(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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韋駄天様は大変なものをお届けしてしまいました

「五条さん!?」

「あ、伊地知さん。ごめん、五条先生怪我しちゃったみたいでさ。あと、なんか神社がすげー事になっちゃってて」

「一体何が!??」

「わかんない……記憶がなくて」

 

 事実なのでこう言うしかない。伊地知さんがすげー心配してる。そうだよな。

 

「神社の方に呪霊は」

「俺が起きた時は何もいなかった」

 

 そこで、五条先生が目を開けた。

 

「心配するな、伊地知。大丈夫だから」

「ご、五条さんっ」

「呪専に戻って。一応報告あげないと」

「はっはい!!」

 

 

 

 

呪専に帰るとかなりバタバタしていた。

 

「クズ。すぐに傷治すぞ」

「あ、それはいらない」

「なんでだ」

「悠仁に受肉してる八兵衛様と、怪我が治るまで護衛契約結んでるし。僕、八兵衛様に傷を癒してもらいたいから」

「スッパリ治してあげてください」

 

 キリッとした顔で俺は言った。

 

「ちょっと、悠仁ひどくない? 僕一応考えてるんですけど!」

「八兵衛様に無茶言うなよ。傷癒すのって結構神通力使うんだぞ」

「いいじゃんちょっとくらい」

「八兵衛様って?」

 

 家入さんが聞いてくるので答える。

 

「俺が信仰してる神様……違う! 私はだんじて神様では……! 私の名は虎杖星からやってきたイタドリンだ!」

 

 急に虎杖が豹変する。

 

「悠仁に受肉した何か。韋駄天様として信仰されてるのは確かみたい。あと割と愉快な性格してる」

「受肉ではなくて憑依だ。一時的に体を借りているだけ……ではなくてだな、ええと」

「……。五条がそいつの存在を許してんのか。何があったんだ」

「悠仁が憑依されたから呪霊の受肉と勘違いしてさぁ。攻撃したら返り討ちにあったんだよね」

「呪霊と神族を間違うなど……! ……いや、こちらでは神族は来ないようだから、呪霊しかいない、のか?」

「そうそう。そしたら監視してた奴らがいたらしくて、特級呪霊に襲撃されて。でも八兵衛様が守ってくれたんだ。まあ呪力上手く練れなくなったの八兵衛様が原因なんだけど」

「うっ そこはすまなかった。だがしかし、私はイタドリンで……神が下界に降りるのは……できれば内密に……」

「油断したな、悟。大丈夫なのか」

「数日休めば治るんじゃない? 峰打ちって言ってたし」

「縛りってのは」

「全快するまでとその後一週間まで、護衛契約結びました!色々聞けそうだしね」

「あああああああ」

 

 そこで、虎杖は周囲をキョロキョロしだした。

 

「五条先生、韋駄天様、郵便配達の仕事あるからあんま拘束しないであげて。あと虐めたりしちゃ絶対ダメだから! 韋駄天様が迷惑掛けた分は、俺が返すよう頑張るし!」

 

 

 そういうわけで、上層部にも報告をしたのだが、荒れた。

 

「神様だと!? そんなものがいるはずがない!」

「どうせそれも呪霊の一種に過ぎぬ!」

「いやあ、でも呪力ないんですよね、彼」

「六眼は騙されているのだ!」

「まあ、監視はこっちでしますよ」

 

 しかし、こちらはゴリ押しでカバー。問題はそれでない。

 

「悠仁〜。八兵衛様出して♡」

 

 人類の最終兵器が呪霊っぽい得体の知れない何かに懐いてしまった事である。

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