生台風、すごかったな……。風がびゅうびゅうごうごう吹いてて……。
あ、今回の話と上の話は関係ありません。失礼しました。
ヒロト「それではどうぞ♪」
奈良シカテレビには、屋上にサッカーグランドがある。
屋上で何するつもりなの……。
そこには、テレビで映っていたエイリア学園がいた。あの抹茶ソフトの宇宙人が私達を見ていた。
円堂さんは抹茶ソフト(←もうこの際どうでもいい)に叫んだ。
「探したぜ、エイリア学園‼︎」
「探した? 我らに敵わぬことが分かり、降伏の申し出か? だが、ゲームは始まったばかり。地球人は真に思い知らねばならない。我らの大いなる力をな」
「誰が貴方方などに降伏すると? 自意識過剰もいいところですね」
「俺達が探してたのは、こいつでもう1度勝負するためだ!」
円堂さんがボールを持って、ビシッと抹茶ソフトに指差した。
……人に指を差してはいけないのでは?
それを嘲るように、エイリア学園が円堂さん達を見下す。負けじと染岡さんと風丸さんが噛みつくように叫ぶ。
「学校をめちゃくちゃにされて、黙って引き下がれるか‼︎」
「マックスや半田、みんなのためにも今度こそお前達を倒す‼︎」
「聞いたか? 俺達を倒すだと」
エイリア学園の1人が言い、嘲笑する。
あの余裕ぶった顔……………………イラつく。
「フッ、我らも甘く見られたものだ。いいだろう。2度と立ち直れないよう叩き潰してやろう」
ズドッ‼︎
「「「「「⁈⁉︎」」」」」
全員が私の方を見る。
私は実は、あのエイリア学園の余裕ぶった顔がとてもイラついたため、奈良シカテレビの屋上にある何やら倉庫のようなものに、思いっきり足を叩きつけたのだ。
壁は壊れ、足は壁にめり込み、パラパラ……と破片が落ちていた。
ふぅ、すっきりした……。
「…………? あの……皆さん、如何なさいましたか……?」
みんなの顔が引きつっている。
あぁ……当然か。
「失礼。あまりにもイラついたので……」
「あ……そ、そうなのか」
試合前。
いつも通り、円堂さんがみんなに喝を入れる。
「前回は奴らのスピードに面食らって何も出来なかったが今日は2回目だ! 今度こそ俺達のサッカー、見せてやろうぜ!」
そして、鬼道さんが冷静に指示を出す。
これいつものパターンね……。
「奴らの武器はあの驚異的なスピード。ロングパスはカットされる可能性が高い。ショートパスで繋いでいくぞ」
「よし、行くぜみんな‼︎」
「「「「「おおーーー‼︎」」」」」
私はまた、この声に参加しなかった。
「さぁ、まもなく雷門中対エイリア学園2回戦の試合開始です! 実況は本日も角間でお送りします!」
また何処からか湧き出た角間さんに、私は驚かざるを得なかった。
この人は一体どれだけ実況に情熱を注いでいるのかしら……。
今回、私はベンチで試合を見ることにした。塔子さんがいれば私別に出なくてもいいし……。
試合開始を告げるホイッスルが高らかに鳴り、豪炎寺さんがボールに触れると、雷門イレブンは一気に攻め上がった。
染岡さん、風丸さん、鬼道さんとボールが繋がる。しかし、あっさりとボールを奪われてしまった。
エイリア学園が円堂さんの守るゴールに迫る。
「(来る! 奴らのシュートにマジン・ザ・ハンドは間に合わない。だったらゴッドハンドで!)っ‼︎ うわぁぁ‼︎」
考え事をしていたのかしら。円堂さんはシュートに素早く反応が出来ず、先制点を奪われた。
……へぇ、これがエイリア学園のスピード……。
確かにかなりのものだけど……。なんとか見える。
点が入ってからも、一方的な展開は続いた。
スコアは10-0。あーあ、こりゃダメね。
隙をついて、鬼道さんがボールを豪炎寺さんにまわす。
豪炎寺さんがシュート体勢に入る。あの構えは、豪炎寺さんの必殺技・ファイアトルネード……。
でもボールを叩く前に、豪炎寺さんは何処かを見た。
そして放ったシュートは…………外れた。
みんなは「ドンマイ」と声をかけるが……私には見えた。
あれは明らかに動揺している。あの時の豪炎寺さんの視線を思い出し、視線の先にあるものを見ると、そこには黒いローブの男達がいた。3人……。あからさまに怪し過ぎる。
私はしばらく奴らを見ていたが、ふと奴らと目が合った。すると男達はニヤリ……と笑って、私を見つめ返した。
まるで見つけた、とでも言うように。
私の背筋を氷がツゥ……と伝ったような感覚がした。
私は目をそらし、奴らとは目を合わさないようにしていたが、男達はずっと私を見てくる。
居心地の悪さがピークに達し、私は思わず立ち上がった。
「……すみません。先に下へ戻ってます」
「⁉︎ 青木さん⁉︎」
木野さんの声を無視して、逃げるように屋上から階段を駆け降りていった。階段を2段飛ばしで降り、とにかく降りることだけを考えた。
あいつら、何か私のことに関して知ってる……?
何故? あんな奴ら、知らないのに……。
奈良シカテレビ前まで駆け降りた私は、建物の裏で呼吸を整えていた。心拍数が、いっこうに下がらない。怖くて仕方なかった。
遠くで、タタタタ……と足音が近づいてくる。
私を探しているんだわ……!
後ずさりする私の腕を、背後から掴まれた。
近くの茂みに引きずり込まれ、口を手で塞がれる。体で私を隠すように抱きしめられた。
「……⁈」
「しーっ、静かに」
耳元で、囁かれる。
誰かは分からないまま、私は背後の人物に従った。
しばらくすると、足音は消えていった。
背後の人物は、外を覗いて男達がいなくなったのを確認してから手を放してくれた。
「ふはっ……」
「もう大丈夫だよ」
振り返り、背後の人物を確認した。
赤い髪の少年だ。翡翠色の目に吸い込まれそうになる。
改めて、彼と私の顔がとても近いのに気づいた。
……ていうかいつまで抱きしめてるんですか……。
怪訝な顔をしながら、私はジッと少年を見た。
「そんなに見つめないでよ、照れるじゃないか……」
「いや、照れられても……」
何処に照れる要素があるのかしら……?
私は少し肘で彼を押し、「離れろ」と目線で示した。
「ん? いや?」
「はい」
「…………分かったよ」
彼はしぶしぶ離れた。
あからさまに不満そうだ。
「あ、俺の名前は
「知る必要性ないんで大丈夫です」
「え⁉︎」
「? 何か? あ……でも、助けて下さってありがとうございます」
「ふふ、お礼なんかいいよ。未成年の女の子を追いかけるなんて、とんだロリコン野郎だよね」
「ろりこん? 何ですかそれ」
「…………うん、知らなくていい言葉だよ」
「まぁいいや。あ……一応名乗っておきます。青木穂乃緒です」
「! ……穂乃緒ちゃんだね、よろしく」
ヒロトさんが、ニコリと微笑んだ。
でも私はそんなことより、ヒロトさんから感じる不思議な違和感の方が、とても気になった。
はぁ、はぁ、はぁ……。いやー聞いて下さいよ、初2500字以上いったーーー‼︎
円堂「おお‼︎ おめでとう‼︎」
青木「何でそんなに……」
いやぁ、気合い入っちゃいましてね! だってヒロト出せたんですよ‼︎
青木「……これからも、この駄作をよろしくお願いします」