(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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お祈りネタは「最果てのパラディン」のインスパイアです。


俺が受肉した宿儺を困らせてるのはわざとじゃないんです!

 呪専の保有する全ての指をお祀りした後の事だった。

 

「交流会だけど、悠仁はどうしよっか」

「俺、チュドーンとかできねーよ? お祈りするだけ」

「だよねぇ。身体能力は高そうだけど、呪力はないし、見学といっても見えないしねぇ。伊地知と京都観光でもしてる?」

「する!」

 

 本来東京でやるはずの交流会が、悠仁が東京広域の呪霊を排除してしまった為、京都になったとは言わない優しい五条先生だった。さらにいえば、京都校から参加をお断りされている。

 

 そういうことで、京都旅行である。

 釘崎もこれにはニッコリである。

 

「「京都京都〜♪」」

「呑気な奴ら……」

 

 そう言われても、悠仁はご機嫌のままである。

 何せ京都だ。神社仏閣巡りは禁止されてしまったが、雰囲気を味わったり京都の食べ物を食べるだけでも大変に楽しい。

 伊地知さんは、五条先生の紹介でとてもいい場所に連れて行ってくれると言っていた。超楽しみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む……」

 

 目を覚ましたら、猿轡をされて縛られていた。えっ何これ。

 そうだ、歩いていたら、いきなり走行している車のドアが開いて、腕が伸びてきて、攫われて……。

 目の前の男は誘拐犯だろうか。スマホを俺に押し付けている。

 

『やあ。おはよう、私の坊や』

 

 俺は察した。

 

 やべーやつに攫われた。

 

『私の坊やの意外な才能に、少々驚いているよ。ただのごっこ遊びかと思っていた。それとも先に何かを受肉してしまったのかな?』

 

 ???

 

 受肉?

 

 俺の猿轡が外され、宿儺の指を口の中に押し込まれた。

 まっっっっっず!!!!!!!!

 

 苦しい……っ

『なんなのだ、貴様はっ……!?』

 

 俺は気を失った。

 

 混じって行く。咄嗟に、両面宿儺様に祈りを捧げた。

 その手が俺に伸ばされたかのように感じた。

 

『聞け、子供。何も縛りを結んではならぬ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『忌々しき異世界の霊能者っ!!! よくもやってくれたな!』

 

 お鎮まりください、両面宿儺様。俺は懇願した。

 

『よくもぬけぬけと! この俺を真っ二つに裂いたな! いくら鏖殺しても足りん!!!!』

 

 俺は困った。困った時は神頼みである。

 

『おいやめろ』

 

 俺は静かに俺の信仰する神に祈った。

 

『がああああああああああああああ!!!』

 

 うっわなんだか俺も痛い!!!!!

 

 

 

「……じ。悠仁。悠仁!! 大丈夫!?」

「ごじょ、先生。俺、宿儺の指、飲まされて……。神様にお祈りしたら苦しくなって……」

「だろうね。今の君は呪術師だから。君は悠仁でいいね? 宿儺はどうなった?」

「俺が祈ってるから、苦しんでる」

「うーん、強いね悠仁」

 

 兎にも角にも、神様に無事を感謝して、祈りを捧げる事とした。

 神様ありがとうございます。

 

『があああああああああああああ!!』

「なんか苦しそうだけど大丈夫?」

「俺の信仰はそんな事じゃ妨げられないし」

「でもすごく辛そうだよ」

 

 五条先生は、心配そうである。

 そして、俺は大事件だということで、再度お偉方にお目通りする事になった。

 

「宿儺の器になったのならば、しかたないな!!」

「いや、残念だ。宿儺の器になったのなら、秘匿死刑にするしかないな」

「仕方ない、いや仕方ない。だって宿儺の器だからな!」

「悠仁だったら、いつか自らの浄化を成し遂げるのではないですか? 霊能力にはそれほどのポテンシャルを感じます。ひとまず、知識など全て搾り取って宿儺の黒き部分を処分してから殺しましょう」

 

 えっ 俺、殺されるしかねーの!?

 五条先生の奮闘により、何とか死刑は延期になり、俺は伊地知さんに謝られた。五条先生も、戦闘ができないってもっと重く受け止めるべきだったって言ってくれた。

 でも、皆、嬉々として死刑にしようとしてきていた。はあ。俺、嫌われすぎ。

 

 とりま、考える。どうすれば両面宿儺様はお鎮まりいただけるだろうか。

 何とかいけそうかな、と思ったんだけど、宿儺の指(下部分)何本か取り込まされて、難しくなったんだよな。凄まじい荒御魂である。

 わけわかんねーほど強化された俺の霊能力でもキッツイほど。

 というか、両面宿儺様が容量を食うため、神降しの儀式がうまいこといかない。

 とってもがっかりである。

 困った時には祈るに限る。

 

『がああああああああああああ!!』

 

 めっちゃ苦しい。

 

「取り込み中のところ悪いけど、悠仁。もう悠仁は呪術師だから、呪術の勉強もしてもらうよー」

 

 それから、俺は猛特訓を受けた。

 霊力を鍛えていた経験があったからか、割とすぐに感覚を掴めた。

 

 後は、両面宿儺様の勉強か。

 

 一つになってしまった以上、両面宿儺様の御力を引き出せるように、依代としての勉強を頑張る事にした。

 もちろん、その合間に真希さんの修行も見ている。

 

 

「見ろよ悠仁! ついに霊能力を習得したぜ!」

 

 真希さんが小瓶のコルクを指でずらすと、コルクが取れて聖水が飛び出て、水の剣となった。

 俺の知ってる除霊と違う……。




メロンパンの計画めっちゃくちゃになってます。
そして色々計画が後ろにずれ込んでます。(特級呪霊達の回復の為)


お気に入り、ここ好き、感想、読み返しありがとうございます!

ここ好きは読んでもらえてるって実感できて嬉しいです。ありがとうございます!
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