(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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無理無理カタツムリ

「本当に良いのかい? 生贄になるなど」

「アシュ様たちとずっと一緒にいれるって事じゃん。それに東京で神様になれるってすげーことだし」

 

 そう、最終的に虎杖 悠仁は生贄になるのだ。

 なのでちょうど良い地脈を剪定中である。

 

「私がなる、と言いたい所だけど、処女童貞じゃないといけないというのがね。その代わり君に末長く仕えるよ」

 

 スカウトされて体を与えられた夏油が苦笑する。なお、呪霊操術はもう使えない。

 あれは体に由来するからだ。今は蜂を元にした魔族の体で戦闘力もあるし飛べるので夏油は割と気にいっている。

 ちなみに、呪専で使っている排泄物を出さないようにする蟲が生贄になれない原因だ。

 生贄に必要なのは処女性なのである。

 それでも虎杖達は着々と準備を整えつつあった。

 

 そこで問題が起きた。

 神社に仕掛けてた細工がバレて破壊されていたのだ。

 

「あんたらを助けるためにやってるんだって〜の! もう!」

 

 人工呪霊の巡がぷりぷりと怒る。

 

「そういう考え方はダメだよ。俺たちが勝手にやってることなんだから」

「黙って大人しく救われていればいいのです」

「それも俺の勝手だよ、夜」

「一刻が準備したのも壊したんだよ。お父さん、呪術師殺しちゃダメ?」

「だぁめ。でもまあ、呪術師に色々任せるのは不安があるんだよな」

「それはそれとして、多少は説明も必要になってくるだろうね。神社の仕掛けを直す際に鉢合わせするだろうし、その時に説明をお願いしようか」

「揉めそうな気がする……あんま気がすすまねぇな」

「私も行くからさ。二人で頑張ろう、悠仁」

「一刻も行く!」

「ありがとうな、一刻」

 

 そういうわけで、一刻と夏油さんと虎杖は、神社に来たのだが。

 

「傑……呪霊になった? いや、違う……」

「悟。こんな姿になっても私とわかるのかい? スカウトされてね。働いて前世の罪を償う事にしたんだよ。私も神や悪魔に興味はあったしね。救ってくれるなら悪魔でも構わないし」

「救うってなんだよ。説明しろよ。ーー傑っ!!!!」

「君こそ、なんで私の体を奪った呪詛師と連んでるんだい? ちょっとショックだな」

 

 激昂する六眼。引き気味の夏油 傑。

 

「やあ、元最強コンビの夏油 傑くん。私は今の最強コンビの羂索だよ。君の体と術式と思い出は有効活用させてもらっているよ」

「ええ……呪術界的にはこれ、ありなの? ……? 悟? 悟!?」

 

 ぐらりとよろめいて、そして反転術式でなんとか復活する最強。

 

「どうしたんだい? 急に」

「っ ざけんな……ふざけんなよ!! お前ら、僕が人の心を持たない人形だと思ってるだろ! 最強最強って言ってもなあ! 僕にも心はあるんだよ!」

「はっはっはっはっは。それはもちろん知っているさ。だから私はこの体を使ったんじゃないか」

「あああああああああああああああ!!!」

「落ち着いて、五条先生!!」

 

 ブチ切れて不平不満をぶちまける五条悟。

 そして、なんだかんだ悪魔チームはそれを無視できないお人好しなのだった。

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