(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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1限目〜異世界の霊能者と呪術師のお仕事の概要を駆け足で〜

「特級術師兼補助担任の虎杖っす……」

 

 死んだ目で改めて同級生に自己紹介する虎杖。

 

「マジか」

「年齢詐称って中の人何歳な訳?」

「死ぬまでの記憶はないんだろ」

「いちお、35才に精霊獣っていうの作る為の大事な仕事任されたのは覚えてる。けど」

「僕より年上確定だね! 悠仁さんって言った方がいい?」

「やめて知識があるだけの若造だから! ちゃんとピチピチの15歳だし! 戸籍や肉体年齢だけじゃなくて、心もちゃんと若いし!」

「はいはい、男は皆心は少年って言うんだろ」

「わぁん釘崎がいじめる!」

 

「ってことで、今日の授業は悠仁さんにしてもらおうかな! 2年生も一緒だよー」

「世界が違うんだからさぁ……。こっちの方が大変だし、法則も違うし。一応準備してあるけど」

「でも確かに八兵衛様の凄いとこばかりで悠仁の凄いとこ見てない。霊具作成を除いて」

「何が出来んだ」

「俺は才能的には霊具作成全振りだったから……そだな。こっちは肉弾戦特化だから、こんなの出来ますよ、みたいな事を見せようかな。後は向こうの呪術師の仕事の紹介とか、向こうの授業体験とか」

『私は眠っているよ。呪術関係はちょっと』

「ありがとうございます、八兵衛様」

 

 ということで、授業である。

 一時限目。

 霊能者の仕事の概要。

 

「向こうの制度覚えても意味ないだろうし、駆け足で紹介程度にするぜー」

 

 そして説明をする。

 

 「霊能者の戦いは、基本的に道具を使う。色々あるけど、多種多様なお札と神通棍が使われる事が多い。

 だから、除霊にも登山に行くみたいな格好で行ったり、荷物持ちがいたりするな。

 お札なんだけど、霊の……敵の種類によって効く効かないがあって、さらに効果の関係なんかもある。

 お札はピンキリで五十円から1億まで。一回使えばダメになる消耗品だ。切り札として、精霊石。雑魚は倒せるし強い相手も怯むし大抵の相手に効いてくれる。これも消耗品で、ザンスって国で一個数億で販売してる。言うまでもなく経費がすげーかかるので、向こうの除霊費用はすげー高い。ただ、幽霊は一般人でも見ることが出来るし、こっちほど量がないので料金に対しては理解があるな。後、こっちでも精霊石はあって普通の石として売られてるから、向こうの霊具のいくつかはこっちの方が作りやすい面もあるかも。さっき行ったように、お札を中心として霊具はピンキリ多種多様おまけに加工技術も必要だし、こっちでは俺一人なので対応できる範囲は狭いけどな。多種多様の部分に関しては、宗派が関わってくるのも多いので、苦手分野は他者に頼む方が早かったりする。例えば、悪魔の力が有効なパターンがあった場合、神父が悪魔の儀式を行うわけにはいかねーだろ? やったら破門だし」

「五十円のお札なんて効くの?」

「一応売ってるけど、効くと思う?」

「なんで効かないのを売ってるの?」

「向こうだと霊能者がいっぱいいて、マーケットもデカいんだよ。神通棍は無理だけど、お札は霊能者以外も使えるし、一般にも霊能者が見えるから、一般人がお札を使う事もできるしな。危ないけど」

「おい、精霊石って石か。宿儺の指回収の時……」

「加工すげー大変だったし、あれは痛かった……」

 

 鎮痛な面持ちで言うと、伏黒は顔を青ざめさせた。

 

「嘘だろ」

「ちょっと使ったことあんの?」

「こっちだと安く済むし、向こうでは高価な呪具を戦闘で使うのは当たり前なので、そこら辺は物価の感覚が違うと理解してくれ。まあ、だから消耗品じゃない神通棍が好まれてるけど。あれは霊力ないと使えねーし」

「え。悠仁のお札、もしかして」

「呪専には一桁落として納入してます」

「ああうん、ごめんね……。正規の値段での買取は無理かな」

「でもよ。銃で撃っても鉄パイプで殴ってもダメージはダメージだろ。宗派によって効く効かないがあるとかあんのか」

 

 真希の質問に答える。

 

「ある。鬼系はこの札、悪魔系はこの札、この霊障の治療はこの札、ってのがある。呪霊と呪詛師じゃ対処法違うだろ。そこまで行かねーけど、まあそんな感じ」

「なるほど」

「呪術師は、迷える霊を操って武器として使ったり、遠隔で呪いをかけて命を奪ったり、悪魔と契約したり、除霊したり。方法としては、魔法陣の上で舞と歌を伴った儀式を行うことで衝撃波を放つなんてのもあるな。特に呪術師は儀式系が多い」

「悠長に歌って踊ってる暇あんのか」

「だから呪術師は遠隔系が多い」

「悪魔契約について知りたいでーっす」

「悪魔契約はなぁ。当然ながら、いつでも悪魔に殺される危険を持つ。後、契約してもこっちで言う特級が二級みたいに、契約の間レベルダウンが起きる。契約の手順と実際の契約例としては……」

 

「悪魔召喚やってみてぇ」

「しゃけ!」

「一応、すげー危険な儀式なんだけど」

「私、禪院家っていって、呪術師の家系なんだけど。術式もたねーんだよ」

 

『……お前は式神に選ばれなかった』

 

「!!」

「頼む」

「俺が出来るのは資料を渡すまでだ。責任も取らない。韋駄天様に破門されたくない」

「十分っ」

「資料僕もみたーい⭐︎」

「悪魔怖いんだからな、はぁ。今日の授業全部終わって気が変わらなかったら、自己責任で渡すけど」

 

 向こうだったら絶対にこんな事しない。

 でも、この地獄みたいな世界を変えるためなら。悪魔でも引き込むって決めたからな。

 ……八兵衛様、ごめん。

 

 

 

 




わああああん感想が見る前に消えていた。゚(゚´ω`゚)゚。

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お気に入りめっちゃ増えてる嬉しい!
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