(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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立った! 立ったよ!
感想が減りお気に入りが増えるフラグが……!!

感想ホシイヨー



守護者

休日。俺は、人気のない寂れた神社に細工をしていた。

結界構築の為のテストだ。

 

色々好き勝手やってる自覚はあるが、手段を選ぶつもりはないし、誰かを巻き込むつもりもない。

 

というのも、ほぼ間違いなく権利問題やなんやかやで大変なことになるとお達しを受けたからだ。

正式に来ることは無理っぽい。

だが、人間が単体でなんやかやして神様の力を勝手に借りるのはOK。

そんな感じらしい。

 

なので俺はそんな感じで行く。

 

その神社は寂れているだけあって、信仰が呪霊化したものがドーンと居座っていた。

呪霊に気をつけつつ、掃除などをして清めていく。

韋駄天様は俺の事を気にしてくれていて、本当はダメなのだけれど、こっそり力をお貸ししてくれることとなった。

産土神級の呪霊の浄化である。

 

韋駄天様に体を開け渡し、しばらく。

韋駄天様の呼びかけに答えて、俺は目覚める。

神社ができたてほやほやの廃墟になっていた。

 

「なんでぇ!?」

「すまない、虎杖くん。とりあえず、五条くんを運んであげてくれ……」

「五条先生!? 八兵衛様、どういうこと!?」

 

 ぐったりする五条先生。一体何があったんだ!?

 

「五条くんに怪我をさせてしまってね。しばし護衛をする事になった」

 

 そんな、八兵衛様が……。一体何があったんだ。

 とにかく俺は五条先生を抱き上げ運ぶ。

 この時、俺達はまだ知らなかった。五条先生が、どういう存在なのかを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の生徒、虎杖悠仁は霊能者らしい。

信じ難いけど、実際色々できるし呪力由来でない力を持っている。

 

不思議だよね、本当に。

 

 

ただまあ、独学ってのは確実に嘘だと思ってる。

 

その辺のことも話して欲しいけど、今の今で信頼してくれ、と言うのも無理だろう。

虎杖を狙っている何者かがいる節がある以上、なおさら。

 

そんな虎杖の休日の趣味は、霊具?作りと神社仏閣巡り。

 

趣味ではなく、実用的な何かがあるんだろうな、と思うのは、神社で何やらゴソゴソやってるって報告を受けているから。

 

何を企んでいるのかわからないけれど、なんていうか霊能者はどう扱っていいかわからず、ひとまず様子見をしている。

 

 

だがその日は、僕の依頼と悠仁の訪問する神社が被ったようで、ついででちょっと様子を見てみようかと思う。

 

悠仁は掃除とかをせっせとしている。呪霊がいる場所だから見ててハラハラする。

ちゃんと呪霊は見えてはいるようだけど、なんでもないように避けて掃除してる。

 

それから、悠仁は見えない誰かと会話しだした。六眼で目を凝らす。違う。いる。

 

「それじゃ、お願いします。八兵衛様」

 

様子が変わる。

 

「韋駄天パンチ! 韋駄天キック! 韋駄天外道焼身霊波光線!! 神を騙るなど不届千万!」

 

 一級呪霊をあっという間に倒した悠仁、いや、呪霊?

 

「こんなところか。って君は!?」

「八兵衛様って何? 悠仁は呪霊と手を結んでいるわけ? 受肉したの?」

「私は呪霊ではないぞ、少年! 私は仏法の守護者、ええと、じゃなくて、その、神ではなくて、ええと虎杖星からやってきたイタドリンだ!」

「ふざけてんの?」

 

 呪霊のやることだから仕方のないことだが、子供を騙すなんて。

 だが、受肉した以上、悠仁はもう手遅れ。僕にできるのは殺してあげることだけだ。

 

「お、落ち着きたまえ! その手をどうするつもりかな?」

 

「赫」

「こっちの人間はこわいなっ!? 仕方ない、準備は遅れるが……借りるぞ、悠仁くん。超加速!! 外道焼身霊波光線ー!」

「ぐっ……!?」

 

 呪力そのものが根こそぎ吹っ飛ばされた!?

 

「峰打ちだ! っはぁ、はっ やはり超加速はきついな……!」

 

 呪力が練れない……!? 体が痺れる!

 

「せっかく綺麗にしたのが汚れてしまったな。綺麗にしておくか」

 

 それから、八兵衛は僕を放っておいて綺麗に掃除を始めた。僕にとどめを刺すこともなく。

 

「何を企んでいる……」

「私が企んでいるのではないのだが……そうだね。世界平和を祈っている。!!?」

 

 突然、数多の呪霊の気配がする。

 

「監視してたら、楽しそうなことになってんじゃん! あーそぼ!」

「次から次へとなんなのかな!?」

 

 八兵衛は僕を抱き上げて、守りながら戦った。

 僕の事を見捨てれば逃げるぐらい簡単なのに。

 

「儀式の準備がめちゃくちゃ……! 君たち悠仁くんにどんな恨みがあるのかな!? いや、私はイタドリンであって虎杖悠仁くんではないのだが!! それ以前に、神聖なる神社をなんと心得るんだ!」

 

 ーーこの呪霊が原因とはいえ。

 ーー守られるなんて、「あの時」以来だ……。

 

「八兵衛。もーいいよ」

 

 そうして、僕は蒼を撃って呪霊を追い払った。

 まだうまく呪力が使えなくて、追い払うのが精一杯だったけど。

 腕を怪我してしまって、反転術式が回せずに放っておいたのだが。

 

 八兵衛はその手を取った。

 

「!!」

 

 少しずつ傷が癒えていく。……反転術式ではない。暖かい……。

 そうだ。言ってたじゃないか。悠仁は霊能者だって。

 ……えっ もしかして八兵衛って神様なの。

 

「八兵衛。僕、呪力上手く練れなくなっちゃったんだけど。これじゃ日付超える前に殺されちゃう」

「うっ 峰打ちのつもりだったのだが……!」

「なんで悠仁殺したの」

「殺してない! 殺してないぞ! 仏に仕える私がそんな事をするわけがない! あっ」

「……もしかして、八兵衛って韋駄天様なの」

「違うぞ! 私は韋駄天族ではなく、はちべ……とと、イタドリンだ!」

 

 韋駄天族。いっぱいいるってことかな。とにかく、味方にはなってくれるってことかな。

 

「でも悠仁の体使ってるよね」

「使ってないぞ! そもそもいつでも返せる……って、違う違う! 私はイタドリンだ!」

「じゃあイタドリン。僕が元気になるまで守ってよ。本当に邪悪な存在じゃあないならさ」

「し、しかし休暇が……」

「ん? いいのかな、仏法の守護者が。僕、比喩でなく人間の最終防衛ラインなんだけど。あーあ。韋駄天様のせいで日本滅びちゃうかもなー」

「わ、わかった……」

「決まりね。【僕が完全に癒えるまでプラス一週間守る。仕事も手伝う。】返事して?」

「そ、それは」

「返事して?」

「……【わかった】」

 




感想、ここ好き、お気に入り、評価、マシュマロ、マシュマロ(お題)ありがとうございます。
ここからカオスになっていくと思います。
あまり腐ってはいないつもりですが、ダメだったらすみません。
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