ハリー・ポッターと薩摩の不死鳥   作:かるかん饅頭

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ハグリっどん


貴方は森の偉人ハグリっどん!!

ホグワーツはイギリスにある。イギリスの主な宗教はキリスト教だ、キリスト教と言えば日曜日は休みだ。食堂のスタッフは働いているだろうが、授業もなく殆どの生徒は談話室で過ごしていたり……上級生や3年生はホグズミードと呼ばれるホグワーツの側にある城下町でデートしたりお菓子を買ったり……微アルコール飲料のバタービールを飲んだりして過ごしている。

 

「米が食いてーな」

 

ホグワーツに来てから初めての日曜日。我らが薩摩隼人である島津・ダンブルドア・隼人はお米が欲しくなっていた。ホグワーツの食事で出される炭水化物は基本的にパンやパスタ、小麦粉等のオートミールに馬鈴薯が多く日本食は出てこない。その為か、米が食事に並ぶのは少ない。

もし、隼人がダンブルドアの子ではなく普通の魔法使いの日本人なら米を諦めるしか無いだろう。だが、ダンブルドアの一族なら問題はない。何故なら、超絶便利な能力を秘めた相棒が居るのだ。

 

「ピー助。家から適当に生米を調達するがよか」

「ピィィイー!!」

 

その相棒は不死鳥薩摩の姿であるピー助の事だ。不死鳥の薩摩種は恐竜的進化を遂げており、見た目のイメージは完全にワイルドハーツのアマテラスだが、原種と同じ能力がある。

それは涙は万物を癒す薬であること、死ぬと灰に成って復活すること……つまり不老不死、そして驚く事に空間転移……早い話テレポートが出来るのだ。これは薩摩種と原種共通の能力であり、史実ではダンブルドア校長がこの不死鳥の空間転移でスタイリッシュに校長室から脱出している。

 

隼人はピー助に触れて、1人と1匹は炎に包まれその場から消える。10分後、再び炎が吹き上がり……炎が消えるとピー助と生米をゲットした隼人が帰ってきた。

 

「えのころやるがよか」

 

説明しよう!!えのころ、えのころ飯とはかつて薩摩で食べられていた郷土料理である。犬のお腹を切り裂いて内臓をくり抜いて、そこに生米を積めて……針金や糸で封をして焼きながら焚き上げたご飯だ。

しかし、当然ながら今では犬は一般的に食べられておらず、世間的にはえのころ飯は廃れている。だが、島津・ダンブルドア家……と言うか島津の本家とも言えるおじ家系では作り方と一部の材料が変わって伝えられているのだ。

 

現代版のえのころ飯は犬の代わりに豚や羊を用意、鶏1匹まるごと使うこともOKで食べられる魔法生物でもOKである。

作り方は豚のお腹をくり抜いて、お腹の中に鶏ガラや野菜、生米を詰め込んで封をする。なお、くり抜いた内臓はホルモンやハラミ等で食べられるので残しておく。封をすると、焚き火やオーブンでこんがりじっくりと焼くと完成だ。

 

だが、作るためには豚や鳥が必要だ。1年生はホグズミードには行けないし……何よりお金がかかる。一番安く済む方法はやっぱり、ハンティングしてゲットである。

 

「あら!隼人、何処に行くの?」

「狩りじゃ。えのころが食べたくなっての」

 

その道中で沢山の本を抱えたハーマイオニーとすれ違う。

 

「えのころって犬を食べるんでしょ?」

「じゃっどん、昔の話な。今じゃ豚や鳥をつかっちょる。旨いぞ、食うか?」

「そうね、お願いするわ」

 

我らが美少女ハーマイオニー(1人だけ容姿映画設定の為か美少女)に言われたのなら仕方あるまい。隼人は刀と小太刀木刀(杖)を右腰に提げて、グリフィンドールの寮を出ていった。

 

 

 

禁じられた森。此処には沢山の野生動物が暮らしている。危険度XXXのヒポグリフだったり、危険度XXXXのトロールだったり、危険度XXXXXのアクロマンチュラだったり大変危険なので1人で入らないように……薩摩隼人等のスーパージャパニーズピーポー以外は。

