青き炎、エイリアと戦う   作:支倉貢

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「パクリ」という言葉があるが…言われて良い気分がするものではないと思う。人の真似をして技を盗むという手もあるのだから、何でもパクリと言って蔑むのはやめよう。…まあ、本気の完全パクリだったらそれはそれでどうかと思うけど。

ちょっと良いこと言ってみたり。
はいすみません調子乗りました。
私の思考回路は謎ってことで。
それでは本編をどうぞ。


25話 vs真・帝国学園2・鬼道と不動

試合が再開され、鬼道さんが敵陣に切り込んで行く。

 

「思い出せ! これが本当の皇帝ペンギンだ!」

 

鬼道さんが指笛を吹くのと同時に染岡さんと一之瀬さんが走り出す。そして、地面から5匹の皇帝ペンギンが出て来た! 皇帝ペンギンの技って、それぞれ色が変わるのかな……。

鬼道さんがボールを蹴り出すと、皇帝ペンギン達も飛んで行く。それを、前方の染岡さんと一之瀬さんが左右から同時蹴りで加速させた。

 

「皇帝ペンギンッ……‼︎」

「「2号ォッ‼︎」」

 

3人の力を受けたボールは、爆発的なスピードを持って真・帝国ゴールへ飛んで行った。ゴールで構える源田さんは、ボールから目を離さず両手をボールに突き出した。

 

「ビーストファング‼︎」

 

まるで野獣が獲物をその口で捕らえるように、源田さんはいとも簡単に皇帝ペンギン2号を止めた。

源田さんは笑みを浮かべたものの、顔を歪め悲鳴を上げて倒れ込んだ。

 

「ぐ、うおおおぉぉぉぉぉおっ……⁉︎」

「まさか、ビーストファングまで……」

 

鬼道さんが苦虫を潰したように呟く。あれも、禁断の技か……。鬼道さんがすぐに指示を飛ばす。

 

「源田にあの技を使わせるな!」

 

そんなこと言ったって……。財前さんはすぐその言葉に反応する。

 

「シュートを打つな、ってことだな……?」

「……私は、彼らの考えがよく分かりません」

 

ボソリと私の呟きを雷門イレブンが聞いていた。私は気にせず続ける。

 

「彼らは、サッカーに命をかけている。あの必殺技はその覚悟の表れ。とんでもない威力を持つが、身体を破壊する。まさに、諸刃の剣……! 今のままでは、解決策はありませんね」

 

ハァ、と小さく溜息をつく。私はみんなの反応も見ずにポジションに歩いて行った。

 

 

 

 

「佐久間ッ!」

「渡すワケにはいかないよっ‼︎」

 

佐久間さんに吹雪さんがマークに入り、出されたパスを一之瀬さんがカットする。一之瀬さんは奪ったボールを染岡さんにまわす。

受けた染岡さんは一瞬ゴールを見たが、源田さんは既にビーストファングの構えをとっていた。これではシュートが打てない。戸惑ったところを狙われ、ボールを奪われてしまった。

不動さんがゴール前まで攻め込み、普通のシュートを放った。

 

「はぁっ‼︎」

「ゴッドハンド‼︎」

 

確実にシュートを阻止するためか、必殺技を発動する円堂さん。しかし皇帝ペンギン1号を止めた時のダメージがまだ抜けないのか、ギリギリで得点を防いでいた。こぼれ球は私が一応外に出して、DFの仕事をした。

見てみると、佐久間さんが肩で辛そうに息をしていた。その姿に、鬼道さんが声をかける。

 

「目を覚ませ! 自分の体を犠牲にした勝利に何の価値がある⁉︎ 佐久間、源田!」

 

だが、その叫び声も2人は拒む。

 

「……分かってないのはお前だよ、鬼道……」

「勝利にこそ価値がある。……俺達は勝つ。どんな犠牲を払ってでもな!」

 

さらに不動さんが追い打ちのように言葉をかける。

 

「説得なんてムリムリ。奴らは心から勝利を望んでいる。勝ちたいと願っているんだ」

 

