あれ、脅しのつもりじゃないと思うんだけどな〜。あ、その希望調査は提出ギリギリに出しました。危なかった〜……。
それではどうぞ。
翌日、黒い霧と共にイプシロンが現れた。
戦う所は初めて見るから……注意深く見なきゃね……。
漫遊寺中のサッカー部は「戦う意思は無い」と言うが、当然奴らがこれで帰るはずもなく、学校を壊し始めた。
これには流石の漫遊寺中サッカー部も重い腰を上げた。
試合をしたものの、漫遊寺中はあっという間に負け、何と6分で片を付けてしまった。
……いや、奴らが宣言通りに6分で終わらせてしまっただけなのだが。
確かに、動きも速いし、パワーもある。
ジェミニストームとはやはり格段に強いな……。
イプシロンが学校を破壊しようとしたその時。円堂さんが叫んだ。
「待て! まだ試合は終わっちゃいない‼︎ 俺たちが相手だ‼︎」
「お前達が? ふっ、いいだろう」
あっさり了承。良いのね、貴方たちは。
まあ、負ける気なんか無いんだろうけど。
だがそこで、壁山さんが慌てて言う。
「でもキャプテン……目金先輩が!」
そう。今の状況では、私達は10人で戦わねばならない。
円堂さんは当たり前のように私の肩を掴み、私に懇願の視線を向けながら皆に私の存在を示した。
「青木が居る、大丈夫だ‼︎」
「私パスで」
「ええええぇぇぇっ⁉︎」
予想もしなかったのだろう。
残念……というより何故と尋ねるような顔で、円堂さんは私を見る。
もちろん、私がパスした理由もある。
今大切なのは、私のことじゃない……。木暮さんに自信を持たせること。
自信が無いから、今まであんな悪戯ばかりしていた。
なら、自信を持たせれば、もうあんな姑息なマネをしなくなる。
……多分。
木暮さんを試合に出させよう。まずそれからよ。
私が木暮さんの名前を出そうとしたら……。
「11人目なら居ます! 木暮くんが!」
私が言うよりも先に、音無さんが木暮さんの名前を出した。
当然、皆驚く。当の本人の木暮さんも驚いていた。
それでも構わず、音無さんは必死に続ける。
「木暮くんだって、サッカー部の一員です! 木暮くんなら大丈夫です、お願いします! キャプテン、お願いします‼︎」
音無さんの懇願に、円堂さんはしばらく考え込んでいたが、にかっと笑って、音無さんの頼みを了承した。
監督は「好きにすればいい」と言ってくれた。
良かった、もしダメって言ったら締め上げてやろうかと思った……。
木暮さんに話し掛けてた音無さんがベンチに戻った所を狙い、私は木暮さんに近付いた。
「木暮さん」
「…………あんた、まさか俺を試合に出させる為にこんな……」
「へぇ、鋭いんですね」
「何で……」
「貴方にチャンスを与えてやったのですよ。敵を見返すチャンスをね」
「お前……」
まだ私を見つめる木暮さんを放置して、私はクルッと踵を返して、ベンチへ向かった。
イプシロンのキャプテン・デザームが、私たちを破壊の対象にし、更に3分で決着を付けると言ってきた。
皆がバカにしていると不服そうにしていたが、まあ其れだけ奴らにとって、私たちはその程度なのだろう。
それに、戦い方がジェミニストームと全く違う。
ジェミニストームはとにかくスピードで押してくるチームだったが、イプシロンはFWを抑え、相手の攻撃を削いで攻めてくる。
さて、一体どれだけやれるのか……。
私は胸の前で腕を組んで、イプシロンの動きをじっと見ていた。
久しぶりに更新しました。まだまだ頑張って更新するぞー‼︎