ハリー・ポッターと薩摩の不死鳥 作:かるかん饅頭
薩摩の大地が産んだ人間兵器 島津・ダンブルドア・隼人がホグワーツの生活に成れた頃。グリフィンドールの談話室にはお知らせの貼り紙が貼られていた。
『来週の木曜日、1年生はスリザリンと合同で箒の飛行訓練を行います。時限は6時限目です』
と貼り紙が貼られていた。イギリスを含めヨーロッパでは主に箒で飛行することが多く、ホグワーツや欧州の魔法学校では義務教育と言っても過言では無いだろう。
「やっと箒で飛べるんだ!!」
「僕も楽しみだな……でもスリザリンか。あのマルフォイと一緒に受けるんだよな?」
ロンとハリーはその貼り紙を見ては、来週の木曜日が楽しみに成ってきた。だが、それと同時にスリザリンに配属された弱いもの虐めが大好きで純血主義で大金持ちのドラコ・マルフォイくんと同じ授業を受けるという事だ。
ホグワーツの授業では別の寮の学生とも合同で授業を受ける場合が多々あり、先日は魔法薬と薬草学等はスリザリンの生徒やハッフルパフ、レイブンクローの学生と受ける場合が有るのである。
「アイツ、僕とハーマイオニーを虐めれないと分かると……今度はネビルやディーンを虐めるんだよな!!」
「なんか……最近、ハリーとハーマイオニーも逞しくなったもんね」
どこかげっそりとしてロンが告げた。そう、マルフォイくんは当初はハリーやハーマイオニーに嫌がらせをしようとした。しかし、ハリーとハーマイオニーは示現流の稽古を受けた結果、心身ともに逞しくなってきた。やはり、えのころ飯は偉大である。ハリーも筋肉が着いてきて、ハーマイオニーは女性としての魅力が増してきた。
その結果、マルフォイくんは虐めがいが出てきたネビル、そしてマグル生まれのディーンを嫌がらせの対象にしたのだ。
『チェストォオオオ!!』
だが、嫌がらせを我らが薩摩隼人に発見されるとチェストの制裁が待っており……制裁を受けたマルフォイくんは「パパには言うなよ!!」と涙を流して鼻血を吹き出した。
「大丈夫かな……マルフォイのヤツ」
なんやかんや、マルフォイの心配をするロンは良いヤツであった。
そして木曜日の6時限目がやって来た。
「へへ、ざまーないぜ。あのネビルが泣きそうになるのが目に浮かぶ」
「「流石はドラコ!!痺れる!!震える!!憧れる!!」」
マルフォイはとりまき2人、そしてスリザリンの同級生を引き連れて飛行訓練が行われるクィディッチの練習場に向かっていた。
マルフォイは名門マルフォイ家の嫡男だ。そこらへんの魔法使いや半純血、穢れた血とは訳が違う程に重要人物だと本気で思っている。父は若くして名門マルフォイの当主をしており、魔法省にも金銭の融通をしている程だ。そんな父親の唯一のコンプレックスは『日本人こわいよぉぉおお!!』と時折……思い出したように号泣し、
(父上はどうしてイエローモンキーが恐いんだろう?イエローモンキーで恐いのはアイツだけなのに)
なお、マルフォイが出会った黄色人は隼人、そしてレイブンクローのチョウ・チャンという中国系イギリス人の2人だけ。チョウ・チャンは中国系で育ちはイギリスなのでジャパニーズではない。なので普通だが、我らが薩摩隼人こと島津・ダンブルドア・隼人は御存知の薩摩兵子!!自分の死さえも恐れずに相手を剣術と魔法で屠る。そんな隼人の事をマルフォイは恐れており、ぶっちゃけ関わりたくないと思っている。
そんなマルフォイ。コンパートメントで殴られてからは虐めの標的から真っ先に隼人を外し、次にハグリッドと親しいハリーと穢れた血のハーマイオニーを標的に選ぶ。だが、この2人も徐々に薩摩インストールがされてきた……諦めた。女子のグーパンも痛かった。
だからネビルとディーンに標的を絞り、マルフォイは先日にネビルがお婆ちゃんから託された大事な魔法道具 思い出し玉をスリのように奪ったのだ。思い出し玉は大事な何かを忘れてしまっても思い出してくれる便利な道具であり、植物や動物の事はノートを取らずに理解できるが……他の勉強はからっきしのネビルには必要な物であった。
「くくく、予習で覚えた事が理解できず泣く弱虫の泣き顔が浮かぶぞ!!」
ニタニタと笑みを浮かべ……奪った思い出し玉を取り出して誇らしげに笑うマルフォイ。だが、その笑顔は直ぐに無くなり……顔から血の気が引いていく。
「やはりおまんか。ネビルが言ってた。お婆ちゃんから貰った思い出し玉がなかと」
左の拳を握り締めた隼人とその後ろにはハーマイオニーが立っていたのだ。
「やっぱり最低ね。アクシオ、ネビルの思い出し玉!!」
ハーマイオニーが杖を取り出して思い出し玉を奪い返す。これで人質ならぬ物質にはされない。
「いや……そのだな……僕達は後から返そうと。ほら、ネビルってヤツが落としたし!!」
「いや俺は見たぞ?おまんが食堂でネビルから取るのを」
その瞬間、ドラコは大急ぎで逃げ出した。いやだ、殴られる!!チェストは嫌だ!!魔法の医療で傷は直ぐに治るけど、前歯が折れるのは嫌だ!!鼻が折れるのは嫌だ!!助けて、ママー!!
「アクシォォオオオオ!!」
その瞬間、マルフォイくんの身体は浮いて物凄い勢いで隼人に引き寄せられる。そして、マルフォイの顔が隼人の方を向いた瞬間……
「チェストォオオオ!!」
「うんぴゃぁぁぁあ!!」
その顔面にチェストの拳が突き刺さり、マルフォイの前歯は根元から折れて……マルフォイは殴られた勢いで後方に吹き飛んでは壁に激突して停まった。
「朝か……」
その日、マルフォイくんは飛行訓練を受けられず、後日の土曜日に補修を受けたのだった。
次回はグリフィンドールクィディッチチーム……薩摩バージョン!!
オリバー「キェェーー!!」
ジョージ「キェェーー!!」
フレッド「キェェーー!!」
ハリー「キェェー!!」
隼人「キエェェエエエ!!」
スネイプ先生「行くのだグリフィンドール!!」
マクゴナガル先生「ヤっておしまい」
ルーピン先生「えのころは食べたな?キェェエェェ!!」
レギュラス「誰か、グリフィンドールを停めろ!!」
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