(俺が呪術師を除霊しちゃったのは)わざとじゃないんです!   作:かりん2022

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総合日刊34位ありがとうございます!!

今回のインスパイアはまどマギネタです。


俺が順平の弱みに付け込んだのはわざとじゃないんです!

「うう、心が痛む。ってうわっ 腕っ」

『ザマァ』

「えっこれ戻せねぇの?」

「簡単に腕を生やさないで下さい」

「ああもう、呪術ってわかんねぇ!! どうすんのこれ、どうすんの」

『ゲラゲラゲラゲラ』

 

 七海はあまりのことに頭を抑える。

 

「もう一度宿儺を降ろすか……そんでどうにかしよう」

『それはやめろ。そもそも俺の記憶を盗み見るな』

「俺の見てるじゃん。おあいこおあいこ」

『そんな訳があるか』

 

 しばらくすったもんだして、腕を引っ込める。

 

「……さっさと倒して帰ってしまいましょう」

「そうだな」

『それにしても、随分とあっさり殺したものだな』

「?」

『あれは元人だぞ』

「は?」

「なんですって?」

 

 虎杖は嘔吐する。七海は迷わず撤退を選んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「なんなんだよ! なんなんだよもう! 呪いを食わされるし! 俺が知ってる悪霊退治じゃないし! そもそも、霊能者って不可侵、もしくは協力し合うもんじゃねーの? なんでわざわざ足引っ張りあってんだよ! 俺、ここに来る必要あった???」

 

 閉じこもって文句を吐き出し続ける虎杖。

 

「虎杖くん。あなたが殺した訳ではありません」

「俺が殺した!! 呪術で殺した、ナナミンも見てただろ、だって」

「あなたは殺していない。既に死んでいたんです」

「ごまかしだ!」

「ごまかしではありません。そして、これが呪術師の仕事です」

「っ」

「しかし、それでも。それでも、あなたは人を救いたいと言いました」

「言った、言ったよ。だって霊能者の義務じゃねーか」

「こうしている間にも、呪霊と呪詛師によって改造人間にされている罪なき人々がいます」

「それがわかんねーんだよ。なんでそんな事するんだよ」

「わからないと言ってしまえるあなたが、私には眩しい。それが子供ゆえか、霊能者ゆえかはわかりませんが」

「……」

「人を救うために、手を貸してもらえますか?」

 

 七海は、本当なら呪術界に関わるのをやめろと言いたかった。

 だが宿儺の指を飲んだ以上、それはできない話なのだ。

 だから、七海はこうしてお願いするしかない。

 

「……両面宿儺様。手を貸して」

『絶対に嫌だ』

「両面宿儺様の触媒の持ち出し許可を! 一つでいいから」

「わかりました」

『話を聞け』

 

 こうして、虎杖はもう一度戦いに出ることにした。

 

 残穢を追い、ついに真人と呪詛師の順平と相対する。

 

「やあ、霊能者さん。会いたかったよ。俺は人の呪で、名前を真人。よろしくね」

『あーあ。()()()()()

「……呪霊」

「特級呪霊ですね」

「死者が生者に干渉してはいけない。極楽へ行かせてやるよ」

「はっ!! いるかもわからない亡霊なんかと一緒にするなよ。あるかもわからない極楽にも行きたくないね。俺は生きてる! そうして、生きてこの世を俺にとっての極楽にするんだ」

「誰がなんと言おうと。俺は、お前を救ってみせる」

 

 俺は、神降しをした。

 

「神様!」

 

 救われるはずの真人は。

 

 改造人間たちのように、ひしゃげてくしゃくしゃにされた。

 

「は?」

 

 思わずトランス状態から戻ってしまう。急激な解除にリバウンドが来てクラクラする。吐く。

 

「真人さん!」

「ぐっ はっ やばっ……大丈夫だよ、順平。一度撤退しよう」

 

 俺は、それを追う事もできず吐いていた。

 

「ナナミン。ナナミン。今までもそうだったのかな。俺は、救うつもりで、殺してきたのかな」

「相手は呪霊ですよ」

「それでも俺は、救いたかったのに」

「虎杖くん、ショックなのはわかりますが、彼らを追わなくては。さらに被害が出てしまいます」

「それは大丈夫」

『だろうな。貴様こそ悪魔だ』

「さあ、ナナミン。帰って儀式の準備をしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これより、人の呪い真人の降霊の儀式、および神へと祀る儀式をします」

「え?」

「姿、由来、名前、これだけわかれば降霊の儀式が出来るだろ? 人の呪霊だから、それこそ触媒は溢れてるし。今回は改造人間使うけど」

 

 そうして、俺は儀式を行う。

 

「は?」

 

 真人が降臨する。俺はすかさず神へとお祀りする儀式を行う。

 宿儺の妨害と真人の抵抗VS俺と神様による綱引きだ。

 

 まあ、負けるつもりはないのだけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺が裂けちゃう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 儀式の大部分が終わり、真人様の悪神の部分を封じている所に、報告を聞いた五条先生が現れた。

 

「面白そうな事やってるじゃん。悠仁♡ 僕僕、由来とお名前知ってる特級呪霊いっぱいいるよ? あ、真っ二つに裂いた中で悪い方は僕が祓うから」

「流石にこの儀式は一ヶ月に一回がせいぜいっす。後祓うのは可哀想なのとバランス取れないので封印にしておいてください」

「じゅーぶん♡」

「随分と楽しそうですね、五条さん」

「そりゃもう。雑魚は宿儺、とと、宿儺様任せで、特級は封印。最高でしょ。頑張ろうね、悠仁♡ 伊地知、宿儺の指の情報もっと頑張って集めて」

「ヒィィ」

 

 その後、呪詛師の順平が真人様の助命と引き換えに我が身を差し出してきた。

 封印は祓うのとは違うから大丈夫だよな。善神の方は生きてるんだし。

 

 俺からも助命を嘆願しておく。拾える命は拾っておきたい。

 例え、後で牙を向くとしても。

 

 霊能力は、悪用してはならない。救うためにこそ、この力はあるのだ。




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話は変わるのですが、活動報告に腐女子と五条のルイズネタを載せてみました。
ガッツリ腐女子ネタなので人を選びますが、
興味があればそちらも覗いて頂ければと思います。
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