(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです! 作:かりん2022
「で、なんなわけ? あんた! ずっと狙ってたのもお前だろ」
「つれないな。仲良くしようよ、異世界の霊能者くんと神様。ええっと、八兵衛様とヒャクメ様だっけ?」
「虎杖くん、この人、脳みそを使って他人の体を乗っ取るタイプの人です。1000年は生きてる。気をつけて」
『人質をとるとはなんと卑劣な』
「そんな事までわかるんだ? 流石神様! せっかくだし、色々聞きたいな! 試したい事もいっぱいあるんだ。ーー神様は受肉するのか、とか」
「ヒャクメ様! 八兵衛様!! ここはいいので霊体化して行ってください!」
『しかし、君や子供を見捨てるわけには!』
「いいから!」
「逃げられるのは困るな。そうだね。実験が出来ないのは残念だけれど、三つ質問に答えてくれたら、君たちを解放するよ。縛る」
「その質問とは?」
冷静にヒャクメ様が問う。そうだ、落ち着かなきゃ。
「まず、虎杖くん。【君は何を企んでいるのかな?】」
「!! それはこっちのセリフだっての」
「そうだね、じゃあ、私の目的も言おうか。それならおあいこだろう?」
「……わかった。じゃあせーので言おうか」
「呪力による進化」「【神魔族に世界を売り渡して統治してもらう。呪力は浄化する】」
「おやおや。随分と面白い目標を掲げるんだね。私とは相反する目的のようだけど」
「霊能者としての俺は、呪いを看過できない。この世界の呪は多すぎるし、人間が人間の治安を守るなんてありえない。魔族でもいいから誘致して統治してもらいたい」
「それは君一人の考えだろ?」
「そうだ。俺は俺の我儘でこの世界を売る」
「呪力を否定することはこの世界の否定だ」
「そうだ」
「異世界の神々に手を出してもらうなんて余計なお世話の極みだね」
「知ってる」
「呪力による進化が、この世界にとって一番相応しく、正しい進化だ」
「でも浄化する」
「あははははは! 私が正義のヒーローごっこの気分を味わえる時が来るなんて!! いいよ、私はこの世界の者として、君を悪として断罪しよう! はぁ、楽しい。色々考えていたのに、残り二つの質問がどうでも良くなっちゃった。下手に聞いてネタバレするのもつまんないしね。私はサプライズが好きなんだ。ああ、そうだ。その話、【六眼には……呪術師には相談した?】」
「【相談してない。俺は俺一人のエゴとして目的を遂行する】」
「はあ、やっぱり君は私の子だよ。いや、いいな。予想を超えてくる。面白いよ。確信したし、産んで良かった。じゃあ、最後の質問だ。その為に【呪術師と敵対したらどうする?】」
「【できれば最後まで騙し切る予定だけど、必要なら敵対する。仲間のつもりはない】」
「ククク、いいよ、三つ巴なわけね。約束通り解放しよう」
そこで爆音が聞こえた。
どうやら助けが来たらしい。
逃げていく黒幕。
そして少し遅れて五条先生と伏黒が来た。
「ヒャクメ様!!」
「八兵衛様、ヒャクメ様、悠仁、大丈夫だったかな」
「助かった。ありがと」
「貴方が六眼の」
「君がヒャクメ様。こんな美人とは悠仁は言ってなかったかな」
そんなこんなで、俺達は救出されたのだった。
虫の監視からメカ丸って人に行き着いて、そこからスピード尋問で来たらしい。
学生らしいし、神様二人と共に助命嘆願しておいた。
その後は、五条先生が自らヒャクメ様を観光案内してくれた。
八兵衛様はヒャクメ様に出してもらって帰還した。
五条先生とヒャクメ様が仲良くなりそうだったのは全力で邪魔をしておいた。
神様と人間如きが結婚できると思うなよ!
それはそれとして、ヒャクメ様と神社仏閣巡りをして、呪専などもみた結果、日本に呪力を閉じ込める結界が張ってあることがわかった。何してくれやがんだ天元様。
呪詛師の似顔絵とヒャクメ様が見た敵の情報から、俺の監視が酷くなっちゃって自由時間がないし、本当最悪である。適当な所で死んだふりをしておくか。交流会は出るけども。
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細切れ更新すみません。