吹雪くん吹雪くん吹雪くん‼︎‼︎
失礼しました。
それではどうぞ‼︎
私達は北海道へ向かっている。
何故北海道なんか……。私は寒いのが大っ嫌いだ!
聞くところによれば、北海道にある白恋中には、凄いストライカーがいるとか。
で、名前が………。
「
そうそう、吹雪士郎……。円堂さん、感謝します。
白恋中サッカー部キャプテン、必殺技はエターナルブリザードにアイスグランド。1試合で1人で10点叩き出した……。彼は、ブリザードの吹雪という異名を持つ、か……。
何かよく分からないけど、凄いのかな?
だが、吹雪士郎以外の選手が弱く、フットボールフロンティアには出場出来なかったとのこと。
円堂さんは強い選手と会えるということで、ワクワクしている。
「よし、この目で確かめてやろうぜ! その吹雪って奴の実力を!」
……私にはどうでもいい。
とにかく寒いとこに行くのはイヤだ‼︎
「北海道に着いたぞーーーー‼︎」
ついに来てしまった。
寒いッッ‼︎ 寒い寒い寒いッッ‼︎‼︎
寒さで私の体がカタカタ震える。
ダメだ……寒い……。
一之瀬さんがシカゴと比べていたが、そんなの私にはどうだっていいの‼︎
私が1人で寒さと戦っていると、突然キャラバンが止まった。
何があったのか、私は窓から外を見てみた。見渡す限りの雪景色が広がる。
その中、1人の少年が腕を両手で抱えて、ガタガタ震えていた。頭にも雪が積もっている。
遭難したのかしら……。
私はキャラバンからサッと降り、少年の元へ駆け寄った。外は中より寒かったけど、そんなこと言ってられない。
「あの、大丈夫ですか?」
「き、ききき君は……」
「口がまわってないですよ……。あの、とにかく中へ……」
「あ、あああありが、ありがとう……」
とにかく彼をキャラバンに乗せる。
彼を私の席まで連れて行き、毛布をかけて、ココアを淹れる。
「…………あの……これ、どうぞ……」
「どうもありがとう」
彼はニコッと笑い、ココアを受け取る。
みんなの視線が私に集中した。
「青木さん、手際いいのね。すごいわ」
木野さんに褒められた。
何だろ。こんな風に褒められること、今までなかったもんな……。
「……お褒めの言葉、ありがとうございます……」
「あ、あの青木が照れてる⁉︎」
円堂さんが意外そうに言う。
何だその言い方は。
「何ですか、私が照れるのがそんなにおかしいですか」
「いや、そうじゃなくて……やっと馴染んでくれたから、良かったなって……」
「……そうですか」
円堂さん……私に対して、そんなこと思ってたんだ。
何か、心配かけちゃったのかな?
しばらくすると、またキャラバンが止まった。
今度は何だ……。
運転手の古株さんが、席を立つ。
「雪だまりにタイヤがとられた。ちょっと見てくるわ」
「あ……私もお供します」
「君もか?」
「はい。いざとなれば、私がキャラバンを押して、抜け出させます」
私はぐっと拳を見せて、言い切った。
後ろで土門さんが言う。
「大丈夫ですよ、古株さん。青木の奴、腕力と脚力は凄いですから‼︎」
私は土門さんの言葉に、コクっと頷く。
古株さんは、なら安心だ、と同行を許して下さった。
すると、あの少年が、私達に言った。
「ダメだよ、山親爺が来ちゃう」
山親爺……?
聞き慣れない言葉が耳に残る。
古株さんは足を止めたが、私は気に留めず、外に出た。
「…………っくちゅん。ぅぅっ……」
さ、寒いよ……。
私が凍える体を抑えながら、キャラバンの後ろにまわろうとすると、遠くから獣の雄叫びが聞こえた。
猛吹雪の中、姿を現したのは、大きな熊だった。
……なるほど、山親爺とは、熊のことだったのか。
私は大きく息を吸う。一回タメを作り、私は熊に向かって雄叫びを上げた。
熊よりも強く、猛々しい雄叫び。熊は私の威圧に怯んで、一歩下がった。その隙を、私は見逃さなかった。
加速し、ジャンプして、蹴る体勢をとる。そして右足を旋回させ、熊の頭に叩きつけた。
バキッという大きな音と、蹴ったという確かな感覚が右足を伝う。
熊はゆっくりと倒れ、ズゥゥン……とその体を横たわせた。
まだこいつの仲間がいるかもしれない。私は警戒してキッと吹雪を睨みつけるが、何も出てこない。
私は警戒体勢を解き、振り返った。
「……もういません」
「凄いね、君。山親爺を倒しちゃうなんて」
「いえ……」
あの少年が、私に駆け寄る。私は軽く受け流した。
キャラバンも動くようになり、私達は再び白恋中へ向かった。
吹雪キターーーーー‼︎
また穂乃緒ちゃんの凄い一面が見られましたね。
最後に吹雪から! よろ!
吹雪「相変わらずの駄文を読んでくれてありがとう。これからもよろしくね^ ^」