ハリー・ポッターと薩摩の不死鳥 作:かるかん饅頭
クリスマス休暇。それは日本の学校で言えば冬休みに該当する物であり、イギリスの学校は9月から始まる為なのか学期初めての長期休暇と言えるだろう。期間は約2週間であり、丁度冬休みのような物だ。
キリスト教圏であるイギリスでのクリスマスは特別な物であり、日本のようにケーキ食べたりサンタさんがクリスマスプレゼントをくれたりと言ったイベントと違って特別な意味があるのだ。その為にクリスマス当日は実家に帰るホグワーツの学生が多く、グリフィンドールの寮に居るのはハリー位であった。
「クリスマスか……良い思い出ないんだよな」
どこか寂しげにハリーは囁いた。グリフィンドールの寮は何時もと違って活気は無かった。オリバーは実家に帰ったし、ハーマイオニーも「クリスマスは家族と過ごすの」と告げてその後に隼人と何かを話してから実家に帰っていった。ロンとそのお兄ちゃんであるジョージ&フレッド、そしてパーシーは家族と共に卒業生の兄 チャーリーに会いにルーマニアに旅立った。
「ハリー。おまん、実家に帰らないのか?」
そんなハリーに声をかける存在が居た。それは実家に帰るためか、荷物を纏めていた隼人である。隼人の実家は日本の鹿児島にある西薩摩島こと薩摩アイランド。不死鳥……薩摩の姿であるピー助の力を借りなかったら、飛行機を乗り継いで新幹線からのフェリーでようやく到着できる程の大変な道のりである。
「僕は帰らないよ。ダーズリーでのクリスマスは嫌な思い出しかないんだ」
「俺は今から帰るぞ。まあ、ピー助の力で帰るから時間はかからないからよか」
流石は不死鳥。原種と薩摩種、どちらも空間を飛び越える特別な力があるのだ。
「なあ、それならおまん……俺んちくるか?自然豊かで、近くには城もあら。おまんさえよか、両親もよろこばい」
だが、そんなハリーに救いの手を差し伸べる隼人。隼人はこのクリスマス休暇、ハリーを実家に誘うようなのだ。
「良いの!?」
「よか、よか。クリスマスが終わればハーマイオニーも来る。年が開ければ、皆で初詣よ!!」
どうやらクリスマスが終わればハーマイオニーも島津・ダンブルドア家に遊びに来ては共に年越しを過ごすようだ。ハリーはダーズリー家で過ごすのと、1人で過ごすのと、そして薩摩の隼人の実家で過ごすのを選ぶのなら彼は薩摩でクリスマスを選ぶのを選んだのだ。
「此処が俺が産まれた西薩摩島よ。じゃっどんイギリスじゃ薩摩アイランドとも呼ばれてら」
ハリー・ポッター。不死鳥薩摩の姿が持つ空間転移の能力で、薩摩アイランドに瞬間移動した。
薩摩アイランドは主に3つのエリアに分けられている。
日本は勿論のこと、海外からやって来る観光客の為の観光エリア。観光エリアには旅館や海水浴場、植物園や温泉街、城下町の豊かな景観が特徴で最も安全な所である。薩摩フェニックスの本拠地も此処にあるのだ。
次に居住区と一般的には言われる薩摩アイランドに住まう人々が暮らすエリア。大きな島津家の城 鶴丸城が聳えている。鶴丸城には島津家の当主(隼人の大叔父)が暮らしており、鶴丸城の近くには大きな屋敷が幾つかある。その屋敷の1つが隼人の実家であり、その隣の屋敷には隼人の父親である義久の養父(血の繋がりでは叔父)島津義弘が暮らしている。他には薩摩アイランドに住まう人々の住んでいる家々も並んでいるのだ。朝五時から町中で猿叫が響く事で有名である……キェェェエエエエエ!!
そして居住区に隣接する自然豊かな保護区。此処ではデンジャラスな薩摩種の魔法生物が沢山暮らしており、夜な夜な……勇敢な薩摩隼人のぼっけもんが鍛練と称して危険な薩摩種の魔法生物と激戦を繰り広げる。
そんな薩摩アイランドに上陸したハリー。彼の運命はいかに?なお、クリスマス休暇では危ないところ(隼人曰く)には行かないようだ。
次回!!ハリー、隼人の家族と会う。そして、魔法処の通学手段も知る!!
???「おまんがハリーか?おいは島津豊久、隼人の父親でぼっけもんぞ!!」
???「息子が普段からお世話になります。隼人の母であるアリアナ・ダンブルドアです」←名付け親 ダンブルドア校長。
???「お兄ちゃんの友達?」
薩摩フェニックス「ピェェエエエエエ!!」×3
???「おいは恥ずかしか!!生きておられんっご!!」←薩摩フェニックスの選手
???「左近どん!!お供いたしもす!!」←薩摩フェニックスのチームメイト
夏休みアンケート(ギャグ)
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ハリーが逝く薩摩アイランド
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ハーマイオニーが逝く薩摩アイランド
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ご当地魔法使い集合!!
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ハリー&ハーマイオニー、薩摩へ