(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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レイドボス

実験失敗して死んだ偽装をして、呪専を抜け出そう作戦が始まるぜ!

爆発系の術とテレポートを組み合わせるだけの簡単なお仕事。

 

……最初からこれやればよかった気がしないでもない。

でも資金がなかったしな……。

呪専に入学したから、あれこれできるだけの資金を得られたのだ。

 

やるべき事は5つ。

 

1、神族、魔族の引き込み

 

2、呪霊を排除する結界が出来るかのテスト

 

3、呪力の呪霊以外への変換ができるかのテスト

 

4、呪力の流れをコントロールできるかのテスト

 

5、生贄システムが可能かどうか

 

色々やるべき事があるが、頑張りたいと思う。

とりあえず、東京からやっていこうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五条悟を呼べ!!」

 

 10月31日。

 人々が叫ぶ。こんな時だが、五条悟は天元様に呼び出しをされていた。

 

「呪力が変な動きをした?」

「うむ。秋葉原だ。君にはそちらの調査に行ってほしい。嫌な予感がする」

「渋谷でも問題が起こっていますが」

「それでも、だ。いや、移動を開始している。おそらく行先は……渋谷」

「……まいったね」

 

 思わず弱音が出る。天元様が忠告するほどの事態。

 でも渋谷だって大変な事態なのだ。

 五条自身も第六感が非常に刺激される状態で向かう羽目となった。

 

 そして、特級呪霊と戦っている最中。

 そこに近づくものがあった。

 

「やれやれ。まだ実験終わってねぇんだけど。やっぱり見捨てられないよな」

「虎杖 悠仁……何度か、恐怖からの呪力の供給が途切れた事がある。あれって君がやったのかい?」

「そうだよ」

 

 隣に少年を侍らせて、虎杖悠仁は微笑んだ。

 二人を見て、六眼は息を呑む。それぞれに衝撃的だった。

 

「人工の、呪霊……? それと、君、本体じゃないね。式神か」

「あ、わかる? すげ。東京都の2時間分。一刻って名付けたんだ」

「お父さん。この人達は?」

「うん? アイマスクを持ってる人以外は、お前の餌だよ。覚える必要はない」

「舐めるな!!」

 

 激昂する呪霊。

 

「……目的は。八兵衛様は知ってるのか」

「なーいしょ。まあ、先生には関係ねーよ。全部こっちでして、こっちで済ませる」

「その人工呪霊だけでも秘匿死刑クラスなんだけど」

「俺が万死に値するってのはわかってるよ。自分の決着は自分でつける。でもその前に、霊的勢力圏は全て奪い取る」

「君ら、どうやって入ってきたのさ。五条悟しか入れないはずだけど」

「それも内緒。行け、一刻」

「はぁい♡ お父さん!」

「呪力は浄化するんじゃなかったかな? 俄然君の研究に興味が出てきたよ」

 

 傑が、いや、傑の偽物が出て来て息を呑む。

 

「まあ、最初だ。こんなもんだろ。いずれ日本中の呪力を集める。新しい呪霊が生まれぬように」

 

 少年の顔が巨大化して、特級呪霊を咀嚼した。

 とんでもないな……呪がぐちゃぐちゃして、それに縛りや得体の知れない力が絡んで、読み解くのが難しい。かろうじて読めたのは、あらゆる呪力の吸収。

 

「うーん、東京都の呪力を2時間分総取りした? 悟を倒してから平らげようと思ってたけど、優先度を変えないとだめっぽい? 三回様子がおかしいって漏瑚達が言ってたけど、12時間分の子と1日分の子もいるわけ?」

「夜と巡は本体と別行動してる」

「あ、そう」

 

 話す頃には、3体目を喰らっていた。的確に弱い特級呪霊から喰らっていっている。

 漏瑚が精霊石を投げつけ、怯ませるが、続いて投げつけた最高級のお札は容易く焼け落ちた。

 

「うーん、ダメ、とりあえず逃げるよ!!」

 

 呪霊達が引いていく。最強の術師五条悟は、戦闘体制を取った。

 

 一閃。

 

 しかし、次の瞬間二人は消えていた。

 五条悟は膝をつく。震え? まさか。これは武者震いだ。

 しかし、悠仁は一体何を。

 

「……八兵衛様」

 

 思わず吐露する。

 

『大丈夫かい?』

 

 心配して掛けられた声に、バッと顔を上げた。

 

「八兵衛様! 悠仁は一体何を企んで! 人工の呪霊なんて」

『あれはあくまで副産物なんだけどね。呪力の流れを整えたらああなったというか』

「八兵衛様は止めなかったんですか!?」

『人間の事に介入は出来ないからね。ああ、実験の第二弾が始まる。パンダくんを避難させないと危ないよ』

「第二弾!?」

 

 慌てつつも、八兵衛様の指示通りにパンダを避難させる。

 それからちょっと経って。

 渋谷に、反転術式の台風が吹き荒れた。

 帷が容易く破壊されていく。呪霊が消しゴムで消されるように消えていく。傷が癒えていく。

 人々が解放される。白の暴虐が吹き荒れて、気がつけば八兵衛様の気配が消えていた。

 

「虎杖悠仁……!!」

 

 僕は彼を舐めていた。その事を突きつけられた。

 神様と通じる人間がただものなわけがないのに。

 その後、呪詛師羂索から協力要請が上層部に申し入れられ、受け入れられた。ふざけんなよキレそう。

 普段の秘匿死刑推しはどうなったんだよ。




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