ウザい……。自然と眉間に皺が寄った。

不動さんは鬼道さんに軽くボールを蹴る。

 

「シュートしてみろよ?」

 

挑発するような物言い。鬼道さんは肩を震わせ、叫び声を上げた。

 

「……ぐ、ぁあぁああ‼︎」

 

強い蹴りを入れ、ボールを飛ばす。不動さんはそれを真正面で受けてみせ、さらに器用なボールさばきをした。だから何だ、私は特に何とも思わないぞ。

小さく笑い、ボールを足元に落ち着かせた不動さんは鬼道さんを突破しようと走り出す。鬼道さんはもちろんそれに対応した。

 

「何故だ! 何故あいつらを引き込んだんだ⁉︎」

「俺は、負けるワケにはいかないんだよ‼︎」

 

どちらとも、一歩も引かない攻防を繰り広げる。2人の間で一瞬、ボールが自由になる。そこから2人一気に蹴り込んだ。ボールは2人の圧力に耐えかね、ポーンと上空へ向かっていった。

そこで、前半終了のホイッスルが鳴る。私は詰めていた息を吐き、ベンチへ行こうとした。不意に、耳障りな声が聞こえた。

 

「自分の存在意義が掴めてねえみてえだな。ま、今のあんたには一生分からねえだろうけどなぁ」

 

ザワッと肌が波立つ。感情が逆撫でされたような感覚に陥り、振り返って殴ろうとした。が、私の拳は裾を握り締めるだけで、代わりに低い声で言葉を放った。

 

「存在意義が何だとか、私にはどうでもいい。私は奴らから逃げるためにここにいる。戻るとなったら、抜け出すまでだ。そんなことより、とっとと失せろ。どうやら、私は貴方が大嫌いなようだ。今すぐ消え去れ。私の拳か足が飛んでくる前に」

「へいへい。そんな怖い子に、嫁の貰い手があるのかねぇ」

 

そんなこと貴方に心配される筋合いは無いわよ。ていうか嫁の貰い手って何?←そこから⁈

ベンチに戻る不動さんが、佐久間さんと源田さんに発破をかける。

 

「……ん? おいおい、どうした? 佐久間、源田。もうへばってるのか?」

 

その言葉に、佐久間さんと源田さんがすぐに答える。

 

「……任せろ。後半も皇帝ペンギン1号で点を取る」

「ビーストファングで、どんなシュートでも止める。そして……」

「「必ず勝つ……‼︎」」

 

それを聞いた不動さんは満足そうにニヤリと笑う。あいつ、最低だ……。

 

「2人のためには、試合を中止した方がいいのかも……」

「そうだな、そうすれば禁断の技を使わずに済む!」

 

木野さんの言葉に、土門さんが同調する。しかし、その考えを、瞳子監督がバッサリと切る。

 

「試合中止は認めないわよ」

「「えっ……?」」

 

全員の視線が瞳子監督に集まる。そんなことを気に留めず、瞳子監督は指示を飛ばした。

 

「後半は私の指示に従ってもらうわ。吹雪くんはFWに戻って。みんな、勝つためのプレイをしなさい」

「それじゃあ、佐久間くん達が……」

「これは監督命令よ! 私の目的は、エイリア学園を倒すこと。この試合にも、負けるワケにはいかない!」

 

声を荒げて言う瞳子監督は珍しかった。困惑した表情のみんなに、私は諭すように言った。

 

「…………試合を続けましょう。確かに、彼らの体を守るためには、試合を中断するのも一つの手かもしれません。しかし、このまま試合を放棄すれば、彼らはどうなります……? 彼らはこのまま、勝利に囚われ続けることとなるでしょう……」

 

私がここまで言うと、鬼道さんが後を続けて言った。

 

「やはり、この試合で救い出すしかない」

「……良いんだな?」

「構わない。何よりそうでなければ、あの2人自身が納得しないだろう」

 

これで、やっとみんな納得した。




試合展開キツイー‼︎
ちなみに私はカラオケでは最近ボカロした歌ってない……。
はい、どーでもいいですね。
それでは、また次回。
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