられたのか。

赤目なら、探せばこの世には私の他にもいるはずなのに。

彼らは言った。

 

『お前の目、血の色だな』

 

……私の目は元からこんな色よ。

 

『やだ……呪われるんじゃない?』

 

何でそんな事言うの?

 

『気味悪い……』

 

何で?

 

『近づくな‼︎』

 

どうして?

 

『お前なんか消えればいいのに』

 

何故?

 

『忌み子じゃ……祟られるぞ‼︎』

 

私、何かした?

 

ーーーーバキッ

 

ーーーードゴッ

 

いたい、いたい。何で私を殴るの? 何で私を蹴るの?

 

『どうせあんたは死んでも誰も悲しまないわよ。だったら、精々あたし達のストレス発散道具になりなさいよ』

 

やだ、怖い。私はそんな事のために生まれてきたんじゃない。

 

『こいつはいい実験体だ。親も居なければ親戚も兄弟も居ない。非常に都合がいい‼︎』

 

イヤだ、イヤだ、イヤだ。

 

逃げたくても出来ない。

だって私は、赤目という鎖で縛り上げられているから。この憎しみからは逃れられない。

私は血の色に染まったワインレッドの闇の中、独り淋しく生きていく。

今までも、これからもずっと、永久に。




……はい、久々のシリアル……じゃなくて、シリアスきました。かなり重いな……と思ったのは私だけでしょうか。この小説は多分、私が作ったものの中で一番暗い話になると思います。シリアス展開苦手な方はbackを推奨します。
でも、こんな感じでやっていきますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。
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