(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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イタドリン! 新しい仕事よー!

八兵衛様は強く優しい。

これは、五条悟の周囲にはいなかったタイプだ。

優しい人間はたとえ強くともすぐに死ぬか狂う。夏油傑がそうだった。

 

ましてや、自分より強いと認められるものなど。

 

しかも、八兵衛様はお人よしではあるが大人だった。

 

ありていに言えば、五条は初めて信頼できて尊敬できて優しくて甘えられる強い(最重要)大人に出会ったのである。

(夜蛾は跳ねっ返りの時期に出会ったから別とする)

 

「子供を戦わせるのは、その、どうなんだ……? いや、人間の事に口出しはできないが」

「僕らが頑張れば、生徒たちに回す仕事がちょっと減るよ!」

「根本から治療せねばどうにもならないだろう、私の神通力にも限りがある。やはり、話を聞くのと見るのとでは別だな……」

『お気遣いありがとうございます、八兵衛様。それでも人間界のことは人間界のことですから』

「うう、うん……。そうだね、悠仁くん」

「根本から治療する方法あるの?」

『神様は人間界に不干渉ってルールがあるし、ちょっと難しいらしいんだよな』

「八兵衛様はいいの?」

『すげー良くない。ので、ここにいらっしゃるのはイタドリンです』

「神様の隠蔽って雑だね……」

 

 怪我も呪力の調子も5日で治ってしまった為、六日分、任務を詰めに詰めた五条である。

 神通力の使用が著しいため、霊力の回復にヤモリなど自主的に食べて回復を少しでも助ける虎杖。

 本当は虎杖はヤモリはあんまり好きではないが、五条先生が大変なのは仕事を共にして骨身に染みたのでグッと黙っている。

 なお、焼いたヤモリを食べる虎杖を喜んで写真撮ってた五条先生は本当に本当な性格である(後に八兵衛様に嗜められた)。

 

 最後の1日は、八兵衛様と人間界の生徒達とでお買い物である。

 五条は何か八兵衛様にお礼をしたいが、八兵衛様は無欲なので気持ちだけで嬉しいといい、午後は虎杖の作業を手伝いながらお喋りである。なお、2年生も一緒である。

 子供は聡い。最初は警戒していた生徒達は割とすぐにうっかりでお人好しで強い八兵衛様に懐いていた。

 

「なー。八兵衛様ってすごい神様なんだろ。悟より強いし」

「私は神ではなく謎の人イタドリンだが……韋駄天族の仕事は手紙を届ける事で戦闘ではないかな。これも大事な仕事だが、戦士は別にいるよ」

「訓練つけてみてくれよ」

「悠仁くんに頼んだらどうかな。彼は前世の記憶を持っていてね。私の世界ではそこそこ名前の知れた霊能者だったし、色々な事に手を出していたからね。聖邪両方に手を出していたのは彼くらいじゃないかな。名門六道家の系列の家の子と霊具の産地ザンスの所の子供だし、悪魔とも契約していたし、霊具、特に使役関係の知識は人間で一番幅広いんじゃないかな。記憶を持ってたのも契約かなんかじゃないかな」

「えっ」

『えっ 俺悪魔と契約してましたっけ?』

「記憶が完全じゃないんだね。君は式神に選ばれなかった事を悔いていて、精霊獣、式神に封じる方法、霊体使役、悪魔使役と色々手を出していたからね。最も、合わなくて結局適性のあるお札作成なんかを主にしてたけど」

『悪魔使役してる奴加護していいんですか、俺が言うのもなんだけど』

「君は救いを求めていたからね。ほっとけなくて。悪い事には使ってなかったし。いや、私は神ではないけどね!?」

『八兵衛様……!!』

 

 その懐の広大さに感激をしている悠仁。

 

「で、その悠仁が人間として出来ることって頑張ってることって何」

「そろそろ行くよ」

『ありがとうございます、八兵衛様』

 

 あからさまに話を逸らす二人。

 うっかりさんな八兵衛様だが、これについては聞き出せずにいる。

 神様だから、不敬な真似もできない。

 悠仁は後で問い詰めるとして、仕方なく五条は見送ろうとした。

 

 

 ここでメロンパンの伏せカード、「器として作った体」が発動する!!!!!

 

「あれ、出れないっ なんで!?」

『えっ あっ マジだ! 八兵衛様、郵便配達大丈夫!!?』

「ま、ままま、まずいまずいぞ!」

 

「落ち着きなよ、二人とも。こういう時のために用意してたものがある」

「五条先生っ」

「特級呪術師認定試験申請書♡ あっ悠仁は年齢詐称もどうにかしないとね♡」

「わああああどうしようどうしようっ」

 

そして虎杖はドナドナされて行くのだった。




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