(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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2限目から補講〜霊能者実習〜

二限。

「じゃあ、色んな除霊方法ってことで、実際に霊具を見ていこうか」

 

 神通棍を見せる。

 

「これは精霊石を核に、棒の部分にお経を書き込んで霊力を流すと呪霊が攻撃出来るようにする。オーソドックスな武器だ。メンテナンスも頻繁にはしなくていいから経済的!」

「オーソドックスで五億……経済的で五億……」

「呪力は流さないでね。壊れるから。ちなみに五条先生は使えるようになるまで三つ壊しました」

「無茶言うな」

「五条先生……」

「でも精霊石探すのと買うの手伝ってくれたし」

 

 苦笑いする。本当に助かってます。

 以前、じいちゃんの所に送ってくれたお礼に、お札と精霊石と神通棍、いわゆる除霊セット一式送ったのだが、とても喜んでもらえて良かった。五条先生は色々なところで顔が効くので積極的に利用させていただきたい。

 

「私は呪力ねーから気楽だな。おっ 伸びて光った!」

「そこまでは素人でも出来るんだな、これが。威力は流す霊力で決まる。霊力が高いと鞭状になることもあるな。そこまで行くと負荷がかかってすぐ壊れるけど」

「試すための呪霊も用意してあるよ!」

「後はお札だな。これは安物だから大丈夫。遠慮せず使ってくれ」

 

 と言うことでお試しである。

 

「なんか、呪力で祓った時と違う……綺麗になった感じがするわ」

「そういうふうにお札を作ったからな」

「発動しねー」

「霊力を起爆剤にするから、ちょっと難しいかもな」

「ちなみに吸魔の札でちょうどいい呪霊を捕まえると呪専で買い取ってもらえるよ。授業とかで使うからね」

 

 3限。

 

「本当はダメなんだけど、韋駄天様が眠ってる間に異教の儀式を色々見せます! うまくはできねーけど、こんなのがあるんだな、って覚えててくれ」

 

 そうして、俺は魔法陣を教室に描いてダンスと歌を披露した。

 少し離れててね。後、パンダくんは万一があるとまずいので欠席してください……。

 

「ちょっとダメージ来た!」

「呪力だけ攻撃された感じ?」

「霊能者って呪術師と相性悪そうよね」

「この掃除用具は?」

「掃除をするタイプの除霊もあるんだ。見せるな」

 

 俺は、掃除と共に教室を清めていく。

 

「後は、料理を食べさせて中から除霊! でもこれ、やりすぎると綺麗な空白地帯に悪霊が流れ込んじゃう時もある。悪霊の縄張りとか、色々考えないといけないから、根こそぎ浄化ってのはよくないってことだな」

「呪力の空白地帯を作ると、そこに呪力が流れこんじゃう的な?」

「そうそう。呪力にそんな性質があるのかは実験中だけどな。後、料理に関してはこれも呪力にどんな影響があるかわからねーから、皆で作って俺だけ食べます。中から呪力を浄化ってやばい気がするし」

「そんなのいつ使うのよ」

「呪われて疲れてる非術師に食べさせてください」

「寝たきりの人間には使えるか?」

「食べられないので無理ですね……。そもそも出来立てのあったかい物を食べるって儀式自体が必要だし」

「姉貴が呪われて目を覚まさねーんだ。そっちで何か対処法あるか?」

「見てみないとなんとも……。今日放課後行ってみようか?」

「頼む」

 

 そういうわけで、料理をする。

 

「後は、霊能力ってこんな面白いこともできるんだぞってことで、時期は違うけど生きたチョコレートを作ってみます! 寿命は普通は一日、今回は3日の人造生命だな。俺、結構頑張ったんだこういうの」

 

 そして俺は儀式をする。

 

『万物は流転し、生は死、有は無に帰すものなり! ならば死は生、無は有に流転するのもまた真ならんや!』

 

 俺が儀式をすると、パチパチと拍手をする一同。

 

「なんだかそれっぽいわね」

「すげー」

「これで鍋から火を下ろして、ほら、ぶくぶく言ってるだろ? このチョコレートにお願いして、色んな形を取ってもらう。こっちは食べれるぜ!」

「……これも責任もって悠仁が全部食べてね?」

「なんで!? 可愛いじゃん、チョコ!」

 

 ということで、チョコに命じて色んな形をとらせると言うのをやってみた。

 後から学長も来て、興味があると言うことでチョコの量が2倍になった。

 

「寿命設定しとかないと、宿らせた命が人間に従順だと限らないから、そこ気をつけてな」

「気をつけよう」

 

 さて、午後の授業である。

 書かれた魔法陣の上に、俺は式神シートを切って放つ。

 それは巨大化して化け物となった。

 

「じゃあ、この魔法陣の中で戦ってもらうぞー」

「なにこれ」

「式神」

「何よ式神使えんじゃない」

「これは簡易式神で、俺が欲しかったのは血筋に使えるきちんとした式神。俺は六道の分家なんだけど、六道家宗家様は12神将ってすげー強い式神と最弱の精神を大々引き継いでるってことで有名でさ、俺の家でも式神一体、血筋で引き継いでたんだけど、選んでもらえなくて、結局弟が継いだんだよな」

 

 悲しい過去である。

 

「ちょっと待って最弱の精神てどういうこと」

「十二の式神を保有するだけあって、実力はすげーあるんだけど、泣き虫ですぐ式神暴走させて周囲を更地にするんだよな。敵だと怖い、味方でも自爆が怖いってことで敵味方関係なく恐れられている。すげー名家で完全無比の女系のお嬢様」

「周囲を更地って」

「コントロールできない五条先生みたいなものですか? 最悪じゃないですか」

「でも12神将はマジで凄い。一体一体がこっちでいう術式見たいのを持っててさ、主な物でも霊視、敵を吸い込む、治癒をする、足が速くて背中に乗っけてくれる……はぁ、俺だけの式神……話が逸れたな。ってことで、戦ってもらうから魔法陣に入ってー」

「しゃけ!」

 

 その後、式神を切って魔法陣に放して、誰が一番格好いい式神が作れるか選手権などした。

 

 補講として、希望者に悪魔召喚を視野に入れた呪術の修行法と知識、注意点など教えた。

 

 こんなんで良かったのかな。流石に授業の経験はないから緊張した。

 

「あ、良かったよ〜。悠仁さん。交流会でも一日霊能者体験授業するから頑張ってね! そん時は実践も入るから!」

「さん付けやめてくれたらします……俺は15歳です……」

「わかったわかった。中身35歳の15歳ね」

「五条先生っ」

 

 そして、俺は伏黒とお見舞いに行くのだった。

 

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