余談だが、薩摩種の危険度は原種を遥かに越えており、薩摩フェニックスは危険度XXXXXXXX(ダンブルドア一族とその身内の場合は別)、薩摩マンドラゴラは危険度XXXXXX(音波兵器。引っこ抜かなかったり、踏まなかったら安全)、薩摩ホーンテールは危険度XXXXXXXXXXである。これらが生息する薩摩アイランドはなんなんだろうか?なお、試される大地である北海道は薩摩アイランド以上だとか。

 

「ぴきゅ!?」

 

そんな禁じられた森。一頭の魔猪……魔法力を有する猪の首がとんだ。

 

「手応えなか?薩摩の魔猪はもっと強いぞ?」

 

そんな魔猪(レベルXX)を討伐した隼人は刀を鞘に仕舞い、魔猪を担いで禁じられた森を歩く。ちょうど良い獲物は手に入った。後は火を使って良い所まで移動し、普通のインセンディオをバーナー代わりに使って体毛とダニを焼き払い、調理のした準備だ。

 

「おっ!?お前さん、ホグワーツの生徒か!?危ないぞ?1人で禁じられた森に来ちゃ」

 

そんな時だった。1人の大男が隼人の目の前に現れた。その人物は身長が大きく、3メートルは有るだろうか?かなり大きい。

 

「西郷どん……」

 

その巨体を見て隼人は故郷の偉大なるぼっけもん、西郷隆盛を思い浮かべた。

 

「む?お前さん、刀を持っとるのか?てっことは、ハリーとロンが言っておった隼人だな。

俺はハグリッド。禁じられた森の番人をしてるんだ。宜しくな」

 

その大男はハグリッド。禁じられた森の番人であり、実はと言うとアクロマンチュラが禁じられた森に居るのはこの男が原因だったりする。

 

「そか、ハグリっどんだの?俺は島津・ダンブルドア・隼人ぞ!!」

「ダンブルドア校長が言ってた親戚ってお前のことか。属性……持ちすぎじゃね?てか、島津って言うと…………」

 

ハグリっどんは思い出した。島津豊久という男がスネイプ先生とルーピン先生の少年期と共に森に入っては無断で稽古をしては、狩りをしたり、ユニコーンでえのころ飯を作ろうとユニコーンを追い掛けたり、アクロマンチュラを壊滅しかけたり……良く見れば島津豊久と顔が似てないか?

 

「お前さんまさか!?」

 

だが、隼人はハグリッドの目の前から消えていた。

 

 

 

 

「豚肉は歩く野菜ぞ。魔猪や猪も同じ。いっぱい食べろ」

 

グリフィンドールの寮に戻った隼人はオーブンを用いて、えのころ飯(魔猪肉)を作り、寮の皆に振る舞っていた。

 

「美味しそう。頂きます」

 

ハーマイオニーの瞬発力がアップした!括れがより綺麗になった!!髪の艶がアップした!

 

「僕も貰うよ!!頂きます!!」

 

ハリーの筋力がアップした!!木刀をもう少し早く振れるように成った!!

 

「俺も貰うよ。やっぱり、スポーツにたんぱく質は大事だからな」

 

オリバーの筋肉がアップした!!腹筋が進化した!!

 

「やあ、サムライ君!!俺達も良いかな?」

「君、料理できたのか?あっ!!俺はジョージ、此方はフレッド」

 

ロンのお兄ちゃんの双子 ジョージとフレッドが現れた。えのころ飯を食べた、筋力がアップした!!クィディッチでより早く棍棒を振れるように成った!!

 

「お前達、なにを……旨そうじゃないか」

 

監督生のパーシーも食べた。パーシーの筋肉がアップした!!

 

 

翌朝

 

「良し!!グリフィンドールクィディッチチームは全員、参加だ!!」

 

オリバー、そしてフレッド&ジョージの提案でグリフィンドールクィディッチチームが朝の鍛練に参戦!!クィディッチチーム、薩摩ソウルを修得までもう少し。




次回!!箒の飛行訓練。

ハリー「スリザリンと合同なんだ」
マルフォイ「ネビルってヤツいーじめよ。やーい、ポッター!!」

隼人「チェストでごわす。アクシォォオオオオ!!からのチェスト!!」

マルフォイ、チェストされるってよ

夏休みアンケート(ギャグ)

  • ハリーが逝く薩摩アイランド
  • ハーマイオニーが逝く薩摩アイランド
  • ご当地魔法使い集合!!
  • ハリー&ハーマイオニー、薩摩へ